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[...はそれを受け止め、神父の言葉を聞く]
……それでも、終わらせなければ……
[震える手で、神父に向けて構える]
[視界の端には銀の月を手にした少女]
[それを防ぐはほぼ無意識に。
服のうちにいれたdaggerが、きんと音をたてはじく。
視界の端に捕らえた動きを、一瞬で対抗へと変えるのは
果たしてfatherにつられたからか、
それとも...の力がゆえか]
[そういえば。彼女は以前も月を眺めていた事がある。
満月を見て…]
「おおかみ」と「おばあさん」。
…それを思い出すから、綺麗なのでしょうか。
夕べの……硝子、ですか?
不思議に蠢いていた…
[彼女から連想する物はそれしかない]
先に起きるのは君かもしれない。
[少女に呟くと、クレメンスはミハエルに向かって歩く。
銀糸を捉えた人狼の視力は、銃弾の動きをも捉え、クレメンスの首筋をかすめるにとどまった。
低く跳躍。
ミハエルの眼前、懐近くへと座り込んだ姿勢。
ミハエルへ向け、爪でなごうとする動きを]
おばあさんは、関係ないわ。
[少し声にはいらつきが混じっただろうか。それ以上は語らず]
そう、硝子。
・・・死ぬの、は、怖いわね、オトフリート。
[ぽつりと言った。
見られたことは、少し...に緊張を与えたが。
そんなことにも構ってはいられない。狼を見つけることが、同時に戦いの合図であるから]
でも、あたしたち、は、死なないために、行くのよね。
[カップを持つ手は震える。
しかし瞳は強い意志を持って]
[かわされた銃弾]
[慣れぬ手で再度引き金を引こうとするが]
[既に相手は懐深くにいて]
[引き金に力を入れるのと、灼熱感が襲うのは同時]
[眉を顰め。少しの間目を閉じる。
思い浮かべるのは誰の姿だろう]
――さぁ行こうか。
[オトフリートに促し。
しかし立ち上がるとくらりと眩暈がして。カップを落とした]
うぅん、わたしはさいごでいい。
[尼僧にちらりと視線をやると、銀の月を構えて神父へと跳ぶ。]
さいごにのこると かわいそう。
[そのまま、まっすぐに突き出す。]
――ッ!
[胸元をえぐろうとした軌道を途中で止め、後ろに下がる。脇腹をかすってゆく熱い塊。]
意外に素早い。
エルザとは大違いだよ。将来が有望だね。
[ぺろりと爪を舐める。
くつと嘲笑う]
[銀の月をつきだした腕を脇に挟み、一回転させてミハエルに投げつけようと]
!!!
[エルザの名前を出されれば、一瞬で頭に血が上る]
[それこそ素早い動きで銃を再び向ける]
[が、その眼前に飛んできたのは少女の身体]
なっ!
[反射的に避けようとする]
[しかし疲労した肉体はそこまで機敏には動けず]
[少女もろとも転がった]
[指は引き金に掛かったまま]
[3度目の銃声]
[彼女のおばあさん。
苛立ちを見せる彼女は、「おばあさん」に一体何を見るのだろうか。
しかし今、それを気にしている場合ではない。]
…ええ。
死なない為
…生きる、為に。
[銃声のした方を見据え、強く。
「行こう」と立ち上がるイレーネが、カップを取り落としたのを見れば慌てて支え]
…如何しました?
まだ、辛いのですか?
[眉を顰める。]
[少女がfatherに飛び掛ってゆく姿。
...は慌てて、そのdaggerを投げようとして
しかしその身体を投げつける動きに邪魔をしてはならないと、
その手を押しとどめる。
パァン
銃の音が。]
・・・でも行かなくちゃ。
『会いに?』
ちがう。
[無意識に浮かぶ問いに、首を振った]
だいじょうぶ、よ。
狼を、倒そうオトフリート。そう、ね。死なないためじゃ、ないね。生きるためよね。
[さっきの言葉を言い直す。
そしてオトフリートと共に、広間を出て、階段をあがろうと]
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