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………疾風、帰るぞ。
行かねばならない所も…あるのでな。
[慰めたいのか寂しいのか。
足元に纏わりついて離れない小さな体を抱き上げる。
円らな瞳が主の消えた場所を見つめ哀しげに鳴く。
その背を黙って撫で、聖殿を後にした。]
[夜空を飛び、ラスの家へ。
不安に暮れる家の者に、淡々と事実のみを連ねていく。]
……ラスは今、結界樹の中で巫女の側近く眠っている。
目覚めた時には元に戻っているだろう。
………しばらく風当たりが強いだろうがあまり気に病むな。
性質の悪い…流行り病にかかったようなものだ。
誰にでもなる可能性があり、命取りにもなりかねん病にな。
[慣れぬ言葉を紡ぎ、その心の負担が減るように願う。
最後に疾風の頭に手をやり、褒めてからその場を辞した。
向かったのは―――施療院。]
困りましたね。
どうしましょうか、今日は。
様子を見るのも一興かもしれませんね。
[ 海を眺めながら嗤う。]
嗚呼、ケイジ様。
お気をつけくださいね。
虚は、―――――大好物ですので。
[ 狐の面を指差す。
憎しみを嘲笑うかのように。]
─森の奥・両親の墓─
[森の懐の奥深く。
知る者の限られた、白の花咲く木の根元。
そこは、異邦人たる両親が眠りの場所として選んだ場所]
……っ……。
[そこまでたどり着くのが限界だった。
身体的も、精神的にも。
未だ花の開かぬ木の下に崩れるように座り込み、はあ、と一つ、息を漏らして]
……くっ……まだっ……まだ、崩れるわけにはっ……。
[ 羽根を羽ばたかせるケイジをいつものよう見送る。]
……ご無理はなさらぬよう。
[ どうだっていいけれど。]
ケイジ様にご満足頂けるよう頑張りますわ。
[ いつものように綺麗に笑うよう心がける。
羽根は黒から淡い金へと*姿を変えていた。*]
[まだ、終わってはいない。それは感じているから。
だから、崩れられない。
そんな風に自分に言い聞かせる]
……ホント……バカだ、アタシは……。
[掠れた呟き。真白がくるる、と案ずるように鳴いて、見上げるのをそぅ、と撫で]
……平気だよ、ラウル……大丈夫。
アタシは、まだ、崩れない。
……崩れちゃ、いけないんだ。
[声に出し、繰り返して。ふわふわとした真白の身体を、両腕で抱え込んだ]
……いなくて、よかった。
こんなザマ見られたら……もう、どうしようもなくなりそうだし、ね。
[呟いてから、小さく、息を吐いて]
でも……ちぃと、寂しい、かな……?
[零れた言葉に。ラウルはまた、くるる、と鳴いて。
案ずるよな響きに、抑えが効かなくなり]
……っ……。
[開いたままの四翼、それで自分自身を包み込んだ。
泣くのを是としない娘の、ささやかな虚勢。
やがて諸々の疲れは、眠りの淵へと*その身を誘い*]
−施療院−
[未だ帰らぬ孫を待っていた老婆に目を伏せ、首を横に振る。
それだけで医の賢者は察した様だった。
急に小さく見えた姿に、低く声を掛ける。]
………すまん。
近くにいながら、虚に襲われるのを助ける事が出来なかった。
[感じる視線に顔を上げる。
こちらを見る目は、感情に揺れながらも理性が光っていた。]
……ああ、おそらく。
他の者と同じく結界樹にいると思うのだが…な。
………確かめに、行ってくる。
[エリカと、そして消えたオーフェンとアヤメも探しに飛び立とうとする背を止められる。
胆力を高める薬湯だと言われ、断れなかったのは負い目から。
部屋を出て数歩も行かぬ内に膝が崩れる。ラスを探し飛び回った疲れもあり、舌打ちする間もなく意識は泥沼に*引きずり込まれた*。]
[鳥たちの鳴く声に目覚めたら森の中。いつの間にか倒れていたようだ。胸の痛みに思わず数度咳き込む]
身体の、病気……は……
……薬、もらいに……行く?
[よろよろと立ち上がり、施療院へと足を向ける]
………………。
サイアク……。
[四翼の作る覆いの下、小さく独りごちる。
手鏡に映して見るまでもなく、今の自分の顔は想像がついたから]
まっずいねぇ……こんな情けないザマ、エリィや旦那には見せられやしない……。
[呟きつつ、それでも袖で顔を拭い、四翼を開いて立ち上がる。
泣き腫らしたと一目でわかる様子は、他者に見せられたものではなく。
誰にも会わぬ内に、家に戻って湯を使おうと、急ぎ、飛び立った]
……ん。
[不意に、くるるとラウルの鳴く声が響き、羽ばたきを止める]
どしたい、ラウル?
[問いに、ラウルはまたくるると鳴いて。
ふわり、真白を広げて下へと向かう]
って、こら、何処へ!
[上空の影は、白。そこから伸びる見覚えのある長い尾羽に]
……らう、る?
[頭上に手を伸ばすと、くるると鳴きながら、白が腕へと舞い降りる]
[森へと降りたラウルの様子に、っとに、と舌打ち一つ]
何だってンだい、もう……。
[文句を言いつつ、白の後を追う]
[オーフェンの腕に止まったラウルは、くるる、くるるる、と案ずるような声を上げ]
どうしたの……散歩?
[ラウルの柔らかな背を指で撫で、ふわり穏やかな笑み]
……うん、平気……だよ。あり、がと……
[上空から迫る紫の四翼が視界に入れば、そちらを見やり、表情を硬くする]
[散歩、という問いに真白はふるりと首を横に。
それから、硬くなる表情にくるる、と鳴いた]
[他方、四翼は森へと降りる。
目に入るのは、真白と、そして]
オーフェ……って、わっ……。
[真白が止まる者の名を呼ぼうとした矢先、翼の均衡が崩れた。
地上までもう少し、という所で、軽く失速し、落ちる]
ったあ……情けなぁ……。
……っ!?
[いきなり失速するアヤメの身体を抱えようと駆け出した。間に合った所で下敷きになるだけだろうが、多少の緩和はできるだろう]
……アヤメ、さん……っ、平気……?
[落ちた相手の顔を見れば、その異常さに気づき、息を飲む。その音は近くでくるる、と鳴き声に掻き消されたか]
[駆け出すオーフェンに気づき、半ば気合で揚力を生み出して。
下敷きにする前に、軌道を正してふわりと……やっぱり落ちる]
ってて……ああ……平気さね。
まだ、四翼を使うのは、慣れてないからねぇ……。
[口調は常のよに軽いが、浮かべる笑みは苦笑交じり]
……こんな顔になってるの、みんなにはナイショだよ?
[音はかき消されても仕種はさすがに読み取れて。
冗談めかした口調で、口止めを試みる]
[慣れてない、と言う四翼に目をやり、苦笑するアヤメの顔を見て小さく頷き]
……うん、わかった。
[立ち上がるために手を貸そうとして、思いとどまり、その場に座る。一瞬躊躇してから、口を開き]
ねえ、ラスさんって、どんな人……?
[鳥の囀る声。朝の音。
動き出すべき時間と分かり、寝台から身を起こす]
………は。
[とても小さく息を吐く。やるべき事は分かっているのに、どうしても身体は重かった]
女の子を口説き落とす事に、変わりはないんだけどねぇ…。
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