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……はっ……ラストカード、切ったか……。
[漆黒の獣に転じた姿>>169に、にぃ、と笑う。
飛び込んでくるならば、上等、という所。
大きく避ける余力はないから、せめて一撃で喉を食い破られるのは避けなくては、と。
敢えて、体勢を崩して受け止める事で、直撃だけはそらそうと試みた。
それでも、鋭い牙が首筋を深く抉るのは、止められはしないだろうけど]
……こんな物言い、柄じゃねぇが。
俺と、一緒に、地獄に行こうぜ、ライ……!
[上から圧し掛かられる状態で。
紅に濡れながら、それでも、笑って。
銀の刃を躊躇いなく、繰り出す。
命の鼓動を感じる辺りへと]
─回想・昨日─
[少女は、ゼルギウスが最愛の人の腕の中で事切れるのをただ見つめるだけしか出来なかった。
その身体を包む光はどうだったか、今はもう思い出せない。
覚えているのは、ただ伴侶への愛情と彼女が宿した大切な命への想いを強く感じたことだけで。
立ち上がることすら出来ぬまま、自衛団員達がゼルギウスの亡骸をイレーネから奪っていく様も、出て行った者たちより一足早く戻ってきたライヒアルトが彼女を部屋へと連れていくのも、ただ、呆然と見ていただけだった。
ゲルダ達に声をかけられれば、ようやく呪縛が解けたかのように顔を上げて。
ともなわれるままに、自室へと戻った。]
[ゲルダの声が聞こえた。
その言葉に漆黒の獣は心の内でわらう。
止めようとしながら
何かをするでない人間の娘。
構わないといいながら
手を差し伸べず
誰かを助ける為に身を呈する事のない娘。
人間の女は言葉だけだと何処かで思っていた]
御願いだよ、ミハエル君っ…!
あっちに行かせて欲しいのだよ…っ!!
[手を掴まれて、でも振りほどけなくて。
こんな光景見たくは無かったのに。
叫びは、もう届かないのか。]
ダメだよ!
二人はもう…もう止まらない!!
[お互い殺すを覚悟した態。
彼らを見てそれは理解した。
だからこそ、ゲルダの手を握る力は緩めない]
それに、今行ったら、ゲルダが巻き込まれてしまう!
[自室に戻り、促されるままに横になった。
眠りに落ちたのは、すぐだったかそれとも数刻経ってからか。
この身体に宿る命が失われたのは何時だったのだろう。
意識することもないまま、気がついた時には既に肉体を失い、寝台を血に染めた自身を見つめていた。]
……もう、視えないんだね。
[自身の身体から見えるはずの光を、この瞳は映すことはなく。
自分自身のそれは視ることができないのか、それとも命とともに失われる力だったのか。
今となっては確かめる術もなく。
ただ、身体の中心のみを失った己を見つめ、その髪に触れようと手を伸ばし。
そのまますり抜けてしまう様をみて、もう触れないのだなと他人事のように想った。]
リヒト……っ!
[内に宿る実が、足を止めさせ動けない。
むしろ前に出ては、何もかもが無駄になってしまう。
腹の子の為に、その幸せを願って死んだあの人の心が―――
それでも、届かないと解っていても。
その魂の名前を口にした。]
[一度とまった足、獣の踏み込みと比べ速く辿りつく道理もなく、
ミハエルの手に一度軽く捕まれ、その勢いがそがれることもあればなおのことであり]
やだよ……あーべる……
[伸ばす手はなんの力も持たず、自分にはその場をどうにかする力もなにも持ち合わせていなかった。
悔しさや、悲しさや自分の中に流れる感情から、こぼれる涙は止まらず声も力ないものになっていた]
[「いなくなったら…いやだから」。
聞こえた声に、微か、笑みが掠める]
……ばぁか……。
[離れようとしたのは、わざとで。
裏通りで生きようと思ったのは、距離をあけるためで。
けれど、想いは言葉にしないで。
ただ、呆れたように零すだけ]
もう、何も手放したくないのだよ
君と僕が仮令相入れない種でも
僕は―――このまま後悔なんてしたくないんだ!
[間に入れたかどうかは解らない。
ベッティがアーベルに駆け寄るならば、
娘は兄の様に想っていた黒の―――獣に手を伸ばす。
触れることは叶うか否か。
その刹那、するりとミハエルの手を抜けて――]
中
コミットと投票と襲撃確認OK
多分コレで良いはず…。
確実性を求めるならならライ吊りなのだけど(
まぁここは…いいかなぁ…と…
大丈夫大丈夫何とかなるなる。
[そこに聴こえた音と声に、今まで色を失っていた表情がさっと青褪めた。]
ゲルダ…、ダメ、来ちゃダメ…っ!
[届かぬ声を必死に張り上げる。彼女にこんな自分を見せたくなくて。
けれど、やはりそれは徒労に終わり。
自分の死を嘆く彼女の背を、触れることも叶わない手でなでた。]
ごめん、ね。起きられなくて。
泣かないで、ゲルダ。泣かないで…
[慰める声も届かない。何も出来ぬ己の無力を悔やみながら、それでも謝罪を止めることは出来ず。
そうしている内、甲高い鳥の鳴き声が聴こえ、顔を向ければアーベルと蒼鷹の姿があった。]
キーファー、ちゃん…ベル、兄…。
[ベッティを捕まえて、あちらもこちらも、とするには身体が小さすぎた。
別へ意識を逸らした刹那、ゲルダを捕まえていた手から感触がするりと抜けて行き]
ゲルダ!?
[離れた先に手を伸ばすが、再度掴むまでには至らない]
――…賽を投げただけだろ。
[クツ、と咽喉がなる。
人の言葉を操る漆黒の獣は蒼を見据える。
間近へと迫る蒼。
アーベルの体勢が崩れる事で銀持つ肩を抑えようとした
前脚の位置が僅かにずれてしまう]
お前と俺じゃ、道が違う。
お前は俺を選ばなかった。
[人狼と人間が同じ場所へ行くとは思わなかった。
人間の群れで暮らしながら人間になれぬ獣は
首筋へと牙を立てる。
アーベルの狙いは見えていた。
人と獣の性質を併せ持つ漆黒は
其処に胸骨がある事を知っていた、けど。
――銀は確かに漆黒の獣を抉る]
本当に―――…僕は、君の事
お兄さんのように…想ってたのだよ…ライヒ君
…おいて行かないでよ
[声も、手も、届いたとしても、遅いのかもしれないけれど。
それでも手を伸ばすことは、声を発することはやめない。
叶うなら、漆黒の獣に縋り付いて―――]
賭博師 アーベルが「時間を進める」を選択しました。
いってぇな……
[痛みよりも同胞を置いてゆくことが怖かった。
自分が死んだら誰が彼女を守るのだろう。
守れなくなる事が、つらい]
中
確定ロール入ってるし投票指示も出してるからこのままかねー。
相棒お疲れ様でした…!
…は、これは赤ログ使いたい放題(
[眠っているようにも見える自分に擦り寄って、起こそうとしているように鳴く蒼鷹や。
汚れるのも構わずに自分を揺さぶり厭だと泣く幼馴染を見て。
自分の命が奪われることはとうに覚悟していたはずなのに、遺したモノの悲しむ姿をただ見るしか出来ないことなど考えもしなかった自分の浅はかさを、今更悔やんだ。
それすらも、既に遅いけれど。
悲しむ彼女達の傍に居るのが辛くて、ベッティやミハエル達が連れていくのを見送り、自分は己の亡骸に添ったままいたけれど。]
ライ、兄…?
[自分の死を悔やむその人の、顔が。
何故か、初めて見るように思えて、名を呼んだ。]
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そういえば最初、ゼルギウスに恋心を抱く予定ではあったのだけど。
入れる暇がなかったのと心痛める描写毎回入れるのもなんだかなでボツにしたんだっけ。
鈍いほうがいろいろおいしい気がしてこうなりましたとさ。
乙女スケールはきっと薄い。
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