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[振り上げた剣で少女を叩き斬ろうとした瞬間、鈴のような少女の声が耳に届く]
……な、に?
[真っ直ぐにこちらを見つめる翠の瞳]
ちが、う…?
[咄嗟に力を入れるものの、剣の軌道はそこまで変わらない]
[再び少女の肩口に赤い花が咲く]
ちがう、のなら。
探さ、ないと。
全てを、終わらせる、ために。
[呆然と剣を振り下ろした姿勢のまま。
同じ色の髪の、同じ色の目を、ただただ見つめ返す]
―廊下へ―
[廊下へ出れば、すぐにナターリエの姿を見つけることができた]
これから料理を作りに行くのか、今日もまた、シスターは…。
[彼女がメニューを考える時の顔で思案しているのを見てとれば、決意したはずの胸は酷く痛む。
ユリアンは後ろ手に抜き身のナイフを握ったまま、重い足を引き摺って、ゆっくりとゆっくりとシスターの元へ近付いて行こうとする。
彼女への言葉を小さな声で呟いて、練習しながら]
”あんたは見たのかな、窓に映る自分の姿を”
”俺は…”
”俺は見たよ、シスター”
”ここは普通じゃない”
”人狼なんて化け物が居るのなら、人狼の正体を見抜ける奴が居たっておかしくない”
”きっと、その人からのメッセージだと思うんだ”
”…俺は見てしまったんだ。窓にあんたの姿が映り、そして見る見るうちに化け物の姿に変わっていくのを”
”だから…”
[誰かに肩を掴まれ、足も言葉も止まる]
[『どうしたんだい、ユリアン。表情が硬いよ』]
…え?
[聞こえたのは心地よいバリトン。
驚き無防備に振り返ればそこには、クレメンスの微笑みがあって]
――…ごめんなさい神父さま。
俺は約束、守れないかもしれない…
[意識を失うまでユリアンの瞳に映っていたのは、神父がいつも子ども達へ、そしてシスターへ向けてくれていた微笑み。
シスターの命ばかりでなくそれをも奪うことになるのだと気付くユリアンの呟き声は、音として口にできたのか、心の中で呟いたに過ぎなかったのか、もう*自分ではわからなかった*]
黄金の獣は二人いるようだ、ユリアン。
もう一人はイレーネ……
[薄れゆくユリアンの意識に刻むように。]
君は眠っていなさい。
[意識を失ったユリアンを部屋へと運びにゆく]
[ユリアンを寝かしつけると、その手は優しく頭を撫で]
後で会おう、ユリアン。
[再度廊下へと。
ナターリエに向き直り、]
こんばんは、ナターリエ。
―corridor―
[...が彼らの姿に気付いたとき
fatherの動作が見えた。
そのまま困ったように*瞬き*]
*こんばんは*
[少女の向こう、横たえてあったエルザの身体が消えてゆく]
全てを終わらせる。
そう、全てを終わらせないと。
この歪んだ箱庭の主から。
僕はエルザを取り返したい。
[それまではしっかりと認識していなかったこと。
けれど口にしたことでそれは...の中に刻まれる]
殺したのが君で無いのなら。
僕は先に殺した者を見つけなければ。
[少女の脇に振り下ろした剣を手元に戻す。
そして少女に背を向けようと]
[しかし踏み出したはずの足から感覚が消える]
[ガクリと再びそこに膝を突いた]
く、そ…っ!
[それでも倒れてなるものかと]
[剣を支えに再び立ち上がろうとする]
…みっきー?
[がくり、と膝を付く姿を見て。
何かを言いかけ、咳き込む。
血混じりの咳が、ひとつ、ふたつ。]
…あれ?
[くたんと座り込んで、動けない。]
君との話は後にしよう。
[クレメンスはナターリエに微笑み、開いたままのIの部屋へ歩む。]
やあ、こんばんは。
[部屋の中へと入ってきたよ。
変わらない笑顔で御挨拶。]
あ。
[視界の隅で少女がへたり込むのを見れば、頭の片隅を罪悪感が掠める。だが]
…誰、だ。
[聞こえてきた声に、全身の力を込めて立ち上がる。
剣を支えにしなければ成し遂げられなかったが]
[クレメンスはバスルームにやってきて、
血だまりタイルに微笑した。]
私だよ。
昨日言ってしまったようになったね。
気づかず食べてしまって美味しかったかい?
[少し困ったような笑顔で首を傾げるよ]
[神父の姿が現れれば、全身を強張らせる]
食べてなんかいない。
[崩れそうになる身体を必死に支える]
彼女はここに倒れていた。
胸を何か鋭いもので突かれ、て…
[言いながらも声が細る。
これでは自分がやっていないという証拠にはならない]
気が付いた時、に、は……
[自分がやっていないことは自分が知っている。
だがそれをどうすれば証明できる?]
[クレメンスは、さっと剣を持つミハエルの手首を掴むと、背中に捻りあげた。]
おや…本当に食べなかった?
こうやって食べたんじゃないのかい。
[ミハエルの綺麗な金の髪の毛を掴むと、まだ残るエルザの血痕に、彼を押し倒し唇を押し付けようと試みた。]
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