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[びくりと影は揺れた。
声音は明るかったけれど、何処か冷たい声。
当然だろう、殺した相手なのだから]
……そうだね、
[彼女のほうは見なかった。
見れなかった]
でも、失敗だったかも知れない。
[向こう側では丁度、幼馴染が遺体を運んで行くところだった。
その姿が見えなくなってからも、暫くそのまま黙り込んで、――僅かに眉を寄せた]
……………
[立ち上がる彼を見た。無表情に、硝子球で。
次いで、サクラや、彼女と会話する彼を見て]
……………
[差し出された手を横目で見た。
次の段に足をかける]
私は。
私は、森先輩を吊る気でした。吊れって、扇動もしました。
[そうして階段の上を見て、淡々と上り続けようと]
[影の奥で獣が、ぐるる…、と喉を鳴らす。
それは友梨にしか聞こえないものではあるけれど]
(待って、まだ、動かないで)
[心の奥、ともすれば動き出そうとする獣を必死に抑えていた]
[差し出された手をスルーされて、少しショックを受けたが、それでも宮町をおいかけようと]
でも、それだけ、俺が疑わしかった、ってことでしょ。
そしたら、俺が悪い。
占い師のくせに、ずっと怯えてただけだった。
……宮町さんが、狩人だって、もっと早く気付けてれば、よかった。
きっと、俺より、怖かったんだろ。
― 宿直室 ―
動くなと言われると動きたくなるのが人間だよね。
[生者だけを数えるなら二人きりとなった其処で
蛍子に向けてゆるく笑みを浮かべる]
蛍は気付いた?
誠くん、二人は離れないようにとか狼に襲われたらとかそんなことを言ってただろ。
誠くんは霊能者でまだ人狼を吊れてないとも言っていた。
なら、さ――…彼の視点では自分以外の四人の中の二人が人狼、と
想定しても可笑しくない状況だよね。
如何してボクら二人でいることが安全、と
知っているような口振りだったのかな……。
[響と春、二人の居る方へと一度視線を向け]
視点漏れ、ってやつに見えるね。
[『Joel』らしい口振りでパズルをそれらしく組み立ててゆく]
―― 回想 ちょっと前 ――
[アズマから声をかけられて、振り向く少し前。
ハルヒの答えが聞こえて]
[けらけら引きつったような高笑いをあげていた]
そーぉですかーぁ
それはそれは、ごしゅーしょーさまでしたっ
[それきりアズマの方へと向き直って、ハルヒには何もかえさない]
―― 回想終了 ――
――……未練、か……
それがあるなら、そうなるのかも、ね。
[森の言葉に考えるような間があく。
頭を撫でた森が宮町のほうへと行くのを見送り。
川島の声が聞こえて、視線をそちらに向けた]
……宮町さんも川島君も人間なんだったら……やっぱり、あのときがんばれば、良かったのかな……
[あの時――
生徒会室に向かったときは、露島を疑っていたから、力がなくても、手段がなくても何とかして処刑すればよかった。
でも、そんなのは結局あとから思うことで――あのときは、信じるしか、なかった]
─調理室─
いや、別に?
まー、ある意味では、らしいなぁ、とは思うが。
[>>55 悪いか、と言われ、返すのは軽口めいた一言。
距離を開けるのを、無理に追いはせず。
変えられた話題に、こて、と首を傾げた]
……ああ、確かに、俺が引いたんは、霊能。
状況も、よーわかっとるさ。
一手のミスも許されない状態……ゲームの村なら、迷わず真確定した占い師の黒だし先、吊る場面だぁな。
[淡々と言いながらも、そのために動く素振りは見せない。
割り切ってはいるものの、やはり。
こんな時に機械的に動けるような質ではないから]
―― 永遠の階段 ――
[結構ガチで殺しに行った。
物理的に可能なら、まず間違いなく殺してた。
だから、触れない]
……占い師だったんだ。
じゃあ何で。何故、あの時ダミーが死んだって知ってたの
[まっすぐ前だけを見て上る]
別に、そんなの気付かなくて良かった。
私は先輩じゃないから、どっちがなんて知らない。
知らないなら意味ない
[ただ、隣か、後ろか。彼の足音を聞く。
たん、と踊り場に着く。足が重い。息があがる。
それでもスカート翻す]
知っていたら、いけない?
[あの場所、ボクは本当は聞いていなかったはずなのに、ボクは彼が占い師だと知っていた]
どっちだろうね?ボクにももうわからない。
なんでこうなっちゃったのかとか、いろいろとね。
[悲しみとか落胆とか、いろんなものを混ぜた吐息交じりの言葉をユウイチロウに返して]
そう、じゃあ、一応間違いがないか、確認してくるよ。
真崎さんと、桐谷さんが狼で、ハルが狂人なのかどうかね
真崎さん、霊能者だって言ってたみたいだから。
[告げられる言葉、それでもボクは確認に行くことはやめない。
ついでの言葉、ボクにはもう答えは見えていて別に不思議はないから、彼ら二人は人間なのは間違いのないことだから]
桐谷さんが、狼、か。
彼女の姿、見ないね。
[ぽつりと、ボクはさらに狼に襲われたらとの言葉を強めるように、二人にそこにいることを薦めてるようにも見えたかもしれないね?]
─調理室─
…うっさい。
[らしいと言われて>>58、少し口を尖らせた。
この辺りのやり取りは以前と変わらないようにも見える。
けれど、想いで動く獣を必死に抑えなければいけないくらい、友梨は危機を感じていた]
そう、人狼はまだ2人残ってる。
残った村側は、3人。
──村側が1人、減るだけでゲームが終わるんだよ。
[慎太郎の眼を見詰めて、はっきりとした声で言葉を紡ぐ]
しんちゃん、選んで。
役職を全うするのか、ゲームを終わらせることを念頭に置くのか。
しんちゃんだけじゃ無い。他の人にも選んでもらう。
[紡ぐ声は淡々としていて、感情が込められていない]
……本当に、
止めておけばよかった。
[長く息を吐いたのは、春枝の高笑い>>+79も止み、随分と経った後。
後悔はしても、謝罪の言葉は向けなかった]
―宮町がのぼる階段―
ダミーが死んだ……?
高峰くん、だよ。
俺は、知らなかった。ただ、すっげ、嫌な予感がしてた。
[宮町のあとを遅れてついていき、やがて隣に並ぶ。
彼女がなんで辛そうなのかわからない。
アズマにとっては、ただの階段だったから。]
いや、俺は、きっとみんなより恵まれてた。
諏訪を、信じることが、できたから。
……俺って、ほんと、駄目駄目だ。
[あらためて落ち込む。この期に及んでも自省の言葉しかでてこないことにもがっくり肩を落とす。]
ねえ、どうしてこの階段を、上るの。
―→生徒会室―
[布のかけられた絵、布を取るとそこには青い背景のなか、描かれるキャラは5人分。
それをつかむ、どこにもなにも、キャラが減っていること以外の変化はない]
あっ…
[そこでボクはまだ血にぬれたままなことにようやく気づく、
絵と、ボクのキャラのかかれたところが血に汚れて]
まぁ、いいか、そこまで大切なものじゃないし。
[別にそれが多少汚れたところでボクには何一つ困る要素はない。
描きかけの絵の方に視線がいく]
ああ、それも、後でちゃんと、やっておかないと。
[ボクに時間が、後どれくらい残されてるか、わからないけどもね?]
[ボクは血にぬれた手を洗い、服は、そのままにした。
着替えを持っていないのもあったけども、ハルがまだそばにいるようなそんな気がボクは感じられたから]
ああ、こっちも忘れないようにしないと。
[ノートパソコンのメモ帳に文字を打ち込む]
─宿直室─
[佑と二人、春と桜子を宿直室に寝かせ、沈黙が降りた時。
春陽を抱えた誠がその場にやってきた。>>39
今日死んだ二人のことを、今気付いたように口にして。
そして、霊能者だと言ってきた誠を驚いて見つめたのは、慎太郎が霊能者だと言っていたからだけれど。
彼にはそれがどう伝わったろうか。
人狼はまだ吊れていないといい、宿直室を後にして生徒会へと向かう誠を引き止めることもできず、この場に残るようにと言われた幼馴染の顔を見て。
幼馴染の疑問を聞きとめ、またこの場に残るように念を押し出ていった誠の背に向けてかけた言葉は。]
…あなたは、キユリちゃんのところにいかなくていいの?
──…仲間、でしょう?
[それに答えは、あったろうか。]
― 少し前/宿直室 ―
[誠の返事にゆると首を振る]
いけないことはないさ。
春はあの場所で、言ってたからね。
[春がそれ以前に誠に話しているとは考え難い。
佑一郎にさえなかなかそれを言わなかったのだから。
それに、あの時聞いていたのなら――
霊能者である誠は春陽ではなく友梨に刃を向けるべきだった。
霊能者という立場だけでなく春陽との関係性を考慮すれば
そのほうが佑一郎にとっては納得のできる行動で――]
分からない、か。
――…ああ、如何してこうなってしまったんだろうね。
[確認すると言う誠から慎太郎の事を聞けば
ゆる、と目を伏せる。
春が『ignis』を気にしていた理由がわかったような気がした]
タカミネ……
[口の中で名前を転がす。少しずつ声に抑揚は戻ってくる]
[アズマの気配が、後ろから隣に移動する]
それは能力を使わないと信じられなかったから?
そう、なら確かにポンコツだ
恵まれてたなら、何故落ち込むの
[信じた。自分だけを。自分の推理を。
他の全ては疑ったけど]
ここで留学生を殺したから。
ここで私が殺されたから。
[きっとアズマの視点では最上階に到達していて。自分の姿はふっと消える。また1階からやりなおし。彼がついて来れるかどうかは私には分からない。彼自身が決めることだから]
― 宿直室 ―
慎太郎くんが人であるなら――…
この状況は少し、拙いかな。
[思案げに呟いて扉の脇にひっそりと掛かる弓袋に手を伸ばす。
桜子を運んだ際に念の為に持ってきていた弓具は
教室に弓道着と共に置いていた予備のもの]
蛍の見解も、同じみたいだね。
[誠の背へと紡いだ蛍子の言葉にポツと呟いた]
─宿直室─
ゆー、君。
[話しながら、足りなかったピースを組み立てていく幼馴染の名を呼ぶ。
誠の言う通りなのだろうとは思う。
ここに二人でいれば、きっと、彼も自分も、死なないで済む。
ここにいたい、佑も一緒に居て欲しい。
でも、それは慎太郎を見捨てるという、ことだ。
幾度か逡巡した後、幼馴染を見つめて、震える声を出した。]
……行こう。
真崎君が、殺されちゃう。
―少し前・宿直室―
[仲間じゃと聞くケイコにボクは振り返ることなく]
信じてもらえないのは、慣れてるから……
[寂しそうなな声を残して]
どうするか決めるのは、どっちにせよ君たちのようだしね。
[信用してもらおうという気はまったく無い、それは平時のボクのプレイスタイルを知る人ならば別段不思議に思わなかったかもしれないけども、二人はどうだっただろうね?
ボクからの言葉は二人には、それ以上何もない]
─調理室─
[>>60 淡々と綴られる言葉に、僅かに目を細める]
理屈の上では、それで終わる、な。
……それは、間違いない、が。
それ、色々と問題ある提案だぃなぁ。
[空白を経て、零れたのは、ため息と。
どこか、困ったような口調の、言葉]
なんつーか、な。
ここまでシステム綺麗にトレスしとると……シスメも完全踏襲するよーな気ぃ、するんよな、俺。
実際、俺が受け取ってる判定は、シスメそのまんまだし。
……例えば、なぁ。
ここで、俺が一人死に選んだとする。
んで、それで、残りの村側二人が生き残れるか?
その保障って、あるんかね?
狼勝利のシスメがそのまま適応されたら?
どうなるかなんて、誰にもわからんけど……俺にとっては、それは、だいぶ分の悪い博打に思えてならん。
……だから。
[ここで、一度、言葉を切る。
視線が一時、床に落ちて、それから]
……だから……俺は、応、とは言えん、な。
[桜子の視線と声>>+80が届く。
そちらに目は向けないまま、緩く拳を握った]
あいつは、生きるべきなんだよ。
[声は少し掠れていた。
あの時がいつを指すのかは知らないけれど]
……おれなんかより。
[宮町の姿が消えて、あわてて階段を下りる。
やがて下からやってくる彼女をみかければ、隣に並び直す。]
そうだよ。根拠がなければ、何も信じられない。
俺は、自分がかわいいんだ。
だから、外に出るのが怖くて、ひきこもってた。
……でも、それが正しくないことも、知ってた。
[心地よいんだ、と言い訳を言いながら逃げてただけだと知っている。
……本当は心地よくなんかなかった。]
殺したこと、殺されたこと、悔いているんだね。
わかった。
俺も、つきあう。
[階段の昇降を繰り返せば息が上がった。もとより虚弱の身、死んでもそれは変わらないらしい。
それでも彼女の姿が消えれば下りて隣に並ぶ。]
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