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[悲しそうな顔に一瞬どきりとし]
HAL…私…、
[すぐにもらした嘲り笑いにそれはすべての感情が怒りに]
私と仲間のHALは…違う……
貴方がHALをかえさないなら……。
[搾り出す声は感情を抑えるように、
けれどもお嬢様の仮面はかぶらない自分の言葉で。
銀製のナイフを握る手に*力がこもる*]
だろぉ? そっちが勝手に勘違いしてんだからなぁ。
[楽しそうにそう返していたが、気を取り直した言葉にニヤリと笑うと、]
ああ、そうだなぁ。
俺があんたかそこの金髪殺せば俺たちの勝利で終了だよなぁ!?
[不敵な面構えでそう言うと、バッと手を広げる。]
…。
[腕の中で現を見続ける瑠衣に視線を向けた。
七重の名前を呼び、押し黙る瑠衣が、何を考えているのか手に取るように分かる。
七重の為に、生者の為に。
祈りを捧げているんだろうなと。
それはとても、綺麗なもののように思えた。
視線が再び現へと戻る。
狂気の色が、薄暗いその場所にとても美しく映えていた。]
[涼の反応を愉しげに見ていたが、抜かれるナイフにハッと鼻で哂い、]
かえす? かえす、ねぇ。
……これの持ち主は本来俺で、奏はその隠れ蓑なんだがなぁ。
だから、まあ……
……てめぇに指図される覚えはねぇわな。
[その目はスッと細められ、漆黒よりも冥い瞳が涼を見据える。]
そんなこと、させると思ってるの?
京は殺させない、アタシも死ぬ気はない。
ここで自ら命を差し出しても、アタシがしたことは赦されはしないだろうし。
全員が生き延びる術があれば良かったけど……そうもいかないみたいだから。
だから、アタシが取る手段はただ一つ。
……貴方を、殺す。
[目端を鋭くして奏を見据えた。
どれだけ立ち回れるかは判らなかったけれど。
これ以上の悲劇を生み出さないためにも、後には*引けない*]
…ったく。
碌でもないもん見せんなっての。
[生者には届くことのないぼやきを一つ。
眉間に指を当てて、軽く首を振った。]
…。
[けれど次には、常の淡白な視線を向けていた。**]
まっさかぁ。無抵抗で殺されてくれるとつまらないだろぉ?
[七重の言葉にケタケタと哂う。]
無駄な抵抗を蹂躙し蹂躙し尽くして、その上でぶっ殺すから愉しいんだよ、ヒトゴロシはよぉ。
さあ、そろそろサヨナラの時間だ。
カミさまへのお祈りは済ませたかぁ?
[そして、『殺す』という言葉に三日月状の笑顔を浮かべると、]
……ひはっ、その意気や上等。せいぜい退屈、させんなよぉ?
[そう言うと手を広げ、三人を愉しげに見据えるだろう。]
/*
中発言、失礼します。
今夜コアに在席できそうにありません。
動かしや反応引き出しは好きなようによろしくお願いします**
―― 廊下 ――
[少し話を整理しようと、僕は会話を聞きかじりながら、
記憶を辿る。
綾野さんを殺せば始まると、そういっていたらしい聖。
しかし彼は狼だったと確定した。
占い師であろう、アートさんと、人間だと判定が出たryou。でもそのryouは、蒼さんを狼だといい、本人は霊能者だと言い否定した。
その蒼さんはkanaと呼ばれる少女のような少年? に殺され――]
仲間…、HAL? でも違うって言ってる。
返して? 仲間割れ…、HALは、「俺」?
[疑問をピースとしてばらばらにし、
組み立てていく間も、感情的なやり取りが続いている。
でも僕まで此処で感情的になったら。
きっと勝ち目は無いように思えた。相手はひとを殺す。
何のためらいも無く。]
[「そこの金髪を殺せば」。
ふいに耳に入った言葉に、条件反射の如く、
僕ははっとしながら七重姉を見る。
ほつれた、亜麻色の髪が揺れている。
その髪の持ち主はまた血に手を染めようとしている。
同じくタオルを巻いたままのryouまでもが。]
相手が男なら、遠慮しなくても、いいよね?
僕もおとこだし。
[殺意を向けるべく相手は、醜い嗤い声を立てている。
非常に不愉快だった。
こんな奴のために、二人の手を血で染めるだなんて…]
納得いかないんだよね。
だからさ、卑怯でも何でもいいから、僕も手を下すよ。
いいよね? HALだかkanaだか良くわかんない、
地底人みたいなひと。
[そういって、カバンから取り出したのは折りたたみの傘。
ダークブルーのそれを一旦きゅっと抱きしめるように頬に近づけ、
僕はにっこり微笑んだ。]
…へぇ?
土壇場で狂人が裏切りか。
[涼が奏でに飛び掛るのを、やや楽しげに見て。]
HALじゃないから…って。
よく分からんが、kanaが変わる前の人格でないと協力しねぇって事なんかね。
[人狼でいう所の赤ログで、三人が一体何を話していたのか。
ちらと聖を見るが、向こうは向こうで何事かに気をそがれているようで、こちらの声には反応がない。
視線を戻すと、晴美も来ていた。]
[先陣を切ったのは涼。
怒りを露わにし、ナイフを手に奏へと立ち向かって行く]
アタシは、アタシ達は生きるためにここに立ってる。
貴方は快楽のためでしか人を殺さない。
そんな貴方には負けない、負けられない!
[涼のサポートに入れるよう、奏の横に回るようにステップを踏む。
未だ持っていたペットボトルのうちの一つを、回転させながら奏へと投げつけた。
少しでも奏の気が散じるようにと]
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