翠樹学科2年 イレーネ

─中庭・屋台村─

[握られた手。その温もりに口元は小さな笑みを浮かべたまま]

私は始まってそんなに経たないうちに、ゼルギウスさんとウェンデルさんを一度に相手に回してしまったの。
それでちょっと色々失敗も…。
導師も呆れているんだろうなって思うと、うん。

[暴走しかけたことを思い出せば、別の意味でも赤くなるか]

そうね、でも楽しかった。
今まで参加してこなかったの、勿体なかったかしら。

[でも去年までは願いも特に無かったし。実践にも自信が無かったから参加しようとすら思わなかったのだけれど]

え、また鬼役をしたりするの？
…ふふ。でもライヒアルト君らしいかも。

[ちょっと目を丸くしたりもしつつ。そんな風に笑って会話をしていれば屋台の立ち並ぶ一角へと]