[涼の反応を愉しげに見ていたが、抜かれるナイフにハッと鼻で哂い、]かえす? かえす、ねぇ。……これの持ち主は本来俺で、奏はその隠れ蓑なんだがなぁ。だから、まあ…………てめぇに指図される覚えはねぇわな。[その目はスッと細められ、漆黒よりも冥い瞳が涼を見据える。]