――――。[知らないふりをするのには慣れていた。男の子が欲しかった両親。それを祖母から聞き知ってもオリガは相変わらずそんな様子は微塵もみせない]帰り道、もうちょっと探してみる。あなたも行きたい場所みつかるといいね。[少女はリディアに大きく手を振ってからくるり、ふわり、白いワンピースの裾を揺らし出口のあるだろう方へ身体を向ける]