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―3階 下り階段前―
[こつ、と足に見覚えのある小さめの箱が当たった。救急箱。
その横に数人のカルテ――エーリッヒのものだろう。
それを丁寧に拾い上げて彼の書いた文字を視線で追う。
カルテはハインリヒに届けるべきだろうと考えた。いいでしょう?と石になった彼に一度目配せ。
ゼルギウスに繋がる紙の事も皆に伝えなければと思う。
けれど杖のないベアトリーチェをこのままにする事は出来ない。]
…誰が、何であっても
ここから生きて出たい
その思いは――等しいわ。
[彼の腰に巻かれたレイピアを「借りるわ」と言って取り上げて、眠る少女が目覚めるまで暫くその場にいただろう。**]
[ファインダーに収める]
[白い石]
[壊れた眼鏡]
[人でなくなったもの]
[撮ってみようという、興味]
───。
[もう一つ、シャッターを押した]
[誰かが入ってきたとしても左目は]
[だから音がなければ気付けない]
オトフリートはピューリトゥーイは投与されてなかった。
──で、合っているね。
ゼルダは何も言わなかったから。
[実験室へ急ごうとするライヒアルトに、すぐ行くから先に向かってくれと頼む。タイピンそのものではなく、実験室で薬物の半分を移したケースを手渡して。入り口の壁に寄りかかるように立っているブリジットに、]
ブルジット。
ハインリヒが行った場所に心当たりは?
[眠りは浅い。深く眠れないのは、闇に取り残される気がしていたから。
話し声が聞こえた。あたたかな、抱擁。
知っている声だった。
気付くと、声はなく、ただ傍に、ノーラの存在を感じた]
ノーラ、さん?
誰かと、話していたの?
[首を傾げる]
[ユリアンの死の経緯。
きつく眉を寄せると眼を伏せる。]
――無茶、しすぎなのだわ
[嗚呼。でも、蛇のこと頼まなければ、もしかしたら。
痛みの戻った手を握り締める]
[ふと、どこからか自分の名前が聞こえた]
[耳を澄まさずとも、聞こえる会話]
………文句のつけようがないほど、正しいですね。
[苦笑する。
あの時のことは、ぼんやりとしか分からない。
今の自分は、言語で思考しているから。
集中力が切れて、苛立ちが抑えられなくて。
論理だって考えられなくて]
[でも、自分だった]
[きっと、ピューリトゥーリの薬を投与された人も、同じ]
………ままならない、ものです。
[言葉は空間の中で、溶ける]
―2F 6の部屋―
[暫しの、間があいて]
ハインリヒは
手を、怪我していたから――
治療、しにいったのでは ないかしら
[『…まだ、今は…大丈夫だよ。』]
…探しに行きますの?
[――過ぎる言葉。]
/*
リディもエーリッヒもおはよう。
こっちも基本いたりいなかったり。
しかし、カルメンも私も、赤陣営によるキリングか。
設定的に、村陣営は厳しそうだし。
ヘルムート頑張れ。むしろ皆頑張れ。
[そうだ、とおもい出す]
ねえノーラさん。どうして、大事な人ばかり、いなくなるのかな。
先生も、石になってしまったの。
止めたのに。あの場所を、どけなけれは良かった。
注射をするんだと思ったの。助けてくれるんだと思ったの。
なのに。
目が覚めたら、先生は石になってた。
[それでももう涙は出ずに、ノーラの手に触れて]
もう、なくしたくない。
だから。
エーリッヒさんの代わりに、私がノーラさんを護るの。
注射だって打って貰ったから、もうだいぶ平気なのよ。
動けるし、息だって詰まらないし、耳だってちゃんと聞こえるから。
[歩き出そうとして、杖がないことを思い出した]
杖、見つけられなかったの。下の部屋にあると思うんだけど、あんまり、部屋にいたくなかったから。
[気をつけろ とは謂えない]
[もし害なすと思ったら]
[このひとはきっと、殺すだろう]
[――決意のある眼をしている]
[だから、]
杖、取りにいかないと。
[ノーラの手を引こうと腕を伸ばす。
オトフリートのことを聞かれたら、気を失っていたから、何があったのかわからないといって、ハインリヒの名前を出すことは*しなかった*]
/*
狼3:カルメン、ダーヴ
狂:ハインリヒ
占:ノーラ
霊:ゲルダ
狩:ブリジット
共:
妖:オトフリート
村7:エーリッヒ
死:イレーネ(白)、リディ(白)、ユリアン(白)
生:ライヒ、ナターリエ、リーチェ、アーベル、ヘルムート
ハインリヒ狂人、入れるの忘れてた(*ノノ)
というか、読み落としでした。
前回の分は、そこまで読めてなかったorz
―1階・ロッカールーム―
[もしも誰かが探しに向かっていたのならば
ロッカールームで壁に凭れて眠っている姿があるだろう。
1階の水飲み場に立ち寄った後は直ぐに2階に戻らず、
探し物をしている間に眠ってしまっているようだった。
ロッカーは、幾つか開けたような跡…
それは何かを探していたような跡。
そう…ずっと探そうとしていた…けれども見つからない。
――――…写真と試薬の入った、*パスケース*]
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