>>4:+74[掴まれた服はそのままに。手もゆっくりと撫でるまま。]…不覚って、何だよ。[何度も聞く言葉に、ぼそりと呟き返した。]…俺らが何を思おうが願おうが。どのみち、あいつらが決める事だ。[表に居る者は、個人的なかかわりが薄いものばかりで。ただ彼女を殺した狼は憎いと思うが。憎いという思いも願いも、生者の道を変えるには程遠い。]