情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
傭兵 マテウスが「時間を進める」を選択しました。
[子供の手は、振り払わずにいる。
それとも、振り払えないのか。
捕まれているのは、左の袖。
朱い花は供物に満足したのか、今は眠っている]
壊したのは、私ですから。
[目的の為なら、気にする事もない。
先の自分であれば、そう思っていたかもしれない]
……殴られたいか。
[小首を傾げるイヴァンに向けるのは、半眼ジト目。
この場において、物理的な干渉行動に如何程の意味があるかは、定かではないが]
主夫的視点を多く持ち合わせている自覚はあるが。
呼び名として使われるのは、釈然とせんぞ……。
そう。
[返された言葉には短い返答]
[興味の薄い、軽いもの]
俺、着替えなきゃならないから、失礼するよ。
[歩みは出て来た部屋の隣へと]
[今は彼らをどうこうするつもりは無いようだ]
壊した………
[ウェンデルの言葉に、子供は目を伏せる。けれど手は離さぬまま]
みんな、壊れる。
ウェンデル、だけのせいじゃない。
[言ってから、自分の言葉に驚いたように、子供は目を瞬かせる]
うん。
あたしだけが読んでも、分からないこともあるかもしれないし。
[紙の角度を傾けて、エーリッヒが覗きやすいようにと。
ウェンデルと、エーファ。
マテウスの疑問を、鸚鵡返しで口にして]
…花の二人が動いてるってことは。
終わってない、ってこと?
[部屋の中を見回して、ぽつりと呟く]
ああ、そうだよ。
[質問よりは確認に近い問いとして聞こえた。
だから素直に自分の知る事実を口にした]
朱花抱くウェンデル。
蒼花抱くエーファ。
だからあの二人は、間違いなく人間なんだ。
ここにある通りにね。
[そうした「人」が集まる。能力を持った者達。
闇の血を引く、者達。
……者、ではなく]
みたまま。
たまにエーリッヒを訪ねたら、いつも炊事やらしていたし。
ん、気に入らんか。
[低い声に、残念と呟いた。わりと本気で。]
そういうこと、みたいだね。
[ゲルダの声に、深い溜息を吐く。
寝台の方に視線を移す。未だ眠る老婆]
……最悪だ。
[口に出すつもりは無かった。
けれど低く小さく囁くよに、それは零れ落ちる]
[ゲルダの言葉に]
人狼が二人以上いるか…ベアトリーチェが違うってことか?
[そのいずれにせよ先のことは考えたくなかった、
そしてふと疑問に思ったことをひとつ]
牙を守るものって…誰なんだ?
エーリッヒ。
貴方も、間違いなく人間でしょう?
イヴァンが、そう言っていたし。
ナターリエが、裏付けていたし。
[裏付けは、実際には幾分曖昧なものになっているが。
その事実を理解してか否か、首を傾げて問いかける]
…重ねていたのは、僕じゃないか。
勝手な事を、思っていたのだって。
[自嘲。
奥底では理解していた事を、言葉にする]
[立ち去る男から視線を外して、目を瞬かす子供を見下ろした]
………。
珍しい事を言う。
[終わるから、大丈夫。
そう、子供は言うのかと思っていた]
[振り返ること無く自室の扉を開け、その中へと足を踏み入れる]
[扉がぎぃと軋みながら廊下と部屋を遮断した]
─二階廊下→自室─
[寝台の横に立ち、紅で汚れた上着を脱ぐ]
[最初鮮やかだった紅は、もうどす黒くなり始めていた]
[上着を脱ぎ終えると迷うことなくそれを暖炉へと投げ入れる]
[そしてそれを火種にして火を灯した]
[あの服には刃に塗った致死性の毒も付着している]
[自分がそれに触れて命を落とさぬための処置だった]
[しばらくはパチパチと爆ぜる薪を眺め、刻を過ごす]
家主殿の、生活能力のなさは特筆に値する。
だから、家賃代わりに引き受けていただけだ。
……元々、炊事やら何やらは、修道院の暮らしで習慣になっていたしな。
[淡々と、事実を告げる。
残念そうな様子には、軽く、一睨み。
それから、家主の方へと視線を軽く、向ける]
……場の法則、か。
師父が言っていた事。
……やはり、教会が関わっていた、と。
[小さく呟く。
死して得た、確信。
知ったところで、どうなるものでもないが]
[エーリッヒの溜息に、少しだけ睫毛を伏せる。
そうして眺めたのは、廊下へと続く扉]
まだ終わってないなら、どうして。
あの二人は、あたしたちを此処に残していったんだろう。
[ベアトリーチェが人狼だったのなら。
それを殺したというゼルギウスを追う理由が理解できなくて]
…まだ、最悪じゃないよ。
[低く小さな囁き声を拾い、ぽつりと呟く]
…ん。
うちの爺様が、な。
人狼の御伽噺は、子供が悪い事をした時に戒めに使われるもの、っていうのは知っているだろう。私らもそれを聞いて育った。
…正直、子供の頃は本気で怖いと思えてな。
私は苦手だったんだ、人狼の話が。
ある日も爺様に人狼のをされて咎められて。人狼が怖いと、半分泣いていたら、爺様が。
「人狼から守る力が欲しくないか。」…と。
突然、私に尋ねてきたんだ。
…間をおかずに頷いた。
そして教会に連れて行かれて『洗礼』を受けて。
爺様から木箱を譲られ。
正式な、守り手の一人となった。
[語る言葉は淡々と。]
[ゲルダの話にエーリッヒに視線が向く]
そういえば、そうだったな。
[ナターリエが裏づけたという言葉に心当たりはなかったが、
自分の知らない何かがあったのだろう]
[遠く見るのは、ゲルダらが手にした古い紙。
割ってくれたかと、少し嬉しかった。残せた事が。]
元々要因があるとか何とか…言っていたが。その辺はよく分からない。
教会が関係しているなら、洗礼を受ける前にも、教会に何かされていたのかもしれないが。
今となってはな。
[子供は俯いたまま。手を離さずにゆるく、頭を振った]
わからない。
ぼくは………終わらせなきゃいけない、のに。
[…終わりたい、のに、と、唇だけが動いた]
[惑う子供を戒めるように、青い炎がゆらめき、咲き誇る花が疼く]
いた、い………
[子供は、産まれて初めて痛みを感じたかのように、青ざめて震えた]
最悪じゃ、無い。
まだ、生きて傍に居てくれる人がいるもの。
[呟きは自分に言い聞かせるようでもあって。
掌は言葉と裏腹に、動かぬ親友の髪を撫でる。
その掌には、拭われぬままの紅の色]
牙を守るもの…?
ベアトリーチェが人狼なら。
…薬師様か、ヨハナ様…?ううん、分からない。
知りたくない、かも。
[髪を撫でる手の動きが止まる]
…。
[俯く子供の頭に、右の手を乗せる。
年長者を真似たもの。
手袋に覆われたそれは温かくはなかっただろうし、撫でることもしなかったが]
――…終わらせるよ。
[朱い花の齎す熱と関係なく、ウェンデルは呟く。
ゼルギウスの去った先を、見やった]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新