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……レーネ?
[別の話題に気を取られていたから、イレーネの動きに気付くのは遅れた。
怖い、と評されたのが少年自身であると気付くのは、更に。
ただ、不思議そうにして、去ろうとする少女を見ていた]
―一階廊下―
[オトフリートへ近寄って、彼に触れればそこに命がないことを知る。
そばにいるユリアンとウェンディに向かって]
…埋めてやろう。
[短く告げ、視線ではウェンディへ手伝え、と命令調だった。
ユリアンがフォルカーのことを衝動に逆らえないというのを聞き、一度そちらに目を向けた]
―。
[ダーヴィッドがエーリッヒの魂が人狼のものと言うのを聞けば
血塗れの遺体を見下ろして―
それから、改めてダーヴィッドが自ら力について話すのを聞いた]
で、この行商のにーさんが人狼なら、もう終わりなんだろう?
[オトフリートの横で腕を組み、そう言った]
……だーから、誰が旦那で誰が嫁だと。
[ローザの声に、何となくぐったりとする。
死しても変わらぬその様子に、違う意味での苦笑を浮かべて]
……今、追いかけても、意地になって逃げる、の繰り返し。
だから、少し、間を置いた方がいいんですよ。
ローザちゃんは出来ない?
[ヘルミーネを器用だというローザに不思議そうに言った。
特にどうすれば移動できるとかは意識していなかった]
よく理解し合ってるのね。
[オトフリートの言葉には素直に頷いた]
/*
…今度は意味不明に。
「素直に」→「素直な感想を口にしながら」
言葉足りないなんてものじゃないorz
メモあったら修正したいところです。
[ダーヴィッドの言葉は聞こえていた。けれど今は返す余裕も無くて。階段を上る前にウェンデルに声をかけられると、怯えるよな表情を向けた]
っ───。
[問いに、碌に答えることも出来ないまま、階段を駆け上がって行く]
オトちゃんが奥さんでヘルさんが旦那さん。
[誰が旦那で〜という言葉には、間髪いれずに即答した。
続く言葉には小首をかしげ]
んー、そういうものなのかな。
よくわかんないや。
[所詮恋人いない暦21年の享年21歳だ。]
……はい。
エーリッヒさんも、ですよ。
[自分相手には命令的な視線を送るハインリヒに、ちょっと先生横暴じゃない、という顔にはなったけれど]
そういや生きてる人間見分けられる奴がいるかもとかは、ちらっと聞いた覚えが。
……フォルカーも?
[他にも、という言葉にそんな響きを感じて尋ねてみた。
問いかけには、何とか笑みをつくって。]
う、大丈夫大丈夫。
何かここ来てから血ぃ見えても倒れにくくなってきたみたい。
[とはいえ得意になったわけではないので、やっぱり顔色は良くないのだが。]
[魂の言葉も聞こえたけれど]
エーリッヒさんは、人間です。
人狼かもしれないけど、でも、人間です。
僕はそう思うから。
だから、……
[言葉は出せない。
イレーネが怯えた顔をしたのに気付いて、埋葬を頼まれたけれど、心配そうな目をハインリヒに、そしてイレーネが行った2階に向けた]
/*
ローザがとっても素敵です。
その分自分が浮きまくりの気分でどうにも凹めます。
…この辺り、水面の失敗を繰り返してる気分…。
エルザさんはできるのー?
[瞬いて首を傾げた。
そんな移動の仕方もあるなんて思ってもいないから、生前と同様にずっと普通に歩いてた。]
そりゃ、まあ、ねぇ。
なんだかんだといっても、二十年以上付き合ってますから。
[頷くエルザに、ほんの少しだけ、笑いながら言った。
五年の空白こそあれど。
やはり、一番身近にいた、という実感はあるから]
……はいはい。
もう、そこに関しては好きに言っていいですよ。
[間髪入れずのローザの即答には、もう、すっかり諦めた、と言わんばかりに言って]
……そういうもの、なんですよ。
[小首を傾げながらの言葉には、また、苦笑を覗かせる]
―一階廊下―
エーリッヒも、と言うウェンデルを見下ろして]
…だったら、あいつらとは違うところに埋めればいい。
[すでに亡くなった者たちとは、同じ場所には埋めたくない。
それが素直な思いだった。
もちろん、横暴だと言っている表情は、だまってスルーした]
仕方ないだろう。
ここで俺が素性をわかってるのはお前さんだけなんだから。
[ウェンデルに呑気な口調で返して、オトフリートの体の横へ屈みこむ。
もう人狼はいないと思っていながらもどこか警戒は残しているのは
力を持つものとて油断ならぬことを知っているからか]
ええ。気付いたら移動していたり。
さっきは私も行こう、と思ったら、ヘルミーネさんの後を追っていたわ。
[色の違いはこの場合関係ないだろう。
普通に歩いて移動もするのだが]
……、
僕は、そういう力は――……ないです、けれど。
[迂闊に口を滑らせたことに視線を彷徨わせたものの、相手が力を持つ者と知れば、それほど隠すこともないかと、口許に宛てかけた手を下ろした]
……村の長たる者は。
代々、狼の牙より人を護る役目を担う。
ゆえに、この地から離れることは、赦されない。
[護り手であることを、そっと、告げた。
村を出て行けない理由も]
血、……あぁ、僕、洗ったほうが、いいですね。
[自身へと視線を落として、呟く。
また服を替えねばならないなと、暢気に思った]
―あ?
…お嬢もなんか変だったな。
[ウェンデルの視線に階段の上を見上げ]
しかし、お前さんの博愛っぷりにも恐れ入るよ。
[好きにしろ、と告げた]
知らん…、俺に聞くな…そんな事。
[視線を逸らしたままにそう呟き、イレーネとフォルカーの姿が見える]
ハインリヒにはすごい恨まれてるみたいだけどな。
[ローザの傍にいる、こちらはきっと見えていないだろうハインリヒの名前を出す。]
はぁ…。
[ため息を付き、階段に腰掛けるように。
人が来てもその身をすり抜けるだろうか、気分的には慣れないだろうが。
手で頭を抱えるようにして顔を伏せる。
エルザからかかる声も、聞こえていた、それでも自分にとっては…]
悪い…色々と……。
心も何もかも、最初から全部壊れて…、そのまま治らなければ…楽なのに…な……。
いいですね、そういうの。
羨ましいわ。
[オトフリートの回答に、少しだけ寂しげに笑う]
…20年来のご夫婦なんて。
[それを紛らせようと冗談めかしてみた。
やっぱりセンスはなかった]
―一階廊下―
引き渡すのは、嫌です。
……だから、違うところでも。
[こくり、と頷いて。
スルーした先生に、じろーっという目を向けて]
僕もそうですよ。
ああ、でも
フォルカー君は、ハイムさんの関係者かも…?
[一度視線をそちらに向けた。
その後で、ハインリヒの見ているオトフリートを見る。
猫が近くで、小さく鳴いていた]
終わり、だと思うんだけど。
ああそうだ、報告、しないと。
………これ、自衛団に見せたらもって行かれるだろうなぁ。
[変化した腕は、死んでもそのまま残っていた。人狼だという目に見える証拠。
埋めてやりたいというウェンデルの希望を適えるのなら、自衛団に見つからずにやらなければと思った。]
ただ少しは人狼を殺したっていう証拠がないと、向こうも納得しないと思うけど。
[小さくため息と共に呟いた。]
博愛とかじゃないです。
嫌いな人は嫌いですよ。
[首を傾げて]
だって、女の子が悲しんでいたら、助けるべきなんでしょう?
僕はあんまりイレーネさんのことを知らないですけど。
……フォルカー君と仲良くても、今は、多分嫌だと思うし。
[悩むように、溜息を吐いた]
でも、埋葬の後にします。
[ハインリヒの声が聞こえる、奴らとは違う……と]
いっそ、そうやってうらんでもらった方が…楽だ……。
お前達を殺したのは俺だ…、ローザちゃんとオトフ以外は殺して…食べた…。
死んだって、なにしたって…罪は消えない…。
あいつは……いずれもっと苦しむんだろうけどな……。
[呟くように、誰に言うでもない言葉]
[引き渡すのは嫌だというウェンデルの希望が聞こえたか、彼の視線に気付いたか、少年は目を向ける。何も言わずに、じっと、見据えた]
羨ましがられるような事なのかは、俺にはわかりませんけどね?
[寂しげなエルザの笑みに、冗談めかした口調で返す。
続いた言葉には、ちょっとだけ表情がへにゃり、としたが]
……さて……それにしても。
[それから、小さく呟いて。
意識を現世へと向ける。
今は、見守るしかない、とわかっていても]
…………。
[願いたいことは、ある。
けれど、何に願い、祈ればいいのかは、今はわからずに。
ただ、静かに、現世で交わされるやり取りを見つめ。
猫が小さく鳴くのに気づくと、触れられぬと知りつつ、撫でようと*手を伸ばした*]
終わりだったら、
きっとこれ以上、何もおきませんから、
一日はもしかしたら閉じ込められるかもしれませんけど、
それ以上はないんじゃないかなって思っています。
[ダーヴィッドに言って]
……あ、
さっきはすみませんでした。
[ぺこり、と頭を*下げた*]
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