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[失敗。その言葉に部屋を出る前の匂いを思い出す]
『そうか、あれはブリジットがやったのか』
[声に出さぬ心の呟きをして、若干遠い目]
へぇ、ヘルガが。
美味そうだな、貰っても良いか?
[下手なことは言わないようにして、作り手の2人へと視線を向ける]
いえ、何というほどのことでも。強いて言えば、次の見積もり?
イレーネさんはアーベルと居ますし、他の方々は屋敷の中に居るし、色々面倒なんで
それで、消去法で
[そう言って、ピッとユリアンを指差し]
< ねこぐつぐつやー!
刺激物よりもなによりも、ねこぐつぐつやなのです。
猫はしんけんに、にゃーにゃーにゃーにゃーなきました。
赤い、おでこの人は、ひどいです。おおぐいです。
猫、再認識。
それから、ユーディットにしっかりすりよって。 >
カレー、嫌だけど、
鍋は、いい。
あついのは、だめ。
あったかいのは、いい。
< でも、にゃー。 >
─屋上─
[思考の海から、意識を引き上げる。
その契機となったのは、果たして何か]
……?
[す、と異眸が細められる。護法天陣の先、気の流れを感じて]
……エターナル・ロンド……。
[小さく、呟く。何か大きな動きがあれば、すぐに動けるようにと、漆黒の光鎖を右腕に]
…お?
[首を擡げてこちらを見る機竜。
何か、いいたいのだろうか?と首を傾ける。
コードがうごめくのには、少し視線を巡らせて]
< あら、氷の鏡に、ミリィのすがた。
かの女は。
いったい、どうして、竜をてつだってるのかしら。
猫は知りません。
なので、ちょっと、しんぱいそうに見ました。
かの女の前の、雷撃の、ユリアンも、心配です。
きのう、つらそうだったんですもの。
原因は、じごうじとく だと、おもいますけど! >
―草原―
[ぽり、と頭を掻いて]
はあ、それで?
[どうして女性と言うのはこんなに血の気が多いのか、とか、アーベル意外と苦労してそうだな、とか思ったかもしれない]
[鏡は光を反射するだけ。故に音は聞こえません。
声はせずとも2人の表情からあまり穏やかな話し合いではないことだけはわかるでしょうか。]
彼女の望みは何なのでしょうね。
もう少し鏡を見ていれば、望みを叶える手立てもわかったかもしれないのに。
そんなに迷って苦しんで。何をしたいの。
例え最短距離を走る方法を教えてあげても何故か迷うのですよね、人間って。
[楽しげにくすりと笑い鏡の向こうの景色を見守った]
それで……ねえ、下に行ってみたりしたくない?
ほら、リディも猫さん……エーリッヒさんだっけか、も居るし
[そう言いつつ、左手には既に銃が握られている]
お、どうした?
…キレイな目の色してるな、お前。
[ちょっと嬉しそうに目を細め、鼻先を撫でてやった。
冷たい感触が、肉球を通してかんじられる。]
[首を振るヘルガには、「そうなのか」と納得して見せて]
あー、約束したな。
結局食えず終いだったが。
じゃあ頂くとするかね。
腹が減ってしょうがなかったんだ。
[久しぶりの料理された食事。嬉しそうに料理に手を伸ばす]
< 猫、赤いひとにぷんすかぷん!
なので、むこうをみても、ぷーいっとしてます。
いじめるひときらい。
もうお菓子、もっていかないんだから! >
……のぞみ。
…………なにか、したいなら、てつだい、したのに。
< にゃあ。
さびしげにも聞こえるでしょうか。 >
< でも、実力行使はだめなのよ!
って、猫、氷の鏡のむこうに、にゃーにゃーにゃーにゃー! 叫びました。
だめなのです。
いたいのは、ないちゃうから、くるしいから、だめなのです。
みんなみんな、いたいから。 >
――…恐らくは。
[更に、一歩。 白を鳴らして歩を進める。
相手の問いに、小さく言を零しながら。数歩の距離を残して。
揺らぐ青を、唯正面から見据え。]
……そう云えば。
ノイは、随分君に――懐いていた様だったよ。
[唐突な、言葉。]
尤も、己を見る声が「聴こえ難い」事も、
理由の一つだった様だけれど。
……だから、あの仔も君の声を、望んで聴こうとはしなかった。
[しかし、私はあの仔とは違う。
――ゆるりと、事を悠長に構えて居る場合でも無くなった。
蒼を、ゆるりと伏せる。]
君の「声」を。――”聴いて”も、良いか。
―草原―
[溜め息、ひとつ]
お断りします。アーベルを探しているので。
[バンダナに手はかけなかった…が、晴れ渡った空に、時ならぬ雷鳴が轟いたのが聞こえたか]
……、懐く?
[唐突な言葉]
[理解は出来ず]
見るとか、
声とか、
聴くとか、
何。
[ゆらゆら、][揺れる]
[けれど、][逸らさぬ視線]
[疑問は重ねれど][抵抗の様子は無い]
―草原―
ダメですか?教えてくれれば、僕はあなたには手を出しませんが。
ああ、彼に会った後なら、一緒に下に行っても構いませんよ。
[御機嫌に頷く彼の仔の頭を優しく撫でて。
私は、窓へと視線を投げる。
仄かに感じられし護りの結界は、消え行くを防ぐには至らぬと言う。
なれば、また…そう考えて私は小さく震えた]
『どう…すれば……』
[弱った身体では、天を駆けて探す事も出来ぬ。
私は無力さを感じながら、小さく溜息を付き――不意に変わった『何か』に頭を上げた]
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