情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
逃げて……、
[揺らぎは大きくなる。
きつく眉を寄せて、己の胸元を掴んだ]
壊し、たい。
……わからない。
どうしたい、のか。
[小さく、左右に首を振る。
ただ、その単語に思い出すのは、昨日の会話]
――……狐の?
[頼まれた事に、是とも否とも答えず、問いを返す]
本人から……って。
[ふと、過ぎるのは。
結界樹のところで、二人が話していた、というエリカの言葉]
……アンタ……アンタは、一体、何なんだい!
一体、何をしようとしてんのさ!
[手に集めるのは、紫星の煌めき。
眼差しは凛、と、狐面を睨みつけ]
[ぴくり、とラウルが天を仰ぎ、くるると一声鳴いて羽ばたく]
……あ
待って……
[その白い翼は差し出した手をすり抜け。同色の翼を羽ばたかせ、慌てて後を追い上空へ。ラウルの向こう側、遠くに二つの異なる色が見えれば、そちらへと近づいていく]
[大きな溜息にも動じる事はない。
何も見逃さぬと、鋭い目でその動向を見守る。]
………ああ。ラスが堕天尸だった。
[覆われた左目からこちらを見る右目に視線を移す。
問う声は低い。]
…カレンの事は、誰に?
[知っている者は少ないはずと、警戒の色を浮かべた。]
[動揺する様を見据える眼差しは、観察するようでもあって]
分からなくて辛いなら…他人に委ねると楽になれるよ。
そうして丁度良いことに、君の重荷を背負うという人間が此処にはいるんだ。
…うん、そう。ケイジ。
アイツは優しいから、君を気遣ってくるようにって。
[ゆるくゆるくわらう。投げる言葉は、いっそ穏やかで]
それで、どうする?
……ついているのが、わかる……人。
[ぎ、と。
噛み締められる、唇]
はっ……つまりは、一番タチの悪い手合いってわけかい……!
[吐き捨てるように、言って]
……ようするに、長老の揺らぎにつけ込んだ、と。
『堕天尸』より先に、アンタを結界樹に叩き込むべきかねぇ、これは……。
……どうして?
[男へと返す金糸雀色の眼差しは、
揺らいではいるものの、真っ直ぐに相手に。
変わらぬ表情は何を思うか、他者には捉え切れぬだろう]
そいつは遠慮しよう――
といいたいところだが、お前のようなのを相手に俺が逆らえるわけもないな。
[狐はわらう。わらうだけ。]
タチが悪いとはひどいもんだ。
ただ、俺は退屈がきらいなものでね。
――あァ、それで本題だが。
付き人殿は、 大事なものだから先に壊したんだと。
[ 隠した左目に一瞬、闇が差す。
けれど、それは気付かれない程度であり。]
―――――…。
鷹の目殿は堕天尸は何処にいると?
[ 質問で返す。]
はっ、わかってんじゃないのさっ……。
『堕天尸』になるでなく、でも、その領域に身を置く者。
……アンタみたいなのが、一番、天秤を揺らすって、母上が言ってたんだよ!
だから……っ!
[威勢のいい言葉は、しかし。
ささやかれた言葉に、止まって]
……なにさ、それ……?
……俺が。そうしたいわけじゃ、無いよ。
[呟きと共に、表情は消える]
でも、俺は…そうしないと、生きられないから。
…ごめんね。
だから、頼んでる。
おやおや、まるで俺が諸悪の根源だというようだ。
[くつくつと哂う]
たしかに、餌だといわれたからな。
――否定はしまい。
[しかしアヤメはその言葉を聞くのか。
狐は哂って、呆とする彼女に近づく。]
すべてを壊すために。
――アヤメ嬢にも水を向けてみたんだが。
もう一人にも伝えていないようだったが。さて、一体なぜやら。
そうしないと……?
[どうしてと、
声にはならぬ疑問のことばが発された。
向けた眼差しは、少し逸れて、男の肩の辺りへ。
今はなき翼をみるように]
[白い翼に追いつくと、ラウルはふわりと頭に乗る]
……あれは、ロザりんさんと……
[見慣れた紫紺の四翼。珍しい取り合わせに目を瞬き、二人の間の緊張した雰囲気に、やや距離を置いて宙に停止する]
何……話してるん、だろう?
……腹の探り合いは嫌いだ。ケイジと違ってな。
[苛立ちに紫紺の翼が大きな音を立てる。
左目の闇には気付かず、見える右目を睨む。]
巫女が告げた時、ざわめき立つ人々の中で目に付いた者がいた。
今、残っているのは一握りにも満たない。
半分は長老が封じ、半分は堕天尸に封じられてな。
―――その中に、お前も入っている。ロザリンド。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新