7 【鍵の書】─精霊演戯・第二演─
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職人見習い ユリアン
ティルは「森の奥に一人でいる」というけど……。
ティルは僕に貸してくれた翠樹の力を引き上げた。
僕の自立のため、とか言ってたけど……。
もしかして全力使わないといけない事態なんかじゃないかと……。
少年 ティル
僕が、知るわけはないだろう？
[口にくわえた茎は、左の手に持ち変える。
らんと金の亀裂が、少し深くなる。
闇に薄れる黒き身体。
気配を追うのは――己が勘のみ。
闇の動きを感じ取ろうと、目を伏せる]
神父 クレメンス
[溶けて崩れて、その後に、現れたのは、金の髪に青の瞳の少年の姿…まるで目の前の苗床に生き写しの…否、その姿に傷は無く、その手に握るのは、茎ではなく、白く燃える白熱の剣ではあったけれど]
職人見習い ユリアン
[...はベアトリーチェの「教会」という単語を聞いて、思わず近くにあった椅子に蹴りつけた]
やっぱり教会にいるのかよ！
つうか人には「クレメンツは要注意人物」とか忠告しておいて、自分は一人で会いに行くとかおかしいだろ！
陶芸家 アマンダ
[アマンダは閉じていた瞼を開ける。
大地を通じて宥めていた、西の桜の大樹の気配がどこか哀しげに揺れたように感じたからか]
……ティル？
[呟いて身を起こせば、何処か騒然とした気配が耳に届く]
貴族 ミハエル
…。
[ユリアンの蹴った椅子が、倒れぬように屈み込んで受け止め、それを直した。ミハエルにとっては椅子のひとつまで影の王の物だから。]
オトフリート。
どうやらお前が正しかったようだな。
少女 ベアトリーチェ
［ベアトリーチェは、薄らと眼を開きます。緑の眼はすきとおっていて、どこか遠くを見ているようでもありましたが、クレメンスの名前を聞くと、自分の胸元に眼を落します。そこに、指環はありません。］
ごちそうさま。
［空っぽになったグラスとお代を、ことんとカウンターに置きます。］
教師 オトフリート
失いたくないのだろう。
絆を結んだ君を、危険に晒して。
[椅子を蹴りつけるユリアンに、低く言って]
それにしても、無茶に過ぎる……自分だって、消耗しているだろうに！
少年 ティル
[一度伏せた目はそのまま開く。
その声は己がものとおなじか。]
そう。
それで？
[たかが自分と同じ姿をした者。
笑みは崩れることもなく
茎の先を、かれへと向ける。]
教師 オトフリート
[ミハエルの言葉に、僅かに苦笑をかすめさせ]
こんな形で証明されるというのもなんだが……な。
……行かなくては。
[言いつつ、店の外へと向かう。
大地の癒しを受け取った身、その歩みは落ち着いて]
貴族 ミハエル
[今し方くぐった扉をまた出て行こうとユリアンに背を向けた。]
翠樹がふたつ？
いや、問うよりも行った方が速い。教会か。
[オトフリートの苦笑に、返す言葉なく夜の通りへ駆け出した。]
[駆け、通りを抜ける。]
― →広場―
【赤】 少女 ベアトリーチェ
/中/
クレメンスにはぜんたい、あれが天魔以外のなにに見えるのだろう。
今日はティル吊りでもありとは思うのだけれどね。どうなることやら。
襲撃は、どうしようね。天魔襲撃でも構いはしないのだけれど。
そうでなければ、属性の関係でアマンダか、後は発言数等でダーヴィッド辺りか。
もしくはベアトリーチェの一番近くに居たもの、という適当さ。
【赤】 神父 クレメンス
[対峙する苗床も気付きはしなかったろう、彼の手から、いつの間にか聖書が消えていることに。いや、聖書が剣に変わったとでも思ったか？]
「望みのままに」
[その声は、少女にも届いたか]
少年 ティル
[剣や棒の技術があるわけではない。
それでも苗床の足は、たっと床を蹴る。
バランスの取り難い体は、しかし、蔦の力でうまくバランスを取り、]
ならば僕の望みどおりに
[茎を横に払うように、その胴を凪ぐように]
さっさと鍵を出したらどうだい
小説家 ブリジット
ううん、違う。
これは翠樹じゃない。
[焦った心を落ち着けるように呟いて]
あっ。
[皆が出てゆくのを見て慌ててその後を追いかけた。
扉を出る前に一度だけ、ベアトリーチェの方を振り返って]
【赤】 神父 クレメンス
/中/
いや、天魔なので相打ちRPできないなあ、と残念で（笑）
ダーヴィッドくんは、明日ナタさんとアクションで遊ぶお約束をしていたので、食っちゃうの可愛そうだなあ。
少女 ベアトリーチェ
……ああ。
［虚空を見つめて、小さく声をあげます。］
ベアトリーチェも、行こう。
［ブリジットを見返しますと、べつだん急いだ様子もなく、外へと向うのでした。］
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