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―昨晩/広間―
[窓から外を見た。
まだ、暗さが残る。
今なら、まだ誰も…起きていないかもしれない。]
[イレーネを見る。
今、彼女をなくす訳には行かない。
彼女から、目を離す訳には。
しかし、ハンスの事が気になるのも確かだ。]
[目を瞑り、一息。
彼の真っ黒な長い外套を、イレーネを覆い尽くすようにして掛ける。
彼の黒の外套だけが目立って、ほんの一瞬でも気を紛れさせられれば良いと。
イレーネを心配そうに見やり、
そして眠れぬ子を宥めるかの表情で、頭をそっと一撫で。
(宥めているのは彼自身かもしれない)
そうすると足早に、二階へ向かう]
―昨晩/二階―
[やはり廊下は、静まり返っていた。
それはこんな時間だからか、もうこの屋敷にいる人数が少ないからか。
ハンス。彼の部屋は私の隣。E。
近づいてみると、扉はだらしなく開いていた。
その扉から望む部屋には、中を覗かれまいとしているのか、扉のすぐ奥に磨かれ光る木の板がごたごたとある。
其処から辛うじて、壊れた窓が見えるか。
…微かに、血の匂いが。
風が吹く。
嗚呼。プレートは白い。]
[彼は知を得る為に旅をしていたのではないのかと。
そう思うとまた嘆かれた。
嗚呼、せめてその死が安堵に包まれん事を。]
…貴方に、「豊富な平和」を。
[上下を黒のスーツに着込んだ彼は、
ハンスの部屋に向けお辞儀する。
そしてその場を去った。]
[ふと思い立って、彼の部屋へ。
グリューワインと、ラム酒の小瓶を手に取る。
彼女の口に、合うだろうか。
ついでに簡単に身支度を整え、引き返す。
イレーネの身に何も無ければ、彼は横で彼女の目覚めを*待つだろう。*]
――エントランスホール――
[金に近い輝きに光る、太陽の光を反射させた月の色の眸がちらりと見えた。
彼女(イレーネ)は人狼の――?
二階にオトフリートが立ち去り、帰ってくる間に、広間に運びこまれたイレーネの元に歩みよる。]
[手を布団の中に収まるようにいれると、再度頭を撫でた。立ち上がり、]
イレーネ、人狼の道を行くか人間の道を行くかは君次第だ。
[オトフリートとはすれ違わずに*二階へと消え去る。*]
―自室(J)―
[『終わったよ。何も心配する事はない』
昨夜クレメンスの言葉にユリアンはこくり頷いて、ハンスの部屋を離れて自室へと戻った]
うん、きっと何も心配することはない。
だってベアトリーチェは、あの姿はまるで…
[ガラスの破れた大きな窓の向こう。
満ち行く月と、淡い光に照らされた花園と森。
落ちたハンスを追って、ふわり舞い降りる金の髪の少女。
小さな身体が、月の光の中で浮かび上がる。
世界が止まってしまったかのように、息を飲む一瞬。
その姿はそう、まるで――…神の使い]
[どこか安らいだ気持ちでベッドに入るユリアンの目に映ったのは、波打つ窓の表面で硝子細工のように形作られるナターリエの姿]
シスターナターリエ?
[それがやがて、ぐにゃりと形を歪めて獣の形に変わっていく]
これは…、
[見開かれるユリアンの目]
これが…狼…!
[心中で渦巻くのは誰の声か。
”人狼は人を食べるもの”
”武器を取って殺せ”
”試練は、俺達が俺達の手で人狼を倒しさえすれば”
”終わるのでしょうか?”
ユリアンは、肉体の奥深く刺し込めるはずの刃を求めて柄を握り]
[”――もしも私が死んでしまったら…ナターリエの事を頼む”]
……”彼女を守ってやってくれ”。
[口は勝手に渦巻く声を呟き、そして刃を掴んだ手は力なく落ちる]
どうすればいいんだろう一体、俺達は。
俺は…。
[出ない答を求めていつしか夢無き眠りの中に。
そして目覚めた今も、現実は変わらずに続いているのだった]
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