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[拳を硬く握る。
白い雪の上に、赤い滴が落ちた。
痛みはなくて、ただ、寒かった。
バサリと、羽ばたきの音がした。
広がる闇の中に、一層、深い黒。
銀と藍が煌めく]
……ザフィーア。
[慎重になりすぎた。己がとった動きはアーベルが一度見ているというのを思い出したがための逡巡。本来振り下ろすよりも僅かに勢いが失せた剣は、首を捉えることはできずに、肩に当たり]
相変わらず硬い肌だな
[思わず悪態をついて、すぐさま来るであろう反撃から距離を置くように後ろに飛ぶ…が、予想していたような反撃は来ずに蒼狼は落ちて]
[感情の消えたままの顔を上げる。
焦点は合っているのかいないのか。
それでもナターリエとクレメンスの方を見て]
大事。
探す。
覚悟。
生きる。
見届ける。
[紡がれるのは、単語の羅列に近かったけれど]
…諦め、ない。
アーベル!
[落ちて跳ねる蒼い狼、雪に散る紅]
今、楽にしてやる。
[男は、ダガーを手に、そのまま躊躇いなく狼に近付いていく]
[イレーネが途切れ途切れに紡ぐ言葉を拾い集めて]
そう、まだ諦めてはいけないの。
まだ、終わってはいないのですもの。
見届けましょう…一緒に。
……ラクとかなんとか……勝手に決めんな、おっさん。
[不意に、零れたのは。
人の声。
衝撃が、熱を冷ましたか。
しかし、傷の痛みは本物で。
動くことは、できそうになく]
[ユリアンの声が聞こえた。マテウスが動くかどうかは判らない]
『殺さないつもりでいれば』
[神父の言葉が蘇る。彼とアーベルが、あの薪小屋で何を話したのか、それは判らなかったが]
……んな、悲壮な声で、人呼ぶな……。
[ユリアンの声に。
ぽつり、呆れたような呟きを、もらす。
気だるさが、高まるのが、感じられた]
[なぜだ?と、己に向けて問う
昨日銀の狼と直接対面した自分だからわかる。
このようなことぐらいで人狼は倒れるはずがない。
だからこそ、警戒して構えを解かずにいて、ただ集会所から出る前に、不思議な言葉を投げて、今もこちらを窓から見ている、クレメンスを見る]
[男は、アーベルの前に膝をつく、飛来した黒い鳥に、向けたのは僅かな笑み。それは、他の者には見えはしなかったろう]
だったら、こういうのはどうだ?
いいかげん…茶番劇の幕を降ろそうぜ、アーベル。
[静かに言って、その頭にそっと手を添える]
……っか、
そんな声、してな……
[否定しようとするのに、声は、途切れ途切れになる。
マテウスが未だに、剣を構えているのは窺えた。
それでも、倒れ伏した蒼へと、舞い散った赤へと、近付く]
[クレメンスが打ち明けた事]
[それが本当に上手く行くかはわからないけれど]
今度ばかりは、神に祈るという気にはなれませんわね。
[不謹慎な、と言う気持ちは湧かなかった]
ん……。
[ハインリヒの声に、小さく、返す。
今、感じているのは、眠気。
それが自分をどこへ導くのかは。
自分自身わからない。
賭けに勝てるか、否か。
勝つ気は……ある、けれど]
……じゅーぶん、悲壮。
今にも消えそうな声だすな……ばぁか。
[ぱたり。
力なく、尾が振られる。
人の姿なら、肩を竦めるか、前髪をかき上げるか。
そんな仕種だろうか]
[目をそらすクレメンス、その傍には、ナターリエやイレーネもいて
ただ蒼狼ではなく、アーベルとしての声を発しているのを聞いて、アーベルのほうを見る。
剣は収めて傍による]
アーベル…なのか?
[膝の上に抱き上げるように、その身を引き上げ、ダガーの切っ先を左の胸、心臓の上に当てる。両手で、ダガーの「柄」と「刃」を包むように握り…]
[力を、込める]
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