─ →一階廊下行き止まり─[友梨から聞いた場所へ向かう途中。近付くほどに強くなる鉄錆の臭いが、嫌でもその先にいる彼女の存在を教えてくれた。そして、廊下の先。赤から黒に変わりつつある水溜りの中横たわっている、彼女を見つけた。]さくらこ、ちゃん。[名を呼んでも、返る声はなく。ぎこちなく彼女の側に近寄り、しゃがみこんでその頬に触れても、伝わる温もりすら失われていて。]