―→一階廊下階段下―
[ハルエが死んだって、ボクはそれをユウイチロウの口からはっきりと聞いて、そこで意識が落ちた。
間に合わなかった、何かも、ボクは彼女を救えたかもしれないのに、あの時ボクは彼女が望むものを何もだせなかった。
ユリに支えられて、少しの間、ボクは意識を失っていて、彼女の心配する声]
ああ、ごめん、桐谷さん、心配かけて
[ボクはそう謝罪の言葉をつぶやく。
なんとか、ボクは壁を支えに立って]
そうだね、倒れてる暇なんて、ないよね。
後悔してもなにも、遅いから…。
[首を振り、ボクはいろいろと考えることを、頭に強いる]