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─廊下─
……っかし、問題はどこにおるか、だな。
建屋ん中からは出られん訳だから、いける所は限られとる。
パソコン室とか、教室とか、当たりつけ易いとこにはいないだろしなぁ……。
[ぶつぶつと言いながら、分岐点で足を止め、思案の素振り。
生乾きの髪に当たる大気の感触が、冷たい]
んー……部活でもやってりゃ、部室、って発想もあるんだろけど、そういうんでもないしなぁ。
特殊教室は鍵かかってるし、とっさに飛び込むとかにはむか……ん?
……特殊教室……なぁ。
[思い出すのは、騒ぎが始まって間もない時。
外郎を切り分けるため向かった調理室。
あの時、確か、あの部屋の鍵は]
ま、一応、当たってみる、かぁ。
外れてたら、ま、校内家捜しっつー事でひとつ。
[それだけの時間があるかはわからない、が。
今の人数と、手元の結果を照らし合わせたなら、色々と危険なのは推測できる。
だから、どうするか。
ゲームなら、何も考えずに突き進めばいいだけの所ではあるけれど]
まー……俺の場合は、今更、なんかね。
[ふと右手を見て、浮かべる笑みは自嘲。
ともあれ、閃いた場所へ──調理室へと向けて、歩みを進めた]
―宿直室→―
[ケイコとユウイチロウの二人にボクは霊能者であることを伝える]
今まで人狼の人は一人も吊れてないみたい。
ハルは、どっちだったのか、まだ見てないからわからないけど。
ちょっと、見てくるよ。
[そう言って、宿直室からでようとし、止められるならばボクは]
生徒会室にいかないと、わからないんだ。
そこに結果がでるから。
二人は離れないようにそこにいて、狼に襲われたら、危ないからね?
[そう、ボクは伝えて、彼らを無理にでも納得さようとしてから、一人生徒会室に向かう]
─調理室─
[長らく沈黙が落ちていた。
身動ぎ一つしないものだから、その間誰かが通っても気付かれにくかったかも知れない]
……よし、行こう。
[何かを決意した顔。
携帯をスカートのポケットへと仕舞い、凭れ掛けていた扉から身体を浮かせた。
がた、と音がしたが気にすることは無い。
やることはもう、決まったのだ]
[決意を胸にし扉を開けようと手を掛ける。
その動作と慎太郎が現れるのとではどちらが先だったか]
─調理室前・廊下─
[調理室に向かう前に、宿直室に行く、という選択肢はなかった。
『それ』が必要になるなら、一度やった自分がやればいい。
二人にわざわざ手を汚させる必要はない。
意識にあったのは、そんな考え。
自分が矢面にたてばいい、というのは、昔から身についている考え方だった。
別に、自己犠牲とかではないのだが]
……さぁて、これでホントにいてたら、ご喝采ー、と。
[口調だけは冗談めかして、扉に手をかける。
鍵がかかっている手応えはない。
これは当たりか、と思いつつ、迷わず扉を開いた。
……まさか、すぐそこにいる、とは、思っていなかったりするわけで]
……へ?
[思わず上がったのは、惚けた声]
─調理室─
[手を掛けようとした扉は自分の手を擦り抜け開く]
……え?
[それに対し驚きの声を上げ。
更に見えた姿に息を飲んだ]
しん、ちゃんっ……!
[思わず、身体が後ろへと下がる]
― 宿直室 ―
[誠が蛍子に霊能者であると告げるのが聞こえた。ピク、と片眉が跳ねる。
霊能者はもう失われたモノとして考えようとしていたからか
それとも疑いを向ける人物からの言葉であったからか。
幼馴染である春陽へと行った誠の奇怪な行動もあり
彼の言葉を信じる気にはなれず口を噤んだままある。
誠の言葉>>39に小さく息を吐き]
――…占い師って知っていたのか。
[あの時、あの場所で彼は幼馴染の姿しか気に止めていない風に
見えていたからそんな言葉を紡いで視線を落とした。
驚きと悲しみを含んだように聞こえる声とその言葉。
逡巡するような間の後――]
キミは占い師を失ったから悲しいの?
それとも学友である春という一人の人の死を悼んでるの?
[変わり者と呼ばれる彼の思考が分からず問い掛けた]
[人狼は吊れてない。
誠の言葉>>48にゆると目を細める。
霊能者として当然ともいえる言葉――]
森春を信じるならば春陽くんは人間だよ。
春は――…ボクと春陽くんを人間だと言った。
そして、友梨ちゃんを人狼だと――…
[生徒会室に行くという彼を止めるでもなく]
――…誠、くん。
[二人は離れないようにそこに。
狼に襲われたら。
宿直室を出てゆく彼の言葉に、は、と息を吐き蛍子を見遣る]
─調理室─
……おま、なぁ。
ホントに、ここにいてるかよ。
つか、隠れる気でここに来たんなら、準備室辺りまで引っ込んどけって。
[>>51 名を呼んで、後ろに下がる友梨の姿に、は、と一つ息を吐く]
……どこ、行くつもりやったん。
[下がるのを追うでなく、それでも、入り口に陣取る事で道を塞いだまま。
投げかけるのは、短い問いかけ]
[影の奥で獣が、ぐるる…、と喉を鳴らす。
それは友梨にしか聞こえないものではあるけれど]
(待って、まだ、動かないで)
[心の奥、ともすれば動き出そうとする獣を必死に抑えていた]
― 宿直室 ―
動くなと言われると動きたくなるのが人間だよね。
[生者だけを数えるなら二人きりとなった其処で
蛍子に向けてゆるく笑みを浮かべる]
蛍は気付いた?
誠くん、二人は離れないようにとか狼に襲われたらとかそんなことを言ってただろ。
誠くんは霊能者でまだ人狼を吊れてないとも言っていた。
なら、さ――…彼の視点では自分以外の四人の中の二人が人狼、と
想定しても可笑しくない状況だよね。
如何してボクら二人でいることが安全、と
知っているような口振りだったのかな……。
[響と春、二人の居る方へと一度視線を向け]
視点漏れ、ってやつに見えるね。
[『Joel』らしい口振りでパズルをそれらしく組み立ててゆく]
─調理室─
いや、別に?
まー、ある意味では、らしいなぁ、とは思うが。
[>>55 悪いか、と言われ、返すのは軽口めいた一言。
距離を開けるのを、無理に追いはせず。
変えられた話題に、こて、と首を傾げた]
……ああ、確かに、俺が引いたんは、霊能。
状況も、よーわかっとるさ。
一手のミスも許されない状態……ゲームの村なら、迷わず真確定した占い師の黒だし先、吊る場面だぁな。
[淡々と言いながらも、そのために動く素振りは見せない。
割り切ってはいるものの、やはり。
こんな時に機械的に動けるような質ではないから]
知っていたら、いけない?
[あの場所、ボクは本当は聞いていなかったはずなのに、ボクは彼が占い師だと知っていた]
どっちだろうね?ボクにももうわからない。
なんでこうなっちゃったのかとか、いろいろとね。
[悲しみとか落胆とか、いろんなものを混ぜた吐息交じりの言葉をユウイチロウに返して]
そう、じゃあ、一応間違いがないか、確認してくるよ。
真崎さんと、桐谷さんが狼で、ハルが狂人なのかどうかね
真崎さん、霊能者だって言ってたみたいだから。
[告げられる言葉、それでもボクは確認に行くことはやめない。
ついでの言葉、ボクにはもう答えは見えていて別に不思議はないから、彼ら二人は人間なのは間違いのないことだから]
桐谷さんが、狼、か。
彼女の姿、見ないね。
[ぽつりと、ボクはさらに狼に襲われたらとの言葉を強めるように、二人にそこにいることを薦めてるようにも見えたかもしれないね?]
─調理室─
…うっさい。
[らしいと言われて>>58、少し口を尖らせた。
この辺りのやり取りは以前と変わらないようにも見える。
けれど、想いで動く獣を必死に抑えなければいけないくらい、友梨は危機を感じていた]
そう、人狼はまだ2人残ってる。
残った村側は、3人。
──村側が1人、減るだけでゲームが終わるんだよ。
[慎太郎の眼を見詰めて、はっきりとした声で言葉を紡ぐ]
しんちゃん、選んで。
役職を全うするのか、ゲームを終わらせることを念頭に置くのか。
しんちゃんだけじゃ無い。他の人にも選んでもらう。
[紡ぐ声は淡々としていて、感情が込められていない]
―→生徒会室―
[布のかけられた絵、布を取るとそこには青い背景のなか、描かれるキャラは5人分。
それをつかむ、どこにもなにも、キャラが減っていること以外の変化はない]
あっ…
[そこでボクはまだ血にぬれたままなことにようやく気づく、
絵と、ボクのキャラのかかれたところが血に汚れて]
まぁ、いいか、そこまで大切なものじゃないし。
[別にそれが多少汚れたところでボクには何一つ困る要素はない。
描きかけの絵の方に視線がいく]
ああ、それも、後でちゃんと、やっておかないと。
[ボクに時間が、後どれくらい残されてるか、わからないけどもね?]
[ボクは血にぬれた手を洗い、服は、そのままにした。
着替えを持っていないのもあったけども、ハルがまだそばにいるようなそんな気がボクは感じられたから]
ああ、こっちも忘れないようにしないと。
[ノートパソコンのメモ帳に文字を打ち込む]
─宿直室─
[佑と二人、春と桜子を宿直室に寝かせ、沈黙が降りた時。
春陽を抱えた誠がその場にやってきた。>>39
今日死んだ二人のことを、今気付いたように口にして。
そして、霊能者だと言ってきた誠を驚いて見つめたのは、慎太郎が霊能者だと言っていたからだけれど。
彼にはそれがどう伝わったろうか。
人狼はまだ吊れていないといい、宿直室を後にして生徒会へと向かう誠を引き止めることもできず、この場に残るようにと言われた幼馴染の顔を見て。
幼馴染の疑問を聞きとめ、またこの場に残るように念を押し出ていった誠の背に向けてかけた言葉は。]
…あなたは、キユリちゃんのところにいかなくていいの?
──…仲間、でしょう?
[それに答えは、あったろうか。]
― 少し前/宿直室 ―
[誠の返事にゆると首を振る]
いけないことはないさ。
春はあの場所で、言ってたからね。
[春がそれ以前に誠に話しているとは考え難い。
佑一郎にさえなかなかそれを言わなかったのだから。
それに、あの時聞いていたのなら――
霊能者である誠は春陽ではなく友梨に刃を向けるべきだった。
霊能者という立場だけでなく春陽との関係性を考慮すれば
そのほうが佑一郎にとっては納得のできる行動で――]
分からない、か。
――…ああ、如何してこうなってしまったんだろうね。
[確認すると言う誠から慎太郎の事を聞けば
ゆる、と目を伏せる。
春が『ignis』を気にしていた理由がわかったような気がした]
― 宿直室 ―
慎太郎くんが人であるなら――…
この状況は少し、拙いかな。
[思案げに呟いて扉の脇にひっそりと掛かる弓袋に手を伸ばす。
桜子を運んだ際に念の為に持ってきていた弓具は
教室に弓道着と共に置いていた予備のもの]
蛍の見解も、同じみたいだね。
[誠の背へと紡いだ蛍子の言葉にポツと呟いた]
─宿直室─
ゆー、君。
[話しながら、足りなかったピースを組み立てていく幼馴染の名を呼ぶ。
誠の言う通りなのだろうとは思う。
ここに二人でいれば、きっと、彼も自分も、死なないで済む。
ここにいたい、佑も一緒に居て欲しい。
でも、それは慎太郎を見捨てるという、ことだ。
幾度か逡巡した後、幼馴染を見つめて、震える声を出した。]
……行こう。
真崎君が、殺されちゃう。
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