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[一呼吸の間をおいて紡ぎ出されるのは、少女のように伸びやかで澄み切った声。
或る街で“歌姫”と持て囃され、それから僅か数年後に表舞台から消えた少女のそれと、まったく同じものだった。
もっとも、この村の住人に聴き覚えのある者が何人居るか――そもそも今は、届く相手すら限られている]
[歌声の中心は未だ人の形を為しておらず、淡い光がひとつ灯るのみだった]
― 宿屋一階 ―
[占い師を名乗る者が襲われた。
牙もつ者がその存在をみとめたも同然のように思える。
そう、少女からすれば信じたいが確たる事は言えぬ存在だった。
けれど――、]
嗚呼。
[ぽつ、と溜息まじりの吐息が零れた。
前夜ゲルダに付き添っていたクロエが下りてくれば
彼女に小さく会釈を返す>>113]
んー……。
それは、ちょっと考えすぎじゃないかなあ。
[承諾の頷き>>116を見て取ると、後の事はイレーネに任せ。
リーゼロッテの言葉>>111に、少し、悩んでこう返す]
確かに……俺の知ってる他の結社の連中ってのは。
目的のためには手段選ばず、ってのも多かったけど。
じー様が、望んでこの形に持ち込んだ、ってのは、なーんか違う気がする。
ま、結果的にはそうなってるから、そこで論ずる気はないけれど。
……それなり、悩んではいたんじゃないかなぁ。
だって、じー様だし。
[それは理由としてどうなのか]
[リーゼロッテが選んだ者に、内心安堵する。
だが今はいい。明日は?
そう思うと胸中に苦いものが過ぎったが。
体調不良もあって、わりとしんどいのが染みていた。]
─ 宿屋 二階 ─
[ライヒアルトへの問いの答えはなかなか返らず>>110。
じっと、虚ろな瞳でライヒアルトをしばらく見つめることとなった]
……言えない、何かがあるのですね。
[迷うような相手の瞳に、ぽつりと一言零す。
けれど一端下へ降りようと提案した手前、そこでそれ以上言及することは無かった。
他からも同意を得られたため、足は階下へと向かう]
おかえりなさい、フォル。
[自衛団に知らせに言ったフォルカーが戻れば>>115
顔を上げてその表情を緩める。
ぼんやり考え事をしている間にいくらか時間が経っていたらしい。
こんなことじゃいけない、と思う。
だって、占い師であろうゲルダも
その彼女に人間だと見定められたアーベルももういない。
ゲルダが見定め、残されているのは少女だけ。
残された時間は、もう幾許も無いかもしれず。
同じく守る力のない少女はそれでも
目の前の彼――フォルカーが無事である事を祈り、望む]
─ 宿二階 ─
[しんどそう、には、平気だとまた首を振るが結果は同じ。
そんな状況で肩を貸すと仕草されて>>112、微かな逡巡を見せる。
常なら無理やりオトフリートに貸せ、と言うのだが、今の状況でそれもどうなのか。
結局、なんか見えた>>117せいで無駄に意地も出てきたので、大人しくイレーネの手を借りることにした。
獲物を持って来て、『すまん』と謝罪を入れて彼女の肩を借りて一階へと向かった。]
他に希望がいるなら変えてもいいわよ?
私は誰であれ問題はないもの。
[所詮は順番。後か先かの違いにすぎない。愛であれ友情であれ一緒にやれることがないのは両親の関係の帰結でわかっている。
冷めた表情でそれだけを告げた。]
おじさん、スープ飲みたい。
[ポツ、と宿屋のおじさんに要望?を出す。
年少組からのお辞儀にもう一度お辞儀して近場の椅子に座る。]
─ 宿二階 ─
[ヘルムートに言うのを躊躇うのにはいくつか理由があったのだが、それは当人も知り得ないだろう。
虚ろな目は相変わらず気にかかるものの、それを追求する気にはならない。そこまで男に気を向かう余裕が無かったともいう。
言えない何か>>121、には暫しの逡巡後、ひとつ息をついた後でごく微かに頷き。
その後でイレーネの手を借り1階へと降りていく。]
― →一階―
[反対する人もいなかったようなので、そのまま一階へ。
人数分のお茶を淹れてくれるよう主人には頼んでおいた。]
おはよう。
[階下にいた三人へ挨拶の言葉をかけたが明るいとは言い難い表情を見てしまうと言葉が続かない。
そのまま何も言うこともなく椅子へと腰かける。]
─ →宿・一階 ─
[任せはしたものの、一応気にはかけながら、階下へと降りて]
親父さーん、また場所貸してー。
[最初に声をかけるのは、そちら。
それから少し考えた後、クロエの方へと歩み寄り]
……一応、お聞きしますが。
昨日の夢見は、如何でした、クロエ嬢?
[静かな声で、こう、問いかけた]
―宿二階→一階―
[リーゼロッテとオトフリートの会話にはそれだったら団長も性格悪いな、という感想を胸に秘め。
再度断る強情なライヒアルト>>123に仕方無いなあと苦笑をこぼした。
けれどやっぱりしんどいようで、少しの間の後肩を貸すことになる。
まさかそれが意地の張り合いの結果だとは思わない]
これぐらい、どうってことないよ。
[肩を貸す前にそれだけ告げる仕草を見せて、ともに一階へと降りていく。
テーブル席にライヒアルトを連れて行った後、宿の親父さんにお茶とか頼み。
一階に居た人たちにひら、と手を振って挨拶をした後は、みなの会話に時々まざりながらお茶を飲んでいる**]
[先日、得物を持ったライヒアルトに怯えた様子を見せた少女。
彼の持つ刃物が、命奪うその行為が怖いと思っただけで
ライヒアルトその人に対して恐怖を覚えたわけでなく
階上より彼が姿を現せばぺこりと会釈し明るい金色の髪を揺らした]
――…あ。
リーゼロッテさんもおはようございます。
[同じように頭を下げて挨拶をする。
何人かと既に顔をあわせていたが
そういえば挨拶する余裕など無かったな、とぼんやり思う]
[洗濯女>>124の頼みに父親が厨房から顔を覗かせたのが見えた。
もっと上手に作れば薬膳と呼ばれるもののはずだから、今日のスープもきっと苦い]
おはようございます。
[薬師>>126に向けた表情は自分で思うより硬かったらしい。
挨拶の後は何も続かなかった]
─ →宿屋 一階 ─
[ライヒアルトの微かな頷き>>125を確認し、他の人達と共に一階へと降りる]
親父さん。
僕には昨日と同じ食事をお願いします。
[お茶はリズが頼んだようだったため、僕はいつも通りの食事を頼み、カウンターの一席へと腰掛けた]
ああ、パストゥレル。
昨日は洗濯、ありがとうな。
[まずパストゥレルの声に気づくと、そう真名を口にし礼を言った。
狙いに関しては、狼らに任せるまま今は口を出さない。
だがリーゼロッテの胸中は知らないが、いずれは誰も彼も死ぬ現状には内心頭が痛かった。
かといって、二人を裏切って殺しにかかるにはリスクが大きすぎる。
なにより、一度この身に突き立てられた牙が、そういう気を薄れさせていた。]
ンーン、リゼがそれでいいならいいノ。
[彼女の両親についてはよくわからない。
だけど。
リゼが、ライヒが護れればいい、と思った。]
/*
わあい、actで注目されまくっとるw
さて、しかし。
正直なところ、着地点が見えていないのだった!(←
とはいえ、俺につつけるのは、ここだけだもなー、この状況では。
―宿・一階―
無理もないけど、表情が暗いね。2人とも。
ちゃんとご飯食べてる?
[変わることなく食欲がある様子の幼馴染の様子に呆れながらも、2人へ声をかけてみた。]
まあ、アレを見習えとは言わないけど… 何をするにせよ食べるものは食べておいたほうがいいとは思う…。
─ →宿一階 ─
[どうってことないと言われて>>128、ひとつ礼を取った。
恩を返す相手に肩借りるって情けねぇなと胸中で思いながらも、一人で降りるよりはずいぶん安定していただろう。
降りる最中に人の顔と挨拶が見えれたが、この現状では満足に応えられず視線を向けただけで。
テーブル席まで連れてこられると、そこに深く腰掛けて水を待った。
今は茶よりも、水のほうを体が欲していたので、注文しているイレーネを通してこちらも頼んでおいた。
水が届けば、一気に飲み干し、少し疲れたように目を閉じる。
飲み干しても、気も体調もあまり優れはしなかったが。]
―宿・一階―
にがい? スープが?
どんな材料使ってんだろ…。
[食堂の料理はあたり外れが激しいから、宿泊者も外で食事をすることが多いという話は聞いたことがある。]
/*
ライヒアルトはゲルダを信じていなかった→だからアーベルを殺した→そのことで分かったことはあるらしいが、言えないらしい→なんでやねん
昨日誰も襲われなかったので、護られた人が居るはず→その次点で襲われる可能性が高かったのはゲルダとアーベル→昨日アーベルが殺された→今日ゲルダが襲われた→アーベルがゲルダを護っていた?
とりあえずここまでは思考出来る。
なんでやねん、になるのは自分が周りからどう見られているかを知らない&気にしていない&気付いていないため。
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