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神父見習い ウェンデル に 1人が投票した。
作家 ヘルムート に 1人が投票した。
船大工見習い カヤ に 5人が投票した。
風来坊 ユリアン に 1人が投票した。
船大工見習い カヤ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、風来坊 ユリアン が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、雑貨屋 クロエ、宿屋主人 フーゴー、神父見習い ウェンデル、作家 ヘルムート、細工職人 ヴィリー、測量士 アーベル の 6 名。
[ユリアンの真意は知れぬまま、決断の時を迎える。皆の意見を纏めると、自分のも含め一番希望が出たのはカヤ。アーベルが調べられるのであればそれに越したことは無かったが、彼はウェンデルを調べると宣言もしている]
……仕方ねぇな。
[そう呟き、フーゴーは壁に飾ってある武器のレプリカの中から、出来るだけ銀の装飾が多いものを選ぶ。人狼であったとして、致死に足るものかは分からなかったが、何も無いよりはマシと考えて。
それを手に酒場の隅で大人しくしていたカヤへと近付いて行く]
……未来ある若者の芽を摘むのは本意じゃねぇが。
これも皆のためだ。
すまねぇカヤ。
恨み辛みは向こうに逝った時に聞くぜ。
[告げた時、カヤはどんな表情をして居ただろうか。目の前にしながらフーゴーの記憶には残っていない。抵抗し、逃げようとするカヤの背中を追い、足払いをかけ。倒れたところをすかさず押さえつけ、背中から心臓目掛け─── 一突き]
[押さえつけたカヤの動きが止まるのを感じると、押さえつけていた手を離し。見開いたままのカヤの眼を閉じさせた。そうして、しばらくはカヤを見つめたまましゃがみ込んで居る]
[フーゴーが決断を下す。
眉間に皺を寄せたままクロエの肩を抱き寄せた。どちらの結果が出るとしても、その衝撃の大きさは相当なはずだ。
ユリアンから外した視線はカヤとフーゴーに据えて。
じっと見つめた]
[決まった事が辛くない、とは言えない。
けれど、それを覆せるものは自分の手の中にはなくて。
抱き寄せてくれる腕の温もりに、微か、安堵を感じながら。
囁く『声』に、一度目を閉じて、開く。
揺らぎ、みえたいろは──ましろ]
……カヤ……。
[ごめんね、という言葉は、言っていいのかどうかわからなくて、口の中に消える]
……しろ……だ、ね。
[代わりに、口をついたのは。
今にも泣きそうな声の呟き。
ぶち猫が、にぃ……、と寂しげに鳴いた]
[酒場にやってきて、最初にみたものは。
フーゴーが、カヤを突いた姿。
それを、目を逸らすことなく、見つめ。
カヤが動かなくなったのを見て、アーベルに支えられるクロエに視線を向けた。]
カヤちゃんだと抵抗しそうだもの。
先に拘束させてもらうわね。
[その動きは、普段と異なる素早さで]
[ユリアンの両腕を捉える]
[カヤの命がフーゴーによって奪われるまで]
[見せ付けるかのように、その拘束は緩めない]
[凡その視線はその二人に集まっているだろう]
[その中で、男は]
[唯、ユリアンの表情を見つめ]
[薄く、けれど、はっきりとした笑みを浮かべていた]
嗚呼、愉しい――……。
[クロエの言葉を]
[カヤのその結果を聞いたのなら]
[耐え切れぬという勢いでの哄笑]
[其れと共に、ユリアンの背中から、紅の飛沫が散った]
……そうか……しろ、だったか……。
[クロエの呟きを聞いて、小さく反芻する。すまねぇ、ともう一度謝ってからその場を立ち上がった。足元に広がる血溜まり。背に刺した短剣を抜くと、その広がりは加速する。赤に濡れたカヤの顔を見て「後で綺麗にしてやっから、我慢しててくれ」と告げると、皆の居る方へと向き直る]
…カヤが違うってことは、人狼は他に───!?
[居る、と言いかけた時。振り返った刹那に見たのは、飛び散る赤。突然のことに硬直し、目を見開いたまま赤が飛び散った先を見た]
[白磁の頬を濡らす程勢いの有る紅の奔流]
[拘束していた腕を解いたのなら]
[音を立てて、転がる身体]
[上半身を折り曲げて、倒れたユリアンの身体を覗き込む]
[他者の姿など、眼に入らないとでも言いそうな仕草だった]
[フーゴーに尋ねられたなら、男が口にしたのもまたカヤの名前だった。
そのカヤがフーゴーの手で処刑されるまでを、黙したまま見つめ]
……ハ。
[やがて緩く息を吐いた。
――哄笑が響いたのはその直後か**]
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