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娼妓 カルメン に 8人が投票した。
ピアノ奏者 オクタヴィア に 1人が投票した。
娼妓 カルメン は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、読書家 ミリィ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、自衛団員 マテウス、司書 ライヒアルト、雑貨屋 エルザ、湯治客 アーベル、編物好き イレーネ、ピアノ奏者 オクタヴィア、旅人 レナーテ の 7 名。
―→聖堂―
[ややの時間を置き、再び聖堂へと足を踏み入れた手には、手入れを怠ってはいないのだろう煌めきを乗せた包丁。
ライヒアルトと行き会うようなら、謝罪と共に借りるよと告げただろう。
其処に待つのはひとりか、それとも他に居ただろうか]
……お待たせ。
ごめん、これくらいしか思い付かなかった。
[姿を変えても何も変わらない彼女は、謝罪に首を左右に振って返しただろうか]
……そうだね、終わらせよう。
[せめて、君の悪夢は、ここで]
[悪夢を引き裂く銀色の刃を右手で携え。
それに左手が添って]
[深く、深く。けもの心臓を貫いた――**]
[その夜、レナーテの細剣がミリーの体を刺し貫いた。
獣は娘の瞳に宿る光を見逃しはしない。
発する敵意に気づかないほど鈍感ではいられない。
なぜ時に愚直というのは賢明を超えて幾倍もの速さで正解へと辿り着いてしまうのか。]
バカな子……もう少しだけ長く生きられたのに。
─ 聖堂 ─
…邪魔は、しちゃ駄目よ。
カルメンも、アーベルも、余計辛い思いをするから。
[>>3:171カルメンの名を呼ぶミリィの声、理解が追いついていないような彼女の肩に軽く手を置いて声をかけ。
>>3:167行こう、と。
声をかけるのは司書に任せて、自分は少女達に手を差し出す。
この場を離れるのを拒まれたならばその傍に付いて、自分も見届ける立場についた。
その場に残っても、離れても。
…邪魔は出来ない、立場も代われない歯がゆさに、胸を締め付けて。
また悔いる朝を迎える事を、この時はまだ知らないままに**]
[運命の選択を強いられる者は幸せである。
少なくとも賽を投げる機会を得られたのだから。
レナーテは生まれてすぐに獣として目覚めた。]
私がレアンを殺した。
エーリッヒを失ったレアンは、最後まで人でいるためにその命の灯を自ら吹き消した。
わからなかった。
レアンがエーリッヒを想う気持ちも、人であることに執着し続ける気持ちも。
いや、わかってはいる。そういうものだと知っている。
だけど……レアンの抱く気持ちが私の中のどこにもなかった。
─ 回想・いつかの夜 ─
『こんな時間にお祈りかしら?』
[そう言ってシスターが近寄ってくる。
真夜中の聖堂で、一人変わりゆく自分をゆっくりと感じていその時だった。
短めに揃えた髪はいまや腰に届くまで伸び、その瞳は暗がりに赤く赤く浮かび上がる。
──その姿を見られた。]
『そう……貴方がそうなのね。
大丈夫、私は貴方の味方だから。』
[その言葉がレナーテの胸を不意に強く打った。
その声がそれは真実だと告げている。
その顔が温もりを伝えてくる。]
『ねえ、貴方の名前を聞かせてちょうだい』
…レナーテ。
─ 回想・いつかの夜 ─
『いい名前ね。
レナーテ、貴方に罪は無いのよ。だから大丈夫、私がまも…』
[そういってレナーテを抱きしめようとするシスターにレナーテの腕が真っ直ぐ伸びて──
強い吹雪のなか、外へ出たレナーテは老女を掴み上げたまま一跳びで聖堂の屋根へと移る。
首を掴まれたままの老女は虫の息だというのに何かを言葉を発しようと口をぱくぱくと動かしている。その瞳には未だレナーテへの思いやりを浮かべたままで。
…だが]
私の味方だと言ったな……そんなに聖人でありたいか?
いいや、違う。幾人もの聖人を自称する者たちが同じ言葉を口にしたが、一人としてそんなことを思っている者はいなかった。
神の使徒を自称する者も所詮ただの人間でしかない。
お前もそうだ!
─ 回想・いつかの夜 ─
[強い風にレナーテの怒鳴り声もすぐに掻き消えてしまう]
老いた身体はさぞ不自由だろう?
若さを妬んだことはないか??
寂れた教会で静かな暮らしがいいか?本当にそうか?
こんな辺鄙な村で何の奇蹟もなく朽ちていくのは悔しくはなかったか??
それでも……それでも聖人たらんとするならば……
───聖人のまま終わらせてやる。
─ 回想・いつかの夜 ─
[そして──小さな音を立てて老女の首が……]
さようならシスター。
私が証人だ……貴方は最期まで敬虔な神の使徒であったよ。
[シスターの身体を十字架へと飾る。
死してなお、神への祈りを捧げられるようにと。
それが、初めて出会った聖人の最期だった。]
[カルメンが人狼だったと、娘の言葉から理解する。
娘も良く懐いていた。
そのショックは計り知れぬものだろう]
[村の者で無ければ良いと思っていた。
けれど、心のどこかでは村の者が人狼である可能性も考えていた。
それ故に、明らかになった場合に手を下す覚悟も出来ていたのだが。
結局、それを為したのは別の人間で。
何も出来ず、娘を苦しませる要因を取り除くことも出来ないのに悦びが湧き上がって来る左手が至極忌々しかった]
…イレーネ、部屋に戻るぞ。
横になった方が良い。
[それだけで緩和出来るとは思えないが、立った状態で居るよりは幾分楽になるだろうからと。
抱え上げてイレーネが寝泊りしている部屋へと向かう]
[直接関わったわけではないせいか、湧き上がるものは然程大きくは無い。
結果、それを厭うてもイレーネ程反動が来ることは無かったようで、共に意識を失う事態には陥らずに済んだ]
カルメン、が……。
[娘が人狼だと言った子が脳裏に浮かぶ。
親を知らず、老尼僧に育てられ、本当の親子のような関係を築いていた子。
だから、その子が老尼僧を襲ったとは思えず、そこに僅かな違和感を作り為した]
……シスターの時と団長の時、そしてエーリッヒの時…。
[全ての現場を見た男はそれぞれの光景を思い出す。
老尼僧とエーリッヒの時は常軌を逸した殺し方。
団長の時は、それらと比べると猟奇的には見えなかった。
そこから紡ぎ出される推論は]
───── 複数
[同一犯ではないと考えるとそれらの違和感も納得が行く。
また、カルメンは恐らく老尼僧を襲っては居ないだろう推測も]
あんな優しい子が、母と慕った相手を殺せるわけが無い。
[カルメンはここに来てからもイレーネを気にかけてくれていた。
月の獣であるはずの彼女が、だ。
何より、老尼僧が亡くなったあの時の様子が偽りとは思いにくい]
もしかすると、まだ───
[終わらないであろう推測は、ほぼ確信として心に残った]
[それから後、姿を探して部屋に来た者は居たか。
イレーネの様子を問われたなら、ショックが大きすぎたらしい、とだけ告げる。
ただそれだけを告げるなら、エーリッヒの遺体を見てのショックが大きかったのだと取られることになるだろう。
娘が死した者を視ることが出来ることは、本人が口にしない限りは言わなかった]
[カルメンのことを聞かされるなら、話題が出たことにほんの少し緊張するように瞳を瞠り。
その後視線を床に落として、そうか、とだけ言葉を零すことになる。
イレーネの手を握る手が、ほんの少し力を帯びた]
[その日の夜は、娘が請うなら付き添うつもりで、残りの時を過ごしていく**]
(……これ以上、は)
[目をそらしてはいけない、と。
そう、思った。
過去に居合わせた閉ざされた空間であった事、その全ては思い出せない。
だから──この哀しみの影にあるものは知らないまま。
ただ、終わりにしなくては、という願いからそう、思い定めて]
……アーベル。
[月のいとし子に眠りもたらした者へ、呼びかける]
……ここじゃ、寒いから。
彼女も、部屋に。
……エーリさんも、そのままには、できない、し。
[ちゃんと、ねむらせよう、と、提案して。
亡骸を部屋へと安置した後は、いつものようにお茶を淹れたり、聖堂の掃除をしたりと忙しく動き回って、その日を過ごした。**]
ー 前日 ー
……なんで、彼女だったんだろう?
[月のいとし子だったカルメンの死を聞いて。
呟いた問いに、明確な答えは返ってこなかったか。
その後は、簡単に食べれるものを用意してすごした。*]
―前日/聖堂―
[突き立てた刃を引き抜く。
未だ勢いを落とし切らない赤が溢れて、彼女を、自身を染めていくけれど、厭うような気持ちの隙はなかった]
[彼女は何か言っただろうか。
――耳鳴りが酷くて、何も聞こえない]
[初めて彼女を知ったのはどれ程前だったろう。
老尼僧の奏でるピアノに裾を翻し舞う姿を覚えている。
ある年を境にぱたりと姿を見なくなったことを気にしてはいたけれど、問い問われるのを厭うようになっていたから聞けず終いで。
月日を経て酒場に顔を出すようになり、そこで見掛けもしたけれど、艶やかに彩られた顔立ちに気付けなかった。
気付いたのはこの白に閉ざされて、暫くしてからで]
……カルメン、
[せめてそちらでは幸せに]
[紡ぎかけて、やめる。
そんな言葉、エゴ以外の何だと言うのか]
[マテウスとイレーネが姿を見せないならば、伝えなければと彼らを探す。
伝えられるのは同じ事で。
イレーネがマテウスに告げた言葉は、きっと知らないまま]
[動かなければと、思いながら]
[殺させない為にと、思いながら]
[酷く重い身体は再び刃を手にできないままでベッドに沈んだ*]
―翌朝/客室―
[目覚めは今日も良くはなかった。
カーテンの隙間から射す光は白に弾けて目を焼くほどに。
焼かれ開かれた意識は厭うように光を遮り、やがて目蓋を押し上げる。
仰向けのまま両腕で起き上がり、変わらぬ部屋の光景に息を吐いた]
[自身が動ける安堵に零れたそれは、けれどすぐに翳る。
彼女の言葉を信じているから、思考を過るのは自分ではない誰かに訪れた――]
[きつく手を握り込み、頭を振る。
払うことなどできないけれど、靴に爪先を滑らせ、赤に彩られた上着に袖を通した]
―→談話室―
[だからと言って、ひとつひとつの部屋を確認したくはなかった。
逃避のように歩みは皆が集う談話室へと向かう。
真白に包まれた場所に建つここは酷く静かで。
その静かさが好きだったけれど、今は]
[取り留めのない思考を払うことも出来ずに扉を開く。
光が射し込む部屋は寝不足気味の瞳には痛くて。
僅かに顔を顰め、掌を翳して]
[漸く、気付く]
――ッ 、
[ソファに横たわる影。
力無く投げ出された手足。
それらを彩る、髪よりも一層鮮やかな]
エミーリア!!
[喉を引き裂かんばかりに飛び出した声は、けれど通りも高くもない。
どれだけの空気を震わせられたかもわからないが、そんなこともどうだってよかった]
[駆け寄らなくてもわかる、けれど駆け寄らずにはいられない。
胸元を染める赤は疾うに噴き出す力を失っている。
顔からは血の気の一切が引いて。
縋るように触れたからだは氷のように冷たかった]
ど、……して
[問う声も酷く空虚に響く。
『まだ終わらない』と知っていたのだろう?
脈打つ蒼の生み出す熱が、嘲る声のようにさえ思えた**]
─前日/イレーネの部屋─
[イレーネが目を覚ましていたのなら、赤を乗せた上着を着る身では部屋に入るのは少し躊躇いもしただろう。
瞠られた瞳には真実への動揺が齎したものと思い込んで、違和感としても捉えられないまま]
[色が移ってしまうから、と立つままだから。
上げられた顔>>28は見下ろす態となる]
……うん。
カルメンははっきりとは言わなかったけれど、シスターとエーリッヒはカルメンじゃないみたいな言い方だった。
誰か聞きたかったんだけど、さすがに教えてくれなかったよ。
[誰を殺せばいいかを教えろと言っているようなものだと。
自覚をしていた蒼花は小さく苦笑を零した]
─ 翌朝 ─
[如何に娘を護ろうと思っても、夜通し起きていることは出来ず。
そのことに少し悔しさを覚えながらも最初に確認するのは娘の安否。
無事を確認したなら安堵の息を漏らし、その頭を右手でゆるりと撫でる]
まだ終わっていない可能性が高い。
全員無事かどうか、確認しなければ。
……動けるか?
[身体の具合はどうかを問い、ついて来るか部屋で待つかは娘に任せ、マテウスは廊下へと出た]
──…ッ!
[直後、左手を襲うのは昨日目覚めを促したのと同じ痛み。
右手で左手首を掴み、握り拳を作って痛みが引くのを待つ。
しばらくして痛みは引いていったが、左手には疼くような熱が残った]
昨日と、同じ…。
やはりどこかで…。
[呼吸を整えながら呟き、廊下で一度視線を巡らせる。
この付近に新たに漂う匂いは無い。
ならば周辺ではないのだろうと当たりを付ける]
………今までと、違う。
人狼に襲われたのではないのか?
それにこの傷口は───
[男には見覚えがあった。
二日前にも見た傷跡。
思い浮かぶ姿はただ一つ]
─ 前日/談話室 ─
……『まだ終わらない』。
[アーベルが伝える、カルメンの言葉>>23を小さく繰り返す。
一時伏せた天鵞絨が向かう先にゆれるのは、藍玉抱いた銀十字架]
……なら。探さないと。
[そ、と音に変えた言葉に答えるように、藍玉が微かに煌いたのは、誰かの目に留まったか]
見出して……止めないと。
[それが自分の『役目』である事。
無意識、拒んでいた認識が、内側に落ちる。
けれど、その場ではそれ以上の言葉は紡ぐ事はせず]
……誰か、教えてくれるなら。俺もそれ、聞いてみたい。
[エルザが漏らした呟き>>20には、小さくそう、呟いていた。*]
─ 深夜 ─
そうか……お前がレアンか。
[安置されているカルメンの頬を指でなぞる。
当に冷え切っているはずなのに不思議と温かさを感じる。
それが例え暖炉の火のせいであってもレナーテには違う"なにか"にしか思えなかった]
お前も……私とは違ったのだな。
[幾度も同じような場を生き残り、その度に骸を積み重ねてきた。
そしてその数だけ同属達を失った。
ある者は力に溺れて人間に打ち果たされた。
そして多数の者たちが獣として目覚めるのを拒み、人間としての死を選んだ。
今、目の前で眠るレアンのように。]
なあ、レアン……私は何を間違えたんだ?
─ 深夜 ─
[胸の前で手を組み、祈りの真似事をする。
レアンの魂が二度と獣に囚われない様にと。
姿だけはあのシスターの様に、神に届けと祈りの真似事を。]
……レアン。
すまないがお前の望みは聞いてあげられない。
それこそが…私がこの世に在る意味だから。
[こんなのはいつものこと。手にいれようとして零しただけ。
だから、もうここには何の用も無くなった。
あとはいつものように終わりを迎えるだけ。]
───始めよう。
[それから1時間もしない内に、女を一人手に掛けた。]
― 客室 ―
じゃあ、なんで……?
[何故苦しいのかと、父>>13に訴える。
酷く冷静に、苦しいのなら苦しくないように考えて動けばよいと言う声が聞こえる。自分だけに聞こえる自分の声に、だって、と抗えば先ほどの冷たさとは別の、嫌な熱さが身体を駆け巡る。
それでも優しい思い出は色褪せず、それを手放すことは出来なかったから、父の手を力なく握り続けた]
……うん。みんな、おなじ。
[イヴァンが死んだ時のことが頭を過った。
せめても安らかに。エーリッヒも、カルメンも。
死に繋がる道を選んだカルメンの思いは、その場近くにすらいなかったから知る由もなく。その覚悟も知らないまま、ただ自分が思うままに娘は祈りながら、逃げて。
閉じられた瞼の下は、僅かに濡れていた]
─ 翌朝/自室 ─
[目覚めが訪れたのは、夜明けの直後。
まだ淡い光の中起き出して、首から外した銀十字架と向き合う]
……命の滴の盟約によりて、請う。
彼の者に祝福授けし光の源、示す事を。
[紡ぐべき言葉は、ごく自然に口をついていた。
これまでは無自覚に力が発動して、信じたいと願うところへ力が無作為に飛んでいたけれど。
今は、自分の意思で、力を向ける先を定める。
とはいえ、これという宛があるわけではなく。
考えた末に向けたのは、皆に危険とみなされ、自身も危ういものを感じていた旅人で]
……っ!
[浮かび上がるイメージは、今までとは違うもの。
温かい陽射しではなく──冴え冴えとした、月光。
旅人の姿は、その光に護るように包まれて見えて]
…………『みつけた』。
[落ちた認識を、小さく口にすると同時に、イメージは消え失せて。
後に残ったのは、言葉に表せない、高揚感と]
……ってっ……。
[それに飲み込まれるのを厭うかのような、頭痛。
思わず上げた声に、小鳥が案ずるような鳴き声を上げた]
……ん、大丈夫だ。
それより……。
[ここで一度、言葉を切って。
天鵞絨は、思案するように伏せられる]
止めに、行かないと。
[皆に知らせるのではなく、直接止めに行く、と。
選んだのは、それ]
……『役割』に流されるのは。
もう、嫌だから。
[断片的に浮かんでいる記憶。
見出した後の事を人任せにした結果、酷く後悔した事だけは、辛うじて思い出していたから。
身支度整え銀十字架を身に着けると、部屋を出ようとする。
小鳥は悩む素振りも見せず、肩へと飛び移ってきた]
─ 翌日・雪原 ─
[人として人を殺す。
いつもその場は疑心に満ちた闇のような世界だった。
閉ざされ逃げることも許されない中で人間たちは自ら殺し合いを望んだ。
私は毎夜血を啜りながら少しだけ人間の背中を押してやるだけ。
彼らはいつも泣きながら、または怒りを燃やしながら結局は人間を手に掛けた。
自分たちが生き残るために。
私とどこが違う?
彼らも結局は獣と変わらない。
商人を殺した場所に一人立つ。
すでに赤い色はなく真っ白な雪の上で手のひらを見つめる。
この手で二人殺した。
獣の爪や牙ではなく、この手で、人として。]
……なんだ。
もう何も無くなったのか。
─ 雪原 ─
[雪を踏みして近づく男に顔を向ける]
お前も私を殺したいのか?
あの娘のように。
[昨晩手に掛けた娘。司書の男はそれを知ってここに来ているのだろう。ならば言いたいこともやりたこともよくわかる。
人間というものは時に理不尽さを想いの強さでで正当化する。そんなときはただそれは間違っていると教えてやればよい]
あれは、正当防衛というものだぞ。
[もう何も残っていないというのに、いまだにニンゲンの振りを続ける自分の滑稽さに笑いが漏れそうになる]
─ 前日 ─
[司書の呼びかけに頷き、この場を離れるエルザを先に聖堂から離し。
ミリィはどうしたろう、見届けると言うなら司書にミリィを任せてエルザとともに離れ。
彼女もこの場を離れると言うなら、エルザとミリィ二人をこの場から離した後、自分は司書と共に見届けるを選んだ。
見届けないにしろ、アーベルがカルメンの願いを聞き届けたことが解り次第聖堂に戻り、彼女とエーリッヒを部屋へと運ぶのを手伝って。
マテウス達の姿が見えれば、説明はアーベルたちに任せて安堵と苦さの混ざった息を落とし、その場を離れた。
そして向かったのは、血の臭いが残る聖堂]
─ 前日 ─
……何度だって弾いてあげるって、言ったものね。
[昨夜は弾けず仕舞いだったピアノに触れて、呟く。
こんな事になるなら、もっと時間の許す限り弾けば良かった。
>>3:134最期の願いを残した彼女は、人狼だった、けれど]
…アタシもね。
嬉しそうに踊る、アンタを見るのが、とても好きだったのよ。
[幸せに微笑む老尼僧と同じ様な気持ちでいると、そう思えたあの時間が何より好きだった。
老尼僧も、少女も。もう戻らない。けれど、少しでも届いたら良いと。
もしかして、一人で此処にいれば狙われるんじゃないか。───狙ってくれるんじゃないか。
そんな考えで、たった一人、眠りに落ちるまで懐かしい歌を南曲でも弾きつづけた*]
― 翌日/客室→談話室 ―
[目が覚めた時、『おまじない』に手応えがなかったことにほっとして。
ずっと置きっぱなしだった短剣を持って、部屋を出て。]
─ 雪原 ─
月の……なんだって?
[青年の聞きなれない言葉についつい聞き返すも大事なのはそこではない。
娘の死を知らない?
ならなぜここに来る。
この男には確信がある。
私を殺すだけの理由がある。]
お前……何者だ。
[目つき鋭く見据えると、腰のレイピアを抜く]
─ 翌朝 ─
[目が覚めたのは、凍える寒さによって。
前夜は遅くまでピアノの元に居たけれど結局自分が無事である事に落胆を感じながら部屋に戻った。
目が覚めても、生きていることにまた悔いを感じ、代わりに誰かが殺されているのだろうか。
もしくは誰かが殺されるのだろうか。
そんな思いが過ぎり、立ち上がろうと思うのに身体が動かなかった。
今居る彼ら、彼女らは誰も死んでほしくないと願う者ばかりだったから。
─── いや、一人だけは違う。
その顔を思い浮かべて、男はようやく重りの様な腰をあげて部屋を出ていった]
─ →談話室 ─
[談話室に向かったのは、アーベルの声が聞こえたから、ではなく。
頭に思い描いた相手の部屋を知らぬから、誰かに聞こうと思って、だった。
クラッチバッグを片手に入った部屋、重い空気に一つ、息を飲んで。
ミリィとアーベルの姿が目に入れば、あぁ…と声を落とし]
…、
ちゃんと、寝かせてあげましょう。
…いいわよね?アーベル。
[青年に問うように声をかけた後、マテウスに近付き彼だけに届くように小さく声を落とし]
…レナーテさん。
今、何処に居るか知らないかしら。
―談話室―
[ああ、俺もいい大人なのに。
大人の人を困らせてしまうなんて、まだまだ子供だ]
[謝る必要がないなんて言われて>>55しまえば、言葉はもう呑み込むことしかできない。
何か言われるのなら聞くつもりだったけれど、溜息のような大きな呼吸に掻き消えてしまった]
ん、助かる。
俺だけじゃあ運べる気がしなくて、さ。
[左腕を使わないようにすれば、動く事自体が減っていく。
だから右腕も一般的な人より劣っているだろう。
その両腕で、力をなくした人はきっと運べないから]
……うん。ありがとう。
[気遣うように掛かる彼の言葉>>58に、礼と共に頷く。
そうして、そっと赤に触れていたから。
彼がマテウスに問う言葉は気付けなくて]
― 回廊→談話室 ―
あ、エルザさん。
[談話室に入る背を見かけて追いかけると、心臓がドキリと跳ねた。昨日のそれと同じようで、少し違うような焦り。
早く確認しなければ]
アーベルさん……ミリィお姉ちゃん。
[談話室の入口で立ち止まる。
父とアーベルの影になってか、ミリィの顔は見えなかったけれど。やはり見覚えのある足元と、オクタヴィア>>58がアーベルに掛けた声で、何が起きてしまったのかは悟れた]
……やすらか、に。
[いや、きっと安らげない。人狼を正しく探そうとしていたのはミリィだった気がする。それならきっと無念があるだろうと思うと、祈る声も揺れた]
[また、違う一節を諳んじる。
歌う声は澄んだ空気の中に広がって、消えて]
……生ける者を見定める力のある者、と言えば、理解してもらえるか。
神の使徒、などと、名乗る気はない、けれど。
[最後の部分を口にすると同時に感じた息苦しさは強引に押さえつける]
……力によりて、あなたが何かを見定めた、から。
終わりにするために、ここに来た。
― 談話室 ―
……え?
[まだ終わっていない、という感覚はあったけれど。
談話室の扉を開けて、鼻に届いた鉄錆の臭いにフリーズした。]
……、だれ?
[その場にいる人たちに問うたものの。
アーベルなどの様子を見て、問いの答えを察して口を噤んだ。]
─ 雪原 ─
そう……終わりなの。
そんなに
──死に急ぎたいのか。
[白い大地を踏みしめてライヒアルトへと疾駆する。
右手にはレイピア。
人の常を超えていないとはいえ、商人を追い詰めたときよりも数段その速度は上で。
それは人として人を殺すことにもはや迷いの欠片も無いから]
─ 談話室 ─
任せろ。
[アーベル>>59に代わり運ぶ役目を請け負って、ソファに横たわるエミーリアの手を腹の上で組ませる。
揃えられた足の膝裏と、肩の下辺りに腕を滑り込ませて、エミーリアの頭を自分に凭れかけるようにして抱え上げた]
扉を開けてもらえるか。
[アーベルにそう頼み、エミーリアを談話室から運び出そうと。
その頃には娘やエルザも居て、短く息を吐いた。
が、集まる顔を見てふと違和感を覚えた]
……ライヒアルトはどうした?
[いつも食事や茶を用意するため、談話室には欠かさず顔を出すと思っていたのだが。
これだけ人が集まっているのに、彼の姿だけが無い]
─ 談話室 ─
いいのよ。
アタシにとっても、ミリィは大事な子だもの。
…ミリィだけじゃなく、アンタも。
エーリやカルメン達も、ね。
[>>59アーベルからの礼に弱く微笑みを返し。
マテウスへの問いに声を落としたのは、出来るなら自分だけで事を済ませようと思っていたから。
既に司書が向かっているとはまだ知らず。
だから、>>60マテウスからの返答には頷きだけを返し。
礼を言う前に、>>61イレーネと>>64エルザの声が耳に届いた。
悲しませたくないのに、と眉を下げながらも、唇を開いて]
ミリィ、よ。
今から部屋に、連れていく所。
─ 雪原 ─
……っ!
[疾駆する動きの速さに息を飲むが、悠長に構えてはいられない。
とっさに雪の中に転がり、その直線状から避けていた。
肩から飛び立った小鳥が、甲高く鳴く]
死に急ぐ気なんて、ないっ!
でも、このままにしておくのなんてできないし、そうしないために、誰か任せに流されるのも嫌なだけだっ!
[身を起こしながら、叫ぶ。
戦いの経験なんてないし、身体的にも人並み程度。
それを思えば、やっているのは無謀なのはわかっているが]
…………。
[息を整えつつ、銀十字架を握り締める。
身に帯びた、唯一の──月に対抗しうる力、を]
─ 雪原 ─
今更……祈りなど届かない!
[言葉とは裏腹に直観的に危機を悟る。
あれは何かを隠している者の目だ。
生を捨て結果を得ようとする覚悟の目。
だが、そうとわかっていてもライヒアルトへ伸ばした剣は止まらない。
その切っ先は正確に彼の心臓めがけて──]
─ 談話室 ─
[>>66マテウスがミリィを抱え上げる。
結局この子の氷は融けないままだったと、見つめる瞳に悔いを滲ませ。
けれど、>>66マテウスの口にした問いにそれを胸の内へと押し込み、周囲を見回して]
…居ない、わね。
[これだけ人数が集まって司書がここに居ないのは不自然だ。
此処にいないのは、彼ともう一人、だけ。
もしかしてと胸に過ぎった不安は、>>68イレーネの言葉により増した]
あ…、ちょっと、イレーネ!
[駆け出す彼女に慌てて付いていこうとして、一瞬マテウスに視線を向けて]
もう誰も、死なせないわ。
[だからアンタも来なさい、と。唇だけで紡いでイレーネの後を追いかけた]
─ 雪原 ─
諦めたらっ!
祈る事も願う事も諦めたら、なんにも、ない、だろっ!
[切っ先が繰り出される。
けれど、大きくは避けなかった。
戦いの術など知らぬ自分が、それに慣れた相手に一撃加えるには、身を捨てる覚悟が必要なのはわかっているから]
……祈りや、願いは、誰かに届く事を、期待するんじゃ、なくて!
[ぷつり、と音を立てて銀十字架を支える鎖を引き千切る]
― 談話室 ―
[ぎゅ、と唇を食い締める。
食い締めた場所から裂けて、血が出ても構わない、というように。]
イレーネ、あたしもいく!
………『Gib Schutz』
[ばたばたと駆け出しながら、
『おまじない』を口の中で呟いた。]
自分の意志で、目指す所に、届かせるもの、なんだよっ……!
[鎖を引き千切った銀十字架、その切っ先が前に来るように握り直して]
だから、俺は、逃げない……届かせて、終わりにするっ!
[宣の直後に感じたのは衝撃。
けれど、それに屈すまい、との一念で、右手に握った銀十字架を旅人に突き立てた]
ふふふ……。
[右手には確かな手応え
だが、レナーテから流れ落ちたものが雪を赤く染める。
ぽたり、ぽたり、と。
そして焼け付くような激痛と冷たい銀の感覚
───それが左手にあった]
ふふふふははははははは!!!
惜しかったな……司書さん。。
だけど……この差は何だと思う?
[ライヒアルトの奥の手を左手──レナーテは獣のそれではない人の素手で受け止めた。
その痛みが左腕全体に波及するが眉を顰めて激痛に耐える。]
──経験。
お前と私を隔てたのはそれだよ……神の使徒。
[それは踏んできた場数の違い。それは葬ってきた人間たちの数だけ知った人間の覚悟……故に防げた一撃。
すでに動かなくなった左腕、他の感覚はないのに確かな痛みだけが残る。これほどの傷を受けたのはいつぶりのことか]
お前と最初に出会っていたのなら私は死んでいただろう。
─ →雪原 ─
[先を走るイレーネの足は思いのほか早く。
男女の性差のお陰か引き離されはしないものの、雪に足を取られるせいで追いつけまではしない。
何かに導かれるように迷いなく走る少女のすぐ後を追いかけて、見えた光景に息を飲んだ。
イレーネが投げたのは何かもわからず、雪に転ぶ彼女の身体を慌てて支えて]
……っ
[旅人と対峙している司書に、司書から銀十字を突きたてられている旅人に視線を注いだ]
これで私を知る者は再びいなくなった。
[ドクンッ……ドクンッ…]
なん…だ?
[力の制御が効かない。
ニンゲンの姿を保てない。
左腕に籠る熱が体中に広がる]
なん…だ?
[ライヒアルトの口を封じ、あとは順番に殺していくだけだというのに。
心臓が……跳ね上がるように……鼓動が……強く]
……貴様。
[ライヒアルトを睨み付けた瞳の色は───赤。
同時にレナーテの短く切りそろえた髪が徐々に伸びていく。
その長さが腰にまで達しようというころ、
獣は大きく吠えた]
オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
―談話室―
[そうして、人は居なくなり。
陽が昇って初めて扉が開かれた時と同じ影だけが残る]
[行きたい気持ちはあるけれど、それよりも]
……よ、っと。
[横向きに凭れかかるエミーリアの身体の向きを変える。
左肩に顎を乗せさせて、申し訳ないとは思いつつも脚を開かせ。
左を基点に自身の身体を反転させる。
両腕を肩の上から前へと引き、どうにかこうにか背負い上げた]
……これなら、何とか。
[安定させるのに少し掛かってしまったけれど。
歩み出す足は開かれたままの扉を潜り、彼らとは逆へ]
[イレーネを支えたまま、>>84旅人の言葉を聞く。
彼女はこちらに気付いていないのだろうけれど、小さく呟き]
…違うわ。
アンタとライヒアルトさんを隔ててるのは、絆の有無、よ。
[駆けつけたマテウスに視線を向ける。
このまま自分に娘を任せるなら、彼はきっと司書を助けに行くだろう。
そう思うのは、彼が娘の元に来るなら自分が司書の下へ向かうつもりだから]
─ 雪原 ─
[刃がどこにどう突き立ったか、なんて、知らない。考える余裕もない。
自分がどうなっているか、よりも、今は目の前の月のいとし子に意識を向ける]
……そんな話、どーでも、いい。
[零れ落ちるのは、こんな呟き。
右手からは力を抜かない。ただ、食らいつく意志が、そこにはあって]
……俺は。
いや、俺だけじゃなくて、誰も。
諦める事はしない……。
……『運命』に飲まれて、押し流されるだけのひとたちじゃない、って。
しんじてる、から。
[掠れた声で紡ぎつつ。睨み付ける赤を天鵞絨で見返す。
そこに宿る色は、静かだった]
[夜はまだだというのに、人間の姿を保てない。
だが……力も身体へと満ちる。]
ふふふ……そうか、確かにお前の言う通りだ。
[レナーテは口許をまるで三日月のように歪めて笑うと、]
ライヒアルトだけに聞こえる声で言葉を放つ。]
───皆殺しだ。
[左腕に銀の十字を突き立てながら弾けるように走り出す。
反応ぐらいはできた者もいるだろう。だがレナーテの動きはもはや人のそれではない。
疾走する姿はまさに獣、狼にごとき速さで、地面に落ちた小さな小袋を踏みつけて標的へと迫る。]
我が爪、我が牙、獣の力
何の能力-チカラ-も持たぬ人間-オマエタチ-に防げるものか!
[その凶刃が向かう先は
───イレーネ!]
― →雪原 ―
[到着はマテウスとオクタヴィアと前後するかたちとなるか。]
……っけほ。
[軽くせき込みながらも、対峙する二人を見る。]
……もう、人狼にころさせない。
[なぜ、どうして。
その疑問はあるけれど。
手にしていた短剣の鞘を外して。]
[この男もまた神の使徒だった。
シスターと同じように。
欲したのは自らの命でも名誉でもないのだろう。]
だから……死ぬことになる。
させ、るかああぁ!!
[歩を止めなかった足はイレーネの下へ。
身体が前に出るより早く、突き出されたのは朱の花抱く左手。
愛する我が子へと向かう凶刃を防ぐ盾にすべく娘の目の前へ]
[>>92マテウスと視線が交わる。
彼の顔に安堵が浮かぶのを見て、微か微笑み。
それもすぐに、>>86旅人の変貌を目にすれば消えて]
─── っ !
[>>90こちらに駆けてくるのを見て、狙いが誰かすぐに悟る。
今までもずっと、彼女は哀しむ者が居る存在ばかりを奪っていったのだから]
……もう、止めなさい!!!
[咄嗟、イレーネを背に庇う為、前に出た]
―→自身の客室―
[そういえば部屋の位置を知らなかった。
適当に開いて他の人の部屋だと困る。
だから、誰も困らない場所を選んだ。
――彼女は、困るかもしれないけれど]
[自身も腰を下ろすようにベッドに彼女を下ろし。
向きを変え、静かに横たえる。
柔らかな布団をそっと被せ、ぽふり、撫でて]
……後悔したって、仕方ないのはわかってるけど。
もっと、話せばよかった。
[零れたのは言葉と]
……っ、
[溢れた、雫]
[嗚咽を堪えるように僅かの間が空いて。
すぐにそれは左腕によって拭い去られる]
[泣いてる場合じゃない。
まだ、終わってない]
……行ってくる。
全部終わらせたら、一緒にかえろう、ね。
[そっとあかい髪を撫でて。
部屋を、飛び出した]
─ 雪原 ─
[咆哮の後、落ちた囁きに眉を寄せるけれど。
さすがに動ける状況ではなく、ただ、見送るだけ]
……ん。
[小鳥の鳴き声が近くで聞こえる。
そちらに向けるのは、柔い笑み。
記憶が解かれていくのを感じつつ。
天鵞絨はただ、場のあり方を見つめるのみ]
[マテウスの声も聞こえる。
彼も来たなら、大丈夫。
この子は守れる。殺させない。]
…もう、命を弄ぶのは、止めなさい。
人だろうと獣だろうと、曲げちゃいけないものがある。
それを、アンタは曲げたのよ。
[旅人を真っ直ぐに見据えたまま、告げて。
怖くないというイレーネの言葉に柔く微笑む。
強い子だ。
この子の、この子達の未来は守らなくては]
―→雪原―
[外に出た、とイレーネは言っていた。
狭い訳では無いけれど、場所は限られている]
[当然真っ直ぐにとはいけなかったけれど。
それでも駆け付けたその場所]
――イレーネ!!
[あかい獣が奔るのに声を張り上げる。
届くまでには遠過ぎて、それでも、駆けて]
[伸びる父親の手、庇うように立ちはだかる女。
そのどれもが今のレナーテの障害になどなり得ない。
夜を待たずしてその姿を獣に落とした。
その爪は人の肉も骨すらも一瞬で細切れにするだろう。
闇の力、それは即ち必殺を意味する。]
[伸びる父親の手に朱い花を見る。
その芳香は獣の注意をほんの一瞬、ただの一瞬だけ反らす
背に庇うように立ちはだかった女にシスターと司書の姿が重なる。
それがレナーテの思考を掻き回した。
……その瞬間。
レナーテの意識のそとから短剣が伸びる。
───避けられない。
左腕は動かない。ならば少女へと振るうはずの右手しか残っていない。]
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