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― 一階の階段前 ―
(人聞き悪いかもだけど、それが諏訪なんだから…)
[という言葉はのみこんで。
手を離した。百乃喜と一之瀬がいる方へ向かうといい、こちらの肩を叩く諏訪に頷く。]
じゃあね、諏訪。
また、あとで。
そっちこそ、無茶、禁止。
[そして、アズマはまっすぐに階段の上を目指す。]
―廊下―
[カッターのことも、笑顔のことも、ユリがボクに不思議に思わないことに、別段ボクも不思議に思わずにいる]
ああ、じゃあ、まずは宿直室にいこうか。
[彼女に教えたとあること、もし彼女が狼なら、人間なら、どっちを目指そうとするのかなと、少しだけ考えて、すぐにそれはやめた]
いなかったら、またほかを探そうか。
[はるっちとの言葉に、少しだけボクは反応をする。
そういえばまだ、幼馴染にまともに会っていない]
─一階廊下行き止まり─
[桜子を抱きしめたまま、彼女の作った赤黒い水溜りにへたりこんで。
顔も身体も、涙で濡れているのか、血でぬれているのか解らなくなった。
不思議と恐怖を感じないのは、それよりも悲しみの方が強かったから。
春陽が春枝を狼だと言ったこと。
春枝のことを人間だと言った慎太郎のこと。
春陽に掴みかかった春が言っていたこと。
全ては頭の中でぐるぐる回って、まとまらない。
それでも。]
森君には、佑が、ついてるから。…大丈夫。
[彼が狼であっても、きっと。]
―階段上―
[川島と真崎が何やらバトルを繰り広げている様子にぽかんと口を開け]
な、何やってるの……?
[間抜けな一言を口にした。]
[春に確りと頷いて、彼と一度別れる。
毛布を片手で抱えて桜子の居る場所へと駆けた。
一階廊下の奥に無残な姿となった彼女と
彼女を抱きしめる幼馴染の姿がある]
蛍、そんなところに座ってたら
身体、冷えちゃうよ。
[常の調子で声を掛け桜子へと視線を移した]
惨いな。
[は、と息を吐き手にしていた毛布を広げる。
血に濡れた桜子の亡骸に掛けようとする、けれど]
─廊下─
ん、じゃあそうしよ。
居なかったら……どっちだろ。
佑一郎先輩について行くならきっと桜子のところだと思うんだけど。
佑一郎先輩、桜子がどこに居るか聞いて来たから。
[誠が考えてる事なんて知る由もなく、ただ探すためだけの予測を口にする]
……そうなるとまたあそこに行くことになるんだ。
宿直室に居ると良いな…。
[移動しながらぽつりと呟いた]
─階段上─
[突き飛ばしは成功して、身体は自由を取り戻す。
すぐに身体を起こして、立て膝の姿勢を取った]
っとに……難儀だよ、なぁっ!
[なんでこんな事になっているのか、と。
そんな考えが、過った。
同一陣営なれない同士、それはそれで──ぶつかり合うのは、楽しくもあったのに。
今の、これは。
ふと浮かんだその考えを振り落とし、意を決して、右手をポケットの中へ──布に包んで持っていた、刃の欠けたカッターナイフへと伸ばした時。
階段を上がる足音が聞こえて、動きが、止まった]
……何やってるの、じゃないっつーのっ!
ただいま、ラインの完全に切れた占霊が、未来かけてバトル中、なんよっ!
[動きが止まったのは、束の間。
>>121 間抜けな一言を口にする春に向け、端的に状況を説明した。
言い方は、かなりアレだが]
ゆー君…?
[泣き過ぎてぼやけた視界では、誰がきたのか良く見えなくて。
かけられた声に幼馴染だと気付き、名を呼んだ。
身体が冷えるといわれたけれど、平気、と弱く頭を振り。
そこでようやく、彼の後ろに誰もいないことに気付いた。]
ゆー、君。森君、は?
―廊下→―
そうだね、もしくは途中で会うことができたら、それが一番?
[宿直室に向かおうと廊下を進み、階段を登ろうとしたことろで、ちょうど目的のアズマの姿のほかに、ハルヒとシンイチロウの姿が見える。
ボクはまだ、アズマとハルヒが占い師だと言っていたことも、シンイチロウが霊能者だと言っていたことも知らない。
結果のことも、何も知らない、ユリが人狼だと、アズマが言っていたことも]
どうしたの…?
[アズマの後から来たボクも、その状況にどうしたものか判断が迷う。
幼馴染の姿が見えて、ボクは自然とそちらのへの視線が多くなったかもしれない]
春は『ignis』に話があるって。
多分二階にいるんじゃないかな。
[腰を落として覗いた幼馴染>>126の眸は濡れていた]
目が赤いね。
[少しだけ困ったように呟いて]
あんまり平気そうには見えないけど。
――…立てる?
―階段上―
未来かけて……。
って、まって、川島くん、いぐにす!
いや待たなくて良いけど!
うそ、ほんとは待って欲しいけど!!
[間抜けであることは分かってるけど、むやみに突っ込んだってすっころぶのがオチだと分かっているから、手は出さずに声を出した。]
─階段上─
[痛みのせいで、起き上がるのには時間を要した。
滲んだ視界で天井をぼんやりと見つめて。
けれどそれも長くは続かずに、
足音と、声がした]
……っ、
[慎太郎が言葉を返すその隙を狙い、身を起こして、
もう一度、今度は両腕を首元に伸ばした。
隠された刃には気付くはずもない]
えっ?
[アズマに答える、シンタロウの言葉を聞きボクは首をかしげる。
彼の言い分を解釈するならば、二人のどっちかが占い師で、どっちかが霊能者と言っていることになる。
その上でラインが切れるとしたら、ハルエ関連が思い浮かび]
宮町さんの……ことでかな……?
[推測の言葉を口にする、誰かが答えてくれたかな?]
イグニス…真崎君、に。
[春の行き先を聞き、繰り返した。
慎太郎は春枝を人間と言ったし、自分は彼以外で霊能者と言った人を知らない。
だから、彼に会いにいったなら、と少し安堵しかけたのだけれど、思い出した。
あそこには、彼以外にも居たはずだ。]
…ぁ…、だ、め…!
あそこには、川島君が、いるの。
川島君は、きっと、狼側の、人だから。
森君が、危ない…っ
だって、森君、視たって言った、川島君に!
だから、狼に、狙われる…!
私は、何もできない、森君も守れない、佑のことも守れない…!
だから、佑、森君を一人にしないで…!
[そう、自分の顔を覗き案じてくれる幼馴染に訴えた。]
─階段─
え、ちょ、ちょっと待って。
占霊でバトル中って。
[何で?と言う表情をした。
自分が知り得るのは占い師の春陽と霊能者の誠。
それなのに春陽と対峙している慎太郎がそう言った]
しんちゃん、霊能者?
[え?と繰り返して、一度視線が誠へと向く]
……待つわけ、ないだろ。
[小声で呟く。
少なくとも川島にそのつもりはない。
別の――良く知る声も聞こえてきたけれど、そちらに目を向けることもなかった]
―階段―
[露島と桐谷が現れる。
ざわりとするけど、あまりに頭が混乱しすぎていて、何が何だかわからない。]
俺、あたまおかしくなった、やっぱ……。
[頭をかかえて、思わず壁に背をあずけた。]
─階段上─
待て、て言われて、止まれる状態に見えるんかい、これが!
[>>129 春に突っ込みを返す間、意識は完全に春陽からそれていた。
だから、起き上がった春陽の動き>>131には、すぐに気づけず]
……っ!
[伸ばされた両腕が、首を捕らえた。
『覚え』のある感覚に、動きが完全に、止まる。
幼い頃の記憶。
錯乱したひとに、『一緒に死んで?』と言われた記憶]
……じょぉっだんじゃ、ねぇっ、つの!
[蘇ったそれに一瞬、囚われそうになるものの。
ぎりぎりで踏みとどまり、ポケットの中の刃を、掴んだ。
包んでいた布がはら、と落ちる]
――…人狼が、見つかったらしいよ。
[ポツ、と控えめに紡がれる声は蛍子に向けてのもの]
友梨ちゃんが、人狼役――だって、さ。
[蛍子の言葉>>133を聞けば眉を顰めて]
そ、か。蛍も分かってるなら話が早い。
春が視たのはボクと川島春陽くん、それに友梨ちゃん。
ボクと春陽くんは人間、だってさ。
[結果だけを簡潔に伝え]
蛍と春は、ボクが守るよ。
――…といっても、庇うくらいしか出来ないだろうけど。
[そんなことを紡いで立ち上がり立たせようと彼女の手を引く]
春のところに、行こう。
―階段―
[ふと桐谷をみれば、不思議そうに露島を見ていた。]
……なに。いぐにすが霊だと、おかしいの。
[警戒心を強めながら眉間にしわを寄せ、問うように言葉をもらしたが聞こえたのだろうか。]
[彼の裡に蘇るものなど知らない。
ただ、ほんの少し表情を歪めて、
その首元に手を触れた]
…… そうだよ。
[零れた声は、慎太郎に対してのものではなく]
─…ぇ…?
キユリ、ちゃんが…?
[佑から告げられた人狼役の名を聞き、固まった。
言われてみれば、慎太郎と春が占霊で春陽が狼か狂人ならば、残る狼は誠と友梨、佑の中にしかいないのだけれど。
彼女はあんなに怖がって…そう思って、はっとした。
そうだ、彼女は怖がっては、いなかった。
春の視た人と、結果を聞き、佑を見つめ。]
…佑が、狼だったら、良かったのに。
[そんなことを、ぽつり呟いた。]
―階段―
[普段なら森くんを心配してたんだろうけど、ボクはそんな余裕なく、
ボクの様子に彼は不信がるかな?]
そう、じゃあハルが占い師?
[ユリの言葉に、ボクはそう言葉を続けてから、アズマの声にボクは頷いて]
おかしいよ、とっても。
だって、ボクがそうだから、
真崎さんは偽者だよ。
宮町さんが狼とでも言い出したの?
[ボクは暗に自分が見たのは人間だと伝えて、それが幼馴染を追い詰める結果になるんだろうけどもね?]
― →階段 ―
[毛布が腕から離れぱさりと桜子へと落ちる。
来た道を戻り階段まで辿りつけばそれを駆け上がる]
――…春! 無事か!?
[声を張り上げ彼の無事を確認しようとした。
争う二人の影が見えればきつく眉を寄せて
友の姿を、探すように視線をめぐらせる]
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