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[落ち着いてと、かけられるコエ、ボクはその言葉の意味を理解はできたけど、それを自分に理解させられない。
何かを考えようとするたびに、思うたびに、ボクの中の混濁はましていく、なんとか返す返答も、二人には理解してもらえたかどうか]
ごめん、ボクは、そんな。
大切?
守る?
なにを…?
ボクは、なにを、しt…
ハル、ボクh……、どうs……
[コエは意識とともに*途切れていく*]
ミノリ……?
[いつか何処かで訊いた名前。
記憶を掘り起こすのには、少し時間を要した]
ああ、もしかして、
[ただ一度だけ訊いた、幼馴染みの妹のこと。
比較的平凡な幼少期を送った春陽とは正反対の環境にあった彼が、守れなかったという後悔と共に呟いた名前だった]
誠。
宮町さんは、彼女じゃないよ。
[控えめな声は、混乱しきった誠には届いたかどうか。
もしかしたらもう、意識の途切れた後だったかも知れない。
本当の妹は、きっと何処かで生きているはず、と。
だからこそ]
……あとさ。
― 階段の踊り場 ―
[春陽の声>>43が聞こえて春枝をじっと見詰めた。
既に事切れた彼女が彼の言葉に対して反応を示す事はなかった]
――…狼、ね。
[過去形の言葉が彼女を断じている。
先ほど春と役職の話をしていたからか
その言葉は彼の配役を思わせた。
占い師は一人きりのはずだけど――。
立ち上がり階段の上へと顔を向け]
春枝ちゃんは、――…打ち所が悪かったみたいだね。
もう、息、してない。
[事故か他殺か、この時は判断できなかったから
春陽の言い分を尊重してかそんな言葉を発した]
[パソコン室の一台だけ稼動する其れが頭を掠めた。
画面の表示は既に変わっているだろうか]
――…表示と現実が繋がっているなら、
[ポツと小さく独り言ちる。
春枝と会話を交わした。
突然死と事故死がイコールであるなら
彼女の死が事故であることはありえない気がする]
彼女は処刑され、た……?
[視線を落とし考えるような仕草が暫し。
処刑があったなら、襲撃もあったのだろうか。
疑問が浮かぶ度、自分の知る情報と知識から答えを導き出そうとした]
[初めは居たのは十二人。
高峰響、学長、マリーが命を奪われ残り九人。
今、また春枝が物言わぬ遺体となり八人、
もう一人犠牲者が何処かで出ているのなら七人]
狼側が狂人を含め三人。
未だ、三人とも残っているとすれば……
次の処刑を間違うと、……
[最悪の事態を想定するのは『Joel』にとっては基本。
手数を計算し考えることは無論出来るのだけど
現実では様々な要素が絡み合い其処までは割り切れない。
ゆると首を振るい思考を一旦中断させた]
[踊り場から春たちへと声を掛ける]
――…春枝ちゃんを、
此処に置いておく訳にはいかないから、さ。
宿直室に連れて行くよ。
[止める者がいなければ
徐々に体温を失ってゆく春枝を抱えて宿直室に向かう**]
─階段前─
[階段前にたどり着いた時には、そこには人が集まっていて。
蛍子が問い、佑一郎が下へと降りていく。
問いに対する春陽の答えに、は、と息を吐いた]
……川島。
お前の受け取ったその判定……間違いないんか。
とー、なる、と。
[ここで一度、言葉を切って]
俺とお前って、さぁ。
……どーあっても、同一陣営になれん運命でもあるんかね?
[問う口調は、常と変わらない、ものの。
向ける視線は、いつになく険しいものだった**]
─ →一階廊下階段下─
[うわ言のように言葉を紡ぎながら進む誠>>45。
彼の何がそうさせるのかは分からないまま、人の集まる階段までやって来た]
佑一郎先輩!
何が……っ。
[丁度、踊り場から階段を下りて来る佑一郎が見えて>>49、何があったかを問おうとする。
けれど、その前に抱えられた見覚えある女生徒に眼が行った]
春枝……先輩、春枝は…?
[生きているのかと問う声。
はっきりと口にされたか、それとも首を振られただけだったか。
それを確認して直ぐ、誠が足から崩れ落ちた。
支える手が間に合って頭をぶつけるのは阻止出来たけど、それ以上誠が動く様子が無い]
副会長、ねぇ、大丈夫!?
[意識があるのかどうかも分からない誠の肩を揺さぶりながら声をかける。
しゃがむ状態で誠を支えながら、佑一郎を見上げた]
先輩、春枝は、春枝は誰かに、殺されたんですか?
[桜子が襲われたらしいことは誠に聞いていたから、そんな風に問う。
返答を聞いたなら、「そうですか…」と小さく呟いた]
…先輩、桜子が、襲われました。
アタシはちゃんと見なかったけど……副会長が見に行って、そう、言ってました…。
[知り得た情報を佑一郎に明かす。
尤も、誠が霊能者であることまでは明かさなかったけれど]
[その他に何か問われたなら答えて。
春枝を宿直室へ運ぶと言う佑一郎を見送る。
友梨はそのまま階段下に残り、動かない誠を傍で*支えていた*]
[ミノリと言う人を知っているらしい春陽>>*19。
春枝じゃないと告げるそれに、春枝にミノリと言う人物を重ねていたらしいと言うのは理解した。
けれど、それが誰なのかまでは分からないから、口を挟むまでには至らない]
……はるっち。
[切って構わないと言う春陽>>*20に小さく名前を呼んだ。
聲には困惑の感情が載ったことだろう]
…はるっち庇ったら、やっぱ拙い、のかな。
[他の人達がどう思っているのかが分からない。
ただでさえガチの雰囲気が掴めない。
人狼である自分が頼れそうなのは、やっぱり同じ空間を共有する二人しか*居なかった*]
―階段上―
[春枝は佑一郎の手によって宿直室へ運ばれていく。
手伝いに動こうとはしなかった。
慎太郎の言葉に、川島はゆっくりと首を動かし、そちらを振り向いた]
……そう。
やっぱり真崎は、……『ignis』はそっち側なんだ。
[声には抑揚がない]
一回くらい、同陣営でやってみたかったよ。
[そこだけは本音か。
険しい視線を受けて、ふと寂しげな笑みを*浮かべる*]
偽物ってバレたら、一斉に疑いが向くかも知れない。
おれ、RPはそんなに得意じゃないし。
[困惑に返る声にも、ほとんど*抑揚はない*]
まだ諦めたつもりはないけど、
無理して庇わなくていいから。
―階段踊り場―
宮町さん……!
[宮町は事切れた。その事実に膝をつき、床を拳で思い切り殴った。]
畜生!なんで俺は!もっと、
……もっと、ちゃんと、考えてれば、……
[唇をかみしめて後悔しても遅い。何があったのか分からないが、彼女は死んでしまったのだ。]
諏訪、俺も、行く……
……畜生、ごめん、ごめん、宮町さん……
[もはや何に謝っているのかもわからない。ただ彼女に対する感情があふれて仕方なかった。
ゆっくりと立ち上がると、宮町を抱えた諏訪とともに*宿直室へ向かおうとした*]
― 階段踊り場 ―
[見上げれば春>>55が川島に問い詰める姿が見えた。
彼の立場にたてばその行動は理解出来る範疇。
此処に辿りつく前に春は宮町が狩人であるという可能性を示唆した。
それを思えば彼の言動や行動に矛盾は感じない。
――頭の片隅で冷静にそんな事を考える自分に嫌気がさす。
自嘲的な貌を隠すように一度俯いた。
踊り場で宮町に謝る友の声>>56に微かに柳眉を寄せる。
さして彼女の事を案じていなかった自分が
彼を慰める資格などないだろう]
春、あまり自分を責めるな。
[それでもポツと零れる言葉。
宮町春枝を抱えた男は友と共に階段を下りてゆく]
― 1F階段前 ―
[階下には友梨と誠の姿があった。
友梨>>51に声を掛けられ一度足を止める]
春枝ちゃんは足を滑らせたそうだ。
春陽くんが止めようとした、らしいけど。
[春陽の紡いだ言葉>>31を彼女に伝える。
佑一郎自身の見解は述べない。客観的な情報のみを提示する]
ボクが確かめた時には、もう、息をしてなかった。
[崩れ落ちる誠の姿と支える友梨を見詰める。
誰かに殺されたかと問う友梨>>52に緩く首を傾げて]
――…春陽くんの言葉を信じるのであれば
春枝ちゃんの死は事故ということになるかな。
[判断は彼女自身に委ねる心算でそう告げた]
[そうして友梨>>52から知らされるのは桜子が襲われたという事。
柳眉がきつく寄せられて]
――…そう、か。
桜子ちゃんが……、……。
[は、と零される息は重い。
彼女の提示した情報を心に留めて]
ああ、桜子ちゃんは、何処に居るの?
――…まだ、彼女を動かしてはいないんだよね。
ボク、襲われた響と学長を抱えたから分かるんだけど
そうすると、血が、結構服に付くんだ。
キミたちの制服にその跡がないから、そのままなのかな、と。
[桜子の居場所を友梨に確かめればゆると頷きを向けて
礼の言葉を彼女へと残し再び宿直室へと歩みだす]
― 宿直室 ―
[両手が塞がっていたから春に扉を開けて貰い
宿直室の中へと春枝を運び入れた。
其処に寝かされている者の数が前に来た時よりも多い。
春枝を室内に寝かせて白いシーツを被せた。
横たわり動かぬ響の姿をじ、と見詰める。
彼との遣り取り、一つ一つが酷く懐かしい。
堪えるように顰めた柳眉。
次に視線が向けられたのはシーツに包まれたもう一人。
運んだ覚えはないけれど其れが誰なのかは直ぐに知れた。
今しがた連れてきた春枝が殺めた金色の仔猫。
シーツを捲りその姿を確かめれば首筋には痛々しい傷跡。
下腹のあたりにも小さな刃で刻まれた痕が見える]
――…痛かったね。
[一撃で命が奪われたのではないとすれば
痛みを感じた時間も長かったかもしれない。
マリーの金の髪を労わるように撫でやり目を伏せた]
― 宿直室 ―
[祈りの言葉を小さく綴り瞼を持ち上げる。
ゆると春に眼差しを向けた]
ボクは桜子ちゃんの所に行こうと思うけど
春は、如何する?
[ことと首を傾げ問い掛けて
彼女を包むための毛布を宿直室の押入れから取り出した**]
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