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[目線をゆると動かし。
楽しそうなネロを見た。]
………。
[言葉は発さず、自身の羽根を、首を巡らせて見る。
それは薄金と黒の斑で、それでも薄金が大分広がってきていて。
ふる、と一度身を震わせる。]
[ジョエルがこちらを見たのに気づくと、ふいと顔を背けた。
悪戯が見付かった子供がそうするように、瘡蓋を作った唇を尖らせて。]
[ジョエルに羽根を見せて、視線が移ったので。自分が掲げもつ
だんだんと黒よりも薄金の量が多くなってくる。
それを惜しむように見て]
あは
[ジョエルと、ラスの二人が入る場所に座って、見る]
[子供のような口調と言い分に、さらに目を細めた。口元は笑みも見せずに]
お前にだけは言われたくない。
[立ち上がり、ラスの傍に近付く]
[あぐらを掻いた足首を手で掴んだまま、顔だけ横を向いて口を噤む。
ジョエルが近づく気配を感じて、少しだけ肩を竦めた。]
いけないいけない……。
思わず口に出しちゃうところだった……。
[果物を取りながら、先のオーフェンの事を追求されかけた件を思い出し、...は大きなため息をついた。
全く関係のないオーフェンと、一時期失語症に陥った自分を重ね合わせて嫌悪するなど、確かにラスが言うように心の闇だろう。しかも自分自身で認めてしまっている闇だ。普通ではない]
あれ? でもそれなら私も堕天尸になっててもおかしくないよね?
[ジョエルはそれを頑張ったと言ったが、実際のところはどうなのだろう? と...は首を捻りながら、目的の数だけ果物を取り終えると、みんなのところへ歩みを進めた]
[鳥たちの鳴く声に目覚めたら森の中。いつの間にか倒れていたようだ。胸の痛みに思わず数度咳き込む]
身体の、病気……は……
……薬、もらいに……行く?
[よろよろと立ち上がり、施療院へと足を向ける]
/中/
さぁて、と。
これはどう動いたものやら……。
襲撃は、エリカ、オーフェン、重ねの三択?
流れで決める感じかねぇ……。
どっちに転ぶにしろ、今日はオーフェン守護かなあ……。
アタシは襲撃しない宣告をされたような気もするし、難しいとこだね。
ところでランダ神や。
二日続けて全く同じなのは、どういう事だい(笑)。
………………。
サイアク……。
[四翼の作る覆いの下、小さく独りごちる。
手鏡に映して見るまでもなく、今の自分の顔は想像がついたから]
まっずいねぇ……こんな情けないザマ、エリィや旦那には見せられやしない……。
[呟きつつ、それでも袖で顔を拭い、四翼を開いて立ち上がる。
泣き腫らしたと一目でわかる様子は、他者に見せられたものではなく。
誰にも会わぬ内に、家に戻って湯を使おうと、急ぎ、飛び立った]
…そのまま、殺してくれ。
[眩しい迄の笑顔に答える言葉は本気か冗談か分からぬ低さで、あぐらを掻いた足首を掴んで正面を向いたまま、首を伸ばして目を閉じた。]
[殺してくれとの言葉には小さく溜め息を零す。差し出すように首を伸ばしたラスの襟首を、無造作に掴んで引き上げた]
甘えるな。馬鹿!
甘えて…るのか?
もう、俺の事は放っといてくれよ。
こんな中途半端に壊れる位ならやっぱり全部壊しちまいたかった。
[吐き捨てるように言うと、襟首をつかまれたまま切れた唇を自分の親指で撫でる。
細い目に、仄暗い闇が灯る。]
…どうせ、このまま戻って帰ったら、俺は「虚」に負けたダメな息子で――親父やお袋の恥になる。
下手したら妹の結婚の邪魔になるかもしれないし。
それなら、やっぱり俺は居ないほうがいいだろ。
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