―生徒会室→―
[ユリがボクに問いかけてきて、だからボクは答える]
みんなに伝えないと、それで代わりに情報をもらってくる。
システム通りにゲームが進んでも、みんなの動きが人狼ゲームに、そのシステムに正しい行動をするとは限らないしね?
生きるためなら、別に人狼を殺さない選択肢だって、今は選べちゃう状況な気がするんだ。
狼も囁きも生き残って、今日二人村側が死んだら、残った村側の人二人は、生き残ってゲームを終わらせることができるから。
[ガチが苦手だというユリでも、この説明は理解してもらえたかな?]
行こう、もうここに今は用はないから。
[描きかけのもうひとつの絵に視線を向ける、構想は、もうそこに描くはずのものはできあがっている。後はそれに沿うように仕上げ、色を落としていくだけ。
でも、ボクはそれよりも優先するべきことがあると思ったから、今はその場を後にしようとした]
森くん、どこにいるかな?まずは彼に聞きたいことあったはずだよね?
[ずっと、あのときからずっと、ボクに笑顔が戻ることがなく、ボクはそれに気づかない]