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神父 クレメンスは、小説家 ブリジット を能力(襲う)の対象に選びました。
[その剣舞は、しかし、
苗床の意識がコエに一瞬乱されることで崩れる。
迫る刃を防ぐために、何の躊躇もなくあらわれるは蔦。
背より現れたそれは、剣の前に身を躍らせる。]
―広場 →教会―
…お前が…常日頃から、身の証を立てられないような言動ばかり取るからいけないのだ。
[オトフリートへ追い付いて、彼を見ないまま小さく言う。
時計塔のまわりを廻って、教会へ。開いた戸から、礼拝堂へ駆け込む。]
[そこで目にしたのは、二人の]
…なっ
[鏡写しの剣舞に、立ちすくむ]
少女 ベアトリーチェは、小説家 ブリジット を能力(襲う)の対象に選びました。
[止めることなどできない。
そして蔦の動きに、
その顔をゆがめる。
身を裂いて現れる子らは、いつもは無理に力をいれず
それでも今は、守るために
無理に力を加えて。]
少女 ベアトリーチェは、少年 ティル を投票先に選びました。
[聖書は黒猫がその身内に抱いている、いや、今は黒猫の姿ではなく、影のような女の夢魔の姿ではあるが…いずれにせよ、教会の結界の外に出て、影に溶けて動くその気配に気付く者は無いだろう]
っ――
[蔦の出現に顔がゆがみ、そしてその切っ先が、
切り裂く。
身を、切り裂かれるに等しいような。
その痛みの中で、自らの力を呼ぶのは、当然だっただろう。
ちりと「鍵はない」と言ったかれを、何かの眼差しで見ようとしたけれど、
それよりも先にほどける、封じ]
騎士 ダーヴィッドは、少年 ティル を投票先に選びました。
─広場─
……そりゃどうも、申し訳ない。
[小さな声に、返す笑いはやや乾いていたか。
やがてたどり着いた広場で、不意に感じたのは、疲労]
……まだ、本調子じゃない、か。
[呟いて、まずは時計塔の横で一度立ち止まる]
時の旋律……俺に、虚の申し子に、力を。
[手を触れた時を刻む音色は、その力を、時の竜へと。
ある程度の力を得てから、踏み込んだ礼拝堂で見たものに]
……悪趣味野郎。
[たった一言、ぽつりと]
教師 オトフリートは、少年 ティル を投票先に選びました。
[きられた蔦は力なきも、
持っていた棒が力をうけて、ぐんと伸びる。
その先が向いていたのは同じ姿をした魔。
それはありえぬほどの勢いで。
びしびしと音のするは、雷がおらぬからか。
無造作に左の手が振るわれたは、反応が遅れるだろうかれをしとめるためか]
[彼女の足では速度にも限界があり。
息を切らせて駆けつけた時には]
ティルッ!
[姿形はそっくりな二人が。
けれどその手に握るものは違う二人が戦っていて。
開放された力が空間の中で渦巻いていた]
―教会―
[皆の後から教会に足を踏み入れた...の目の前には――二人のティル]
ってなんだよ!これ!
クレメンツさんも若作りしすぎだから!
それに明らかにティルじゃないし!
[なにやら困惑のまま叫ぶも、彼には違いが歴然]
[駈け抜けてゆく皆とは異なり、歩んでゆくベアトリーチェの足取りは、まるでお散歩でもするように、のんびりとしていました。夜の帳の下りたそら、きらめく月と星とが地に陰を生み出しています。]
[しばらく歩いてゆけば、闇の中に何かの蠢く気配。]
『あー…あんま派手にやらかしたくないんだけどなぁ……。ここが何処かわかんないし……。』
[ココロの中で舌打ちしながらも、壁際に寄り、気配を殺しながら短剣を抜き取り。]
『雑魚一匹かね…仲間呼ばれちゃぁ面倒だし………殺っとくか。』
[冷め切った瑠璃紺で闇の向こうの見つめ。]
[己の間合いに入った刹那、すっと流れる様に懐に入り…。]
[ 一 閃 。]
[一瞬後、コボルトがどさりと倒れこむ音がその場に響いた。]
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