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しかし、結界樹に虚の気配、か…
[ぐるりと辺りを見回すが、そんな気配はここでは感じられない]
クローディアのおかげ、ということかな。
[どこかに虚の影があるとしても、巫女の祈りがその力が内部に及ぶのを阻んでいるのかもしれなかった]
あは。そだね〜
[首をかしげていたがジョエルに同意を得れれば、うんうん。と頷いて]
逃げることなんて、できないのにね…あはは
[愕然とした思いで、それを聞き。
けれど、告げられれば何の違和感も無く、腑に落ちた]
――…もし、俺がこれから邪魔をするようなら、アンタはどうするつもりだ?
[顕になったその顔を、その冷えた双眸を見返すのは、射竦められたような眼差し]
俺は…、俺は、アンタの隷属者のままで、いたい。
[ 聖殿に行くというオーフェンに手を振る。]
平気なら良かったです。
お礼は、貴方の道の先を見てからですね。
楽しみにしております。
[ 頭を下げ、去って行く背中をしばらく見つめる。
その口元に奇妙な笑みを貼り付けて。]
[ オーフェンと別れた後、人の気配がない所に身を隠す。]
さてはて…駄目だと言われましても。
全く情けないものですね。
……アヤメ殿の力はそれだけ脅威ということですか。
[ 目を閉じて、虚の気配を探る。
その力には紫星の力が2つ、それから銀月。]
今日は私がやると言いましたし、力を貸しましょうか。
[ 羽根を大きく開く。
その色は瞬く間に闇へと色を落としていく。
感情に抑えきれなくなった虚が羽根から溢れ出していく。
それは生き物のように周りに蠢き、獲物を探す。]
嗚呼、煩いですよ。
[ そう言って、銀月の気配に集中する。
そのまま、一気に虚の気配を飛ばした。]
[立ったまま、水鏡に目を戻す]
…今日封印を受けるのはラス、ということか。
だが…
[それでもまだ終らない、もう一人の事には未だ誰も…ケイジ以外は…気付いてもいないのだから]
……ん。
そ、だね。
このままじゃ、いけない……から。
[消え入りそうな声で言いつつ、こくりと頷く]
『虚』の力は、アタシの縛で抑えておける……から。
それがある内は、そんなにがっちり締めなくても、大丈夫だよ。
……それに、もしかしたら、体痛めてるかもだし。
[縄を取り出すスティーヴの様子に苦笑しつつ、何とか、いつもの調子を取り戻して行く]
[ 虚は走った。
その表現よりは、追い求めたというが正しいか。
凄まじきスピードで、銀月の少女の下へと。]
―――――――…。
[ 虚は一気に少女を包み込み、一気に霧散した。
銀月の少女を結界樹へと封じ込める。
そのまま、虚は縛られた仲間を助けようと残りの2人を捉える。
もっとも銀月の少女を消したことでその力は弱まっている。
光の力にすぐに消えてしまうだろう。]
……嗚呼、すいません。
助けられそうにないですね。
[ そう言って消えゆく虚から自分の気配を消し去る。
力の残滓が読み取られないように。
やはり、術は苦手なようで息が少し上がっている。]
[ 虚は尚も叫び続ける。]
ハカイシロハカイシロコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセハカイシロハカイシロハカイシロハカイシロコワセコワセコワセコワセハカイシロハカイシロハカイシロハカイシロハカイシロコワセコワセゼツボウゼツボウゼツボウゼツボウコワセハカイシロハカイシロハカイシロコワセコワセハカイシロハカイシロハカイシロハカイシロハカイシロコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセゼツボウゼツボウゼツボウゼツボウゼツボウゼツボウゼツボウゼツボウ!!!!!!
[ 聞こえる声に1人ごてた。]
煩い。
文句あるなら自分でおやりなさいな。
[ それは虚との会話。
嗤う声は空に消える――――――。]
逃げようとすれば余計に囚われる。
壊そうとあがけば絡め取られて己が壊れる。
それが「コトワリ」というものなのかもしれないな。
[ネロの言葉に応じたのか独り言だったのかは判らない]
邪魔をするなら、ねェ。
[くれないは三日月に。]
すくなくとも、そんな使えない奴は、必要ない。
――とでも言おうか。
[冷えた声音で言って、わらう。]
……うん。がん……ばる
[微かに頬を朱に染め、ロザリーに手を振り返すと、聖殿へと飛び行く。誘惑を断ったことを恨むかのように、体中の痛みは増し。飛空中、微かに金の光が見えたろうか]
わかんな〜い。わかんな〜い
[独り言めいた声に返すのは陽気な声で]
でも逃げれない。何かを望んで動く限りは…ずっと。ずっと…だって…
あは、なんかあれ楽しそう〜
[と言葉をきって見たのは虚の動き。]
/*
表にあわすつもりが、そろそろ限界なんで落ちます…!
…あの馬鹿って誰のことかなぁ。
RPは明日から。
では失礼しますです(ぺこり
[ひかりの鳥は、
空を往く翼を追うように舞いかけて、
途中、宙に留まり、明滅――闇は、長く。
再び、現れた金は、先程よりも一層、薄い]
[分かっていた筈の言葉。けれど、 痛い ]
…だよ、な。
[力を抜き、またぺたりと床に座り込む。
とてもとても簡単に、ケイジが捨ててしまえる事も。
もしかすれば、自身が既に飽きられ始めた存在である事も。
分かっていて。それでも、縋るような問いだった。
片手が、無意識に瓶を探して彷徨う]
………命令、くれよ。
[アヤメが頷くのを見、警戒しながらラスを縛めて行く。
少し調子の戻った声には、振り向きもせずに声を投げた。]
………念の為だ。
もう動かないと思った獲物が一番恐い。
[仕留めたと思った獲物が急に息を吹き返したというのは、猟師なら一度は経験する事。
だが体を痛めているかもとの声に、手首足首を縛るに留める。
深い息を吐くと元気な鳴き声がして、跳ねる小さな体が纏わりついた。]
………お前もよくやったな、疾風。
カレンも急に渡してすまん。預かってくれて助かった。
[振り返り、銀の月の翼の少女に礼を告げる。
その遥か後方から、黒い影が踊り出した。疾風が吠える。]
……はい、はい。
まったく、旦那の慎重さは……敵いやしない……。
[軽口めいて言いつつ、妹分を振り返り、声をかけようとした矢先]
……っ!? 『虚』の気!
……カレン!
[陣を、と思うものの、先ほどの縛で力を使いすぎていた。
集めた光は僅かなもので、それは到底、護りのそれとは成りえずに]
―――カレン…っ!
[立ち上がるより早く、それは起こった。
振り向こうとした小柄な姿を闇が飲み込み、一気に霧散する。
何も誰もいなくなった空間。
そこに再び影が集まり、薄い紗の様に紫星二つを覆わんと。]
……くっ!
[苛立ちを帯びた声が上がる。
それでも、集めた光を自分たちの周囲に散らした。
深紫の煌めきは、こちらに迫る影を打ち消し、退ける。
それと同時に、力が抜けた。
軽い、眩暈]
……なんて……こと……。
[そして、零れ落ちるのは、掠れた呟き]
……?
[羽ばたく翼を止め、追い来る金が明滅し、薄れるを見る]
―『堕天尸』にとっては、『虚』を読み取れる者は目障りになりがちなのさ―
[アヤメの言葉が脳裏に浮かぶと、辺りを窺うように注意を向け]
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