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氷破 ベッティは、陽光 ナターリエ を心の中で指差しました。
―展望室―
ああ、では、また、な。
[ナタルが引き上げるのは、素直に見送って、そのまま展望室の水晶を通して、薔薇色の光が揺れる空を見上げた]
あとは…
[扉にへばりつくようにして、低い声。
廊下に居る何人に聞こえたかは判らないが]
――おい、ゼルギウス!
そこにいんのか!
他のやつらに、危害加えんなよ…!
[ごろごろと喉が鳴る]
―二階・ゼルギウスの部屋前―
イヴァンさんが、犯人?
『秘宝』を持ってるの…?
[まだ扉の前だったから、額をぺたんとつけてみた。
扉ごしで、中の気配はわやくちゃで。
過敏症状態でもそれと感じ取ることができない]
うーん?うーーん??
[元のサイズに戻ったら分かるかな]
─回想─
ふに…おふろ、はいりたい、な…
おじいちゃん、ここって、おふろ、ある?
[しばらく水盤を覗いてたけれど、姿がみえても声が届くわけがない其れは寂しく感じられて。
ギュンターから狭くても良いなら、と返事をもらうとそれに頷いて場所を聞いた。
リディも一緒に来るなら一緒に、来なければ一人でお風呂を済ませ、その後はリディたちの側で少し休んだ。]
─回想・了─
ベッティを送ることで、結界が少しでも揺らげばいいが…
[そう、呟き、彼女に渡した腕輪に向かって、力を送る…が]
………!?
[予想もつかなかった力に阻まれ、送り込んだ力が逆流する。阻んだのが影輝の気配であったのは、感じ取れたが、それが精一杯]
…く…!
[一両日、ろくに食物をとっていなかったことも影響してはいただろう。押し寄せる力の余波に耐えきれず、男はその場に膝をついた]
―ゼルギウスの部屋前―
って、ええええおっさんが!?
[ゼルギ ウスが何かとんでも発言したんで、あたいは扉の方を見たのさ。
でもってゼル ギウスも見る。扉も見る。ハルナも見る。ゲルダも見る。違うって言うエーリッヒも見る。
おっさんもなんか言ってる。危害?なんだそれ?]
え、えっ?
[いやおっさん反省房行きは別にあたい的にはいいんだけどさ。
さっきエーリッヒに助けてもらった恩があるから、じゃぁおっさんの事チクろうぜ!っても言えねぇー!]
ってかそうなのか、おっさんが犯人なのか?
[あたいは中に居たおっさんにも声出して聞いてみたのさ。
んでも聞こえるか?]
―反省房―
[水鏡は水精の使う部屋の前、そこに集う妖精たちを映す。
或いは他の者の目にはまた別の光景を映し出しているのだろうか。
ともあれ、人の形をした烏は腕を組み、険しい表情でその様子を眺めていた]
[もそ、と起き上がると黒江が水盤を覗きながら眉を顰めているのが見えて。]
葉ノ介お兄さん、どうしたの?
お姉さんたち、なんか、あった?
[そう心配そうに表情を曇らせると、自分も水盤に近寄り覗き込んだ。
そこに見えたのは、倒れたイヴァンの姿。]
イヴァンお兄さん、たおれ、てる。
―2階。自室前―
イヴァンさんが窓から逃げれるのかどうかはわかりませんが……いまだ部屋にいると言うことは、逃げられないのではないかと。
[榛名>>182の疑問に答え。
唸るエーリッヒ>>183にやはり騙されないか、と思いながらも悲しげに朱色の瞳を伏せて、榛名とつないでいた手を離して火傷の痕を見せる]
イヴァンさんが犯人ですよ。
こうして、襲われたのですから……とっさに逃げましたけれど。
[信じるものが居なくても、口先だけで惑わそうとはしてみるのだった。
もしもゲルダが人間サイズになったらつい先ほど使った秘宝の気配が感じ取れるのかどうかはわからず、悩んでいるゲルダを不思議そうに見やる]
……意味もなく人を襲ったりなんてしませんよ。
[部屋の中から聞こえるイヴァンの言葉には眉を寄せて]
――危害を加えられたのは、私のほうですけれどねえ。
/*
投票はともかく守護どうしよう。
この流れだとご主人残されるか今回吊られるから、またベッティ来るかなぁ。
流石に二連続は拙いかぬ…。
─展望室→二階・自室─
[返された言葉と念押しには、にっこりと笑った。
……正直な所、その辺りは自分でも読めていないのだが。
そんな本音は、他者には見せぬのがこの舞手]
……っつあ……。
天聖の気、きっつ……。
[それでも、部屋に戻るとはあ、と大きく息を吐いてその場に座り込む]
あー……ユベールに聞くよりは、と思ったのは当たりだったけど。
[気配を帯びた二人、より強き意志を『理』として見せてくれそうなのは彼だと思ったからこそ、話を聞きたい、と思っていたのだが]
……これは、思わぬ副作用だ……。
[天聖の力に近く接した事で、本性の過敏反応がおきていたりする]
…………寝よう。
[他に、する事は思いつかず。
寝台に倒れこむとそのまま眠りに落ち──そして]
/*
いや、ここでボクが突っかかったから、ボク襲撃もありそうか、普通に。
だからと言って「じゃベッティのままで!」とは言えないこの状況。
先生、流れが見えません。[目が曇っている]
―館二階・ゼルギウスの部屋前―
[こっちの方に向かって唸るエーリッヒに、イヴァンの声のようなものが扉の向こうから聞こえてくる。
何を言っているかわからないが、怒鳴るようなそんな感じだった。
ゲルダが迷うようにしていて、自分もそんな状態に少しわたわたと。
ゼルギウスの手を握る力が少し強まったかもしれない]
ゼル〜……?
[その様子には困ったような色をまとい、ゼルのほうを見ていた。
手を解かれて皆に見せる火傷の痕、危害を加えられたのはと、ゼルギウスの言ってる言葉に自分は嘘を感じなかった。
なので彼を疑いその傍から離れるようなこともしなかった]
―ゼルギウスの部屋前―
[ベッティちゃんと顔を見合わせた。きょとん]
あ、そうだ。
イヴァンさんがそうなら、王様に伝えないとだよ!
[でもエーリッヒは違うって言う。
ご主人だから庇ってるのかな。ぐるぐる。
ええい、こうなったら。ぽふっ。姿を縮める]
うえっ。何コレ。
秘宝の力は確かに使われたみたいだけど、さ…!
[対属性がぶつかりあったからだろうか。
気持ちの悪さに細かいところまでを確認できない]
─館内二階・ゼルギウスの部屋の前─
……ご主人が犯人で、ゼルがご主人に襲われたって言うなら。
何でゼルはまだ居るの。
犯人に襲われたら、連れ去られちゃうんでしょ。
捕まえて火傷させるより手っ取り早いのに、何でそうしなかったの?
出来ないからじゃないの?
…ゼルは何で嘘ついてるの?
[イヴァンが犯人と言うことは自分にとって嘘でしかないから。
彼を睨みつけたまま、いつもの間延び口調も無く問い詰めるように言う]
─二階・自室→廊下─
[目覚めの時間は、かなり遅れた。
いつもなら、光を感じる頃には目が覚めるのに]
まぁ……あんまり、強い力に接しなければ、なんとかなる。
多分。
[自身に言い聞かせるよにしながら、起き上がる。
扉の向こうから微かに伝わる喧騒に、微かに眉がよった]
……やれ、やれ。
騒々しい、な……。
[掠れた声で呟きながら、身支度を簡単に整え、扉を開け。
ずり、ずり、と引き摺るような足取りで、騒ぎの中心へと向かった]
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