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―第二階層・自室―
[朝に目を覚ますのは放送を聴くよりも前、ちょうど朝のシャワーを浴びた後で半裸状態だった。
そのためにオーフェンが飛び出していくのには止めることができないままに行ってしまった]
ったく…、しょうがないやつだ。
[苦笑を浮かべる様子は彼の父親が以前に浮かべていたのと変わらないもの。
身支度を整えると自分もオーフェンに遅れて部屋を後にした。
そこまでしてからふと妙な違和感を感じる。
それは自分の存在についてとかそういう類のものだっただろうか。その疑問も仲間からかかった言葉によって途切れる]
仮死状態の死体?
[システムの目くらましと聞けば]
ああ、そういうことね。
[返す声は少しばかり大人びた、少女から女性に代わるくらいのものになっていた]
うん、そうだね。それはありかもしれない。
[その声の様子はωは知らないのだろうがちょうど今擬態をしている人物の妻だった女性に近いものになっていた]
問題は誰をするか、だね。
[誰をと考えてから、自分達以外の3人の中から選ぶとなると数は限られている。
その中の一人、その人物を殺すことに抵抗のような、何かを感じる。
今はそれがなんなのかは理解できなかった]
そうだな、時間の確認はしていないがメンテナンスの時間はとうに来ているだろうし。
[そう言って了承し、整備室へと向かい。
装置に入るジョエルの傍らの席に座り、いつものようにメンテナンスをする真似をした。]
...Schlafe, schlafe, holder, suser Knabe,
leise wiegt dich, deiner Mutter Hand;
[微かな声で口ずさむのは、かつて幼い頃祖母から教わった子守唄。
スリープモードに落ちたジョエル達の傍で作業する際、たまにこうして歌っていたのだがそういえば彼らには聴こえていたのだろうか。
後で聞いてみようかな、と思いながら、ふと何かが引っかかった。
ジョエルのことではない、先の集会室でのこと。
あんな損傷を受けたのに、ラッシュの動作は通常通りだった。
あの場では気付かなかったが、本来ならばなんらかの態度で異状を訴えるはず。
となると、少なくともその機能が壊れているということになる。]
…いつからだ。
[遡って思い出す。朝、自分の部屋に入ってきた時。
ラッシュは寝台の上の自分に気付かなかったどころか、異変すら感知していなかった。
感じられる体温は無くとも、血の臭いは解るはずなのに。
つまりは、あの時点で嗅覚機能が損なわれていたということで。]
……ラッシュ…。
[壊れていることが解っても、もう自分では直せない。
無論誰かに頼む事も出来ないし、ラッシュ自体気付くことはないだろう。
ジョエルから、どうしたのかと問われたら自分が気付いたことを話して。
何事も無ければ良いのだが、と願いながら夜を明かした。
─朝を迎え、その願いはかなわなかったと知るのだけれど。]
―→第二階層・通路―
[オーフェンの行き先といえばパトラッシュを探してのこと、どこか人の集まりそうな場所食堂などにいるだろうかと、
通路を歩いていくとエリカとスティーヴの姿が見える、何かを話しているらしい]
スティーヴ、エリカ、オーフのこと見なかったか?
[会話の内容は聞こえていなかったのでそれに関わることなく少し離れた位置からそう声をかける。
足元に転がる毛布に包まれた存在に気づくとわずかに渋い顔をする。
それが何を示すものなのかは誰が見てもわかるものだろう]
─ 第二階層・通路 ─
意識まで乗っ取られたらどうなるかはわかんないけど。
それ以前なら、拒絶反応も出るかも知んない、と。
[自分の見解への答え>>86に、小さく呟く。
思い起こすのは、昨夜の一斉射撃の後の同僚の様子。
いつもの睡眠不足か、と思いはしたものの、拒絶反応、という観点から見たなら違和感は募る]
……オーフェンの坊ちゃんは、今んとこ除外。
あのこも、始まってから「変わらなさすぎる」と思うからね。
消去法で残り二人になるわけだけど、どっちもどっちなんよねぇ。
……ただ、拒絶反応がある、って仮定でいけば、昨夜のにーさんはちょっとおかしいかな、と思ってる。
単なる睡眠不足、熱量不足の反応にしちゃ大げさだったし……回復も、みょーに早かったし、ねぇ。
[問い返し>>88に、淡々と自説を紡いで、それから。
軽く、息を吐いて、目を伏せた]
ん、まあ。
……心情を挟んでいーなら、一番疑いたくはない相手……だけど、ねぇ。
[一拍間を置いて、上げた顔には、苦笑が滲んでいた]
航宙士 エリカは、軍人 カルロス を投票先に選びました。
学者から知識を奪ってそれで解除の糸口が見つかればいいが。
安全策も打っておきたい。
[大人びたLadyの雰囲気が誰のものかは分からない。けれどそれまでより同胞として頼る部分が大きくなったのは確かだった]
学者と航宇士の知識はあれば手が増える。
狙うなら子供にしておきたいかと思うね。
代謝の高さからも悪くない。
[「ノブ」も大分弱ってきたようだ。
抵抗の有無も知らず、淡々と応えた]
― 第二階層・食堂 ―
おはよー。
[オーフェンが入ってくると銃を腰に戻して。
いつもと変わらない様子で手を振った]
お、ストレートで飲むの?
大人だねー。
[さっきまで飲んでいたものをオーフェンが運んできたのを見て、感心したように笑った]
通信士 ノブは、少年 オーフェン を投票先に選びました。
通信士 ノブは、研究者 スティーヴ を能力(襲う)の対象に選びました。
あ、うん、あの子ね。
[やや歯切れの悪い返答を返してから]
プログラムとか解除できるなら、それこそ前にカルロスが言ってたみたいに、交渉とか、できないかな?
[スティーヴはおそらく無理でも他の二人、特に父親を慕うオーフェンならば説得は可能であろうと。
かつての宿主のことはカルロスと、彼の名前、今自分が持つ名前で呼んでいた]
今日はスティーヴを殺すことにしてさ。
一斉射撃の時に狙うこともできるし。
死んだ後だと吸収出来る知識は落ちちゃうだろうけど。
オーフェンだってエリカだって、彼のこと昨日まで狙ってたし。
[エリカとスティーヴが互いの疑いをなくしたことまでは知らずにいた]
軍人 カルロスは、研究者 スティーヴ を能力(襲う)の対象に選びました。
─ 第二階層 通路 ─
[自分の問いに答える航宙士の言葉>>91>>92にじっと耳を傾ける]
…ガキが除外されるのは同じか。
残りは似たり寄ったり、と。
……暁に関しては確かに随分と違和感があったな。
あの消耗具合は極端すぎる。
[その点に関しては自身も引っかかった部分ではあった。
通信士よりも軍人の方が色濃くなったために触れず終いになっていた事柄だったが。
私情については分からないでもないことであったため、責めるような事は無く]
同僚なんだったか。
俺も知らん相手ではないが……迷うな。
迷いは死に繋がるぞ。
[いつかアンドロイドにも告げたことと同じようなことを言って、静かに航宙士を見詰めた]
─ 第二階層 通路・機械犬傍 ─
[パトラッシュがこの場に居たならどんな再開をしただろうか。
その後も二人の様子は見ていて。
エリカとスティーヴ、二人の会話。
疑っている人物の話。]
…
[顔を顰める。]
そうか、ありがとう。
[エリカの返答に礼の言葉を返し、食堂へと向かうべく彼らの傍を通ることになるだろうか。
何の話をしていたのかわざわざ聞くことはしない]
パトラッシュがか…
[ただ毛布に包まった姿を一度見てから]
やっぱり食われていたのか?
[自分がしたことなので知ってはいることだが、カルロスとしての自分は知らないことなので、平時の時の様にそう聞いていた]
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