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くっ…!!!
[銃弾がナターリエへ向かって放たれる!
クレメンスは跳躍し、ナターリエを押し倒して銃弾から逃させようと──間に合うか?]
[その銃弾は跳躍したクレメンスを貫く。
如何なる偶然か、先程の傷をそのままに突き抜けて]
[けれどそれだけ]
[既に...は気力で動くことさえ出来なくなっていた]
[できるのは目の前の二人…二体の人狼をただただ睨み付けることだけ]
貴族 ミハエルは、神父 クレメンス を投票先に選びました。
(中)
えええ!?ナターリエに任すつもりだtt…
それか、当たるなら別の場所にするつもりだった………。ミハエルの見せ場だよ!
貴族 ミハエルが「時間を進める」を選択しました
投票を委任します。
貴族 ミハエルは、神父 クレメンス に投票を委任しました。
[血をコエで勧めていたからか、...がその少年の動作に気づくことは遅れた。
fatherが自分に向かって飛んでくる。
動けないと思っていた少年の手から放たれた武器――]
っ…!
[しかしそれは自分の身体ではなく]
[ミハエルの銃弾は、先程の傷をやや違う角度で貫いた。
ナターリエの上に血がぽたぽたと落ち、
小さな薔薇の花を咲かせた。]
全く…ここまで来て、大した子供だよ……。
君は成長すれば、誰かを守る事が出来るようになれるかもしれないが、ハッ!…残念ながら、既に君に守れる人間はいない。
[ナターリエの身体の両側に手をつき、ねめあげるように双眸をミハエルに向ける。]
ああ。
[小さな呟き]
確かにな。
ただ、縋り付くためだけじゃなく。
もっと……ちゃんとした理由で護れるような……。
……硝子から、違うものに。
変われたろうな。
澄んだままで。
[視線は地を這っていたが、ふと顔が冷静になり]
…。
嘘、だ。
[ぽつり]
そう、イレーネ。それは嘘、ですね。
[目を閉じ一息、開いて。
イレーネを見据えて言う]
占い師というのは、その力故に得てして臆病なものです。
生者の中から人狼を探す事の出来る、
その力の確かさを知っているが故に。
その者を信用に値するか、
確実に調べる事が出来るが故に。
[紅。
獣に貫かれた少女の身体。]
――・・・ッ
[凄惨な光景にも悲鳴が出ないのは慣れてしまったから?
否、慣れたと言うならば、何故この震えは止まらない?]
そう易々と人を信用してしまっては、
その力を命を、大せ を、容易く手放してしまう。
[言葉に詰まった一瞬、顔が陰りを帯びたが]
[表情はすぐに戻る]
だから、私を占っていないなど。
占っていない私を信じ、自分の力を明かすなど。
貴女のその言葉は嘘、有り得ない。
…中々、狡猾ですね。
そう言われれば、人は貴女に心を許したくなる。
[ふっと自嘲的な笑みを浮かべる。]
[一度倒れた...は、その赤い赤い雫を受けて、泣き出しそうなコエでfatherを呼んだ。
自分の上に倒れこむ、その身体に触れることが出来なくて]
何を仰って。
あなたの、あなたが、わたくしにとっては王です…っ
そんなことを仰らないで下さい
あなたがどうしても死ぬのだというのなら
わたくしが…あなたを看取りますから…だから。
[しかし問いかけを聞いて、口をつぐむ。]
この、箱庭で。
[掠れた声で言葉を紡ぐ]
愛の深さを。
[心を開放してくれた歌姫を思い浮かべて]
無知という無力さを。
[本当はただただ開放を願っただけ]
力の恐ろしさを。
[目の前の人狼たちも、自分もそれに振り回された]
――神の、残酷さを。
[神はこれを何処で見ているのだろうか]
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