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―→一階廊下階段下―
[ハルエが死んだって、ボクはそれをユウイチロウの口からはっきりと聞いて、そこで意識が落ちた。
間に合わなかった、何かも、ボクは彼女を救えたかもしれないのに、あの時ボクは彼女が望むものを何もだせなかった。
ユリに支えられて、少しの間、ボクは意識を失っていて、彼女の心配する声]
ああ、ごめん、桐谷さん、心配かけて
[ボクはそう謝罪の言葉をつぶやく。
なんとか、ボクは壁を支えに立って]
そうだね、倒れてる暇なんて、ないよね。
後悔してもなにも、遅いから…。
[首を振り、ボクはいろいろと考えることを、頭に強いる]
―宿直室―
俺は、ずっと自分の頭が、おかしいかと、思ってたよ。
信じてくれて、ありがとう。
正直、一番最初に占ったのが、諏訪で、よかった。
[人間の諏訪にすがることで正気が保てていたようなものだから。
そして……きっと信じてもらえなくても、今なら打ち明けたことに後悔はしなかったろう。少しだけ肩が軽くなった気がした。
諏訪の考察>>76にはこくこくと頷いた。]
あんなに、動きまわってた子を、突然死、という処理は、難しい。
それにしたって、何かきっかけ、が、なければ、死に至るほどの、怪我をしないんじゃないの、かな。
川島くん、は、素村騙りでなければ、狂人だよ。
(たぶん、囁きで、やつらに、俺のことが……伝わってる。)
―一階階段前―
ううん、確かめないといけないことが、あるし。
[ボクのことを伝えたユリには、絵のことだと伝わるかな?]
大丈夫、ボクは、大丈夫だよ。
[笑顔を向けることはできなかったけども]
宮町さんが、戻るわけじゃ、時間が戻せるわけじゃないから。
[ボクはクラスメイトであるサクラや、それまでに死んだヒビキ、学長、マリー、のことは口にしていなかった]
―階段上―
[横から胸倉を掴まれる>>55。
揺すられれば僅かに顔を歪めたが、それだけだった]
狼だったから、としか言えないけど。
……そっちこそ、なんでそんなことが言えるの。
[狼なんかじゃない、と言う春をじっと見つめる]
視る?
[やがて手は離れ、吐き捨てられた言葉。
その意味を辿るのは容易だった。
そもそもの行動の発端が、“それ”を見つける為だったのだから]
(なるほど、ね)
[去って行く背中を見ながら、呟くのは胸の内だけで]
[辺りに人気の少なくなった頃。
慎太郎の口から紡がれる言葉>>72に、身体ごと向き直って]
その言葉、そっくりそのままお返しするよ。
[川島の黒い瞳が、じっと彼を見据えた]
― 宿直室 ―
春の様子がおかしかった訳はそれのせいだったんだよね。
なんか納得いったし――…春だから、信じれた。
[春から向けられていた信用は占い師と考えれば納得がいく。
自由に占えないらしい事は奇妙に思ったけれど
偽らなければならぬ役職―狼や狂人―なら、
何の力もない佑一郎に縋る事は無かっただろう。
演技にしては度を越したものだとも思うから。
そんな理由を頭の中で連ねながらも
心の何処かで春が言うならその言葉を信じようと思っていたのも事実。
そんなことは意地でも言ってやらないけれど]
――川島春陽くんは狂人、ね。
ああ、それが一番しっくりくるかな。
[春の見解が同じ事を心強く思いながら頷きを向けた]
― 宿直室 ―
[扉に掛けたその手に春の手>>80が触れる。
引き止められ告げられた言葉に、息を飲んだ]
狼を、って……
春、……まさか、見つけたの、か?
[佑一郎は彼から二人分の結果しか聞かされていない。
もうかなり追い込まれているのは確かで
彼の提案を否定する要素は無かった]
─階段前─
……ま、ふつーは、そう来るわな。
これで手のひら返して引き込みにこられたら、逆に調子狂うわ。
[>>85 見据える瞳を真っ向う見返し、綴る言葉はどこまでも軽い。
とはいえ、ここからどう動くか、は悩み所。
階段の傍で動き回れば、最悪、まとめて落下、の危惧もある。
そして、危惧はもう一つ。
春陽がどちらか──狂人なのか、狼なのか、の判別はついていない事。
未だに黒は引けていない。
システム通りなら、ここで黒を落とせないのは、後が厳しくなるから]
―宿直室―
[諏訪の眸をじっとみて、こくりと頷いた。]
キユリ、桐谷友梨は、人狼。
間違い、なく。
ただ……。
[悩むように、眉間にしわをよせた]
彼女の、衣服に、汚れが無かったことが、気になって……。
どうしてなのか、わからない……。
[心配する様子のユリに、ボクはただ大丈夫だからという言葉をもう一度返してから]
さぁ、いこう。
[そう、告げて歩き出す。時間がもどせなくても、進む時間は止まらないから]
いろいろと、もっと聞きたいことみんなにもあるし、結局聞けてない。
もっと、もっと急がないと。
[足がふらついていたかもしれないけど、ボクは構わずに生徒会室に向かう]
―― ハルエの世界 ――
[手すりをたどって階段を駆け上がる。
もうどのくらい階段を登り続けているだろう。
心臓は爆発寸前で、足が何故今まで動いているのか分からない。
顎が上がって、息が苦しくて、上手くすえない]
[――たん]
[それでも足は、踊り場を蹴る。
スカートが翻って、また新しい階段登る。
ここは暗闇。電気もつかない真っ暗な永遠の階段]
……ゃ……っ!!
[くしゃくしゃの顔で喘いだ。後ろは振り返れない。
下から猛スピードで追いかけてくる荒い獣の息遣い。
そうして、強い獣臭]
やだ。ゃだ、よぅ
― 宿直室 ―
――…は。
友梨ちゃんが、人狼?
[春の言葉に驚きの色を浮かべた。
暫く沈黙し重い息が吐き出される]
そう、か。
[春を信じようと思っていたから短くそう返す。
残っている者を思い浮かべ、やがて、有り得る事と受け止めた]
汚れがない、ね。
襲撃を行ったのがもう一人であれば辻褄はあうよ。
春、狼の数、忘れたわけじゃないよね。
―階段上―
そっちこそ、来いって言われて、来るようなやつじゃないだろ?
[携帯電話をしまいつつ、周囲をちらと確認する。
春は川島を占ったと言ったが、その結果は未だ慎太郎には伝えられていない]
……だから、
[続く言葉の代わりに、地面を蹴った]
……ぅ、あぁあ!
[足元の段差に蹴躓いた。
足がもつれて、うつぶせに全身を強く打ち付ける]
[背後から追いかけてきた獣が咆哮高く追いついて、私の上を飛び越える。身を固くする。涙で先が見えない]
くるなくるなくるなくるなぁあああああ!
[痛みで動かない手をぶんぶん振り回す。
ずりずりと腰でいざって階段下りる。
でも、恐怖で身体は思ったように動かない。
獣が舌なめずりする音がして。
振り回していた手を、思いきり蹴り飛ばされた。
――人間の足に]
[友梨がいるらしい言葉も聞こえたけれど、桜子はその場を動くことはない――動けるかどうか、確かめる気すら、起きない。
だって、死にたくなかった。
自分の死体だって見たくないけど、でも、――なぜかその場を動く気に、なれない]
…………なんで、私、だったの……
なんで……
[狼の襲撃もある種のメッセージだと、ガチでは考えていたけれど。
自らが犠牲になった今、そんなメッセージよりも、何故他の人じゃなかったのかという身勝手で理不尽な思いが沸き起こる]
[露島がさってからどれほどの時が流れたのかわからない。
幽霊となったせいか、もともとの時間間隔があいまいだったせいか、一之瀬>>64の声が聞こえてゆるりと視線を向けた]
けいこ、せんぱい……
[聞こえない声で呼びかける。
名を呼び、命の失われた体を抱き起こす一之瀬の姿を見てぽろぽろと涙がこぼれた]
……やだよう、死にたくなかった……
もっと、生きたかった……
[泣いたとき、慰めてくれた一之瀬の手はいまはもう届かない。
謝罪を繰り返す一之瀬の言葉に小さく首を振る]
――せんぱい、が、あやまること、じゃない……
……だから、先輩は、生きて……お願いだから、死なないで……
[血に濡れるのも厭わずに抱きしめてくれた一之瀬に、最後は希うように届かない言葉をかける]
[はっとして目を上げる。
涙に曇る瞳に写るのは、暗闇の中、光源もなく光る小さな着物の童女]
[キラキラ光る、頭よりも大きな簪。
見るだけでも分かる、艶やかな最上級の絹の衣。
白塗りの、無表情なかんばせ。目許と唇の紅]
[彼女の手には、桃の枝。
鈴の音のように涼やかに花を咲かせる魔払いの枝。
枝の先、花に埋もれるように小さな白い和紙が結ばれている]
[私はそれを知っている。お宮さまの町にある、春の枝。
そこには小さな紙の花が咲く。
秘めたる想いを神に伝える、神花が咲く]
ひっ……!!
[いざる、いざる。いざり降りる。
それでも、逃げられない。童女は私をむんずと掴み、魔払いの枝を私に振り下ろす]
[腰に。次いで、首筋に]
─階段上─
そら、当然。
……まー、これが復活アリのRPなら、流れ次第で絆されたかも知れんけどねぃ。
[>>94 冗談めかした口調で返す。
携帯をしまい、周囲を見回す様子に、無意識の内に身構えて]
……命かかったガチで、んな甘ったるい事、やっとられんて!
[言葉を途切れさせ、地を蹴る春陽。
何はともあれ、落下だけは避けなくては、と。
思いっきり、後ろに向かって飛び退った]
―宿直室―
諏訪……それは、そうだ、けど。
でも、さっき、生き残ってる人全員に、会ったじゃんか。
誰か、血に、濡れてたの?
[狼は人を襲撃する。ずっと、彼らが驚異的な力をもってして襲撃をしているのかと思っていた。]
俺も、だいぶ、鼻が利かないから、誰から血の匂いが、とか、わからないけど。
どうなってるのか、わからないんだ。
何か、おかしいんだ。
(何か話ができないのかな……)
[しかし、狼を生かしてしまっては、村側が襲撃される。]
……とにかく、いぐにすと、話そう。
いやぁああああああああ
[私の体が裂ける音がして。私の体が真っ赤に染まる。
――血と、痛みに]
[それでも意識は消えなくて。
童女を振り払うように再び私は階段を登る]
[逃げる。逃げる。逃げる。私の罪から逃げる。
逃げられなんかしやしないのに]
[途中、煙のようないくつもの影をすり抜けた。
首がありえない方向に曲がった女の子の死体を運ぶ男の子。
ぐったりと力の抜ける男の子。
階段の踊り場で、言い合いをする2人の男の子]
[どこか懐かしくて。助けを求めたいのに声が出ない]
[ただひたすらに、階段を登っていく]
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