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─調理室前・廊下─
[調理室に向かう前に、宿直室に行く、という選択肢はなかった。
『それ』が必要になるなら、一度やった自分がやればいい。
二人にわざわざ手を汚させる必要はない。
意識にあったのは、そんな考え。
自分が矢面にたてばいい、というのは、昔から身についている考え方だった。
別に、自己犠牲とかではないのだが]
……さぁて、これでホントにいてたら、ご喝采ー、と。
[口調だけは冗談めかして、扉に手をかける。
鍵がかかっている手応えはない。
これは当たりか、と思いつつ、迷わず扉を開いた。
……まさか、すぐそこにいる、とは、思っていなかったりするわけで]
……へ?
[思わず上がったのは、惚けた声]
─調理室─
[手を掛けようとした扉は自分の手を擦り抜け開く]
……え?
[それに対し驚きの声を上げ。
更に見えた姿に息を飲んだ]
しん、ちゃんっ……!
[思わず、身体が後ろへと下がる]
― 宿直室 ―
[誠が蛍子に霊能者であると告げるのが聞こえた。ピク、と片眉が跳ねる。
霊能者はもう失われたモノとして考えようとしていたからか
それとも疑いを向ける人物からの言葉であったからか。
幼馴染である春陽へと行った誠の奇怪な行動もあり
彼の言葉を信じる気にはなれず口を噤んだままある。
誠の言葉>>39に小さく息を吐き]
――…占い師って知っていたのか。
[あの時、あの場所で彼は幼馴染の姿しか気に止めていない風に
見えていたからそんな言葉を紡いで視線を落とした。
驚きと悲しみを含んだように聞こえる声とその言葉。
逡巡するような間の後――]
キミは占い師を失ったから悲しいの?
それとも学友である春という一人の人の死を悼んでるの?
[変わり者と呼ばれる彼の思考が分からず問い掛けた]
[人狼は吊れてない。
誠の言葉>>48にゆると目を細める。
霊能者として当然ともいえる言葉――]
森春を信じるならば春陽くんは人間だよ。
春は――…ボクと春陽くんを人間だと言った。
そして、友梨ちゃんを人狼だと――…
[生徒会室に行くという彼を止めるでもなく]
――…誠、くん。
[二人は離れないようにそこに。
狼に襲われたら。
宿直室を出てゆく彼の言葉に、は、と息を吐き蛍子を見遣る]
─調理室─
……おま、なぁ。
ホントに、ここにいてるかよ。
つか、隠れる気でここに来たんなら、準備室辺りまで引っ込んどけって。
[>>51 名を呼んで、後ろに下がる友梨の姿に、は、と一つ息を吐く]
……どこ、行くつもりやったん。
[下がるのを追うでなく、それでも、入り口に陣取る事で道を塞いだまま。
投げかけるのは、短い問いかけ]
[影の奥で獣が、ぐるる…、と喉を鳴らす。
それは友梨にしか聞こえないものではあるけれど]
(待って、まだ、動かないで)
[心の奥、ともすれば動き出そうとする獣を必死に抑えていた]
― 宿直室 ―
動くなと言われると動きたくなるのが人間だよね。
[生者だけを数えるなら二人きりとなった其処で
蛍子に向けてゆるく笑みを浮かべる]
蛍は気付いた?
誠くん、二人は離れないようにとか狼に襲われたらとかそんなことを言ってただろ。
誠くんは霊能者でまだ人狼を吊れてないとも言っていた。
なら、さ――…彼の視点では自分以外の四人の中の二人が人狼、と
想定しても可笑しくない状況だよね。
如何してボクら二人でいることが安全、と
知っているような口振りだったのかな……。
[響と春、二人の居る方へと一度視線を向け]
視点漏れ、ってやつに見えるね。
[『Joel』らしい口振りでパズルをそれらしく組み立ててゆく]
─調理室─
いや、別に?
まー、ある意味では、らしいなぁ、とは思うが。
[>>55 悪いか、と言われ、返すのは軽口めいた一言。
距離を開けるのを、無理に追いはせず。
変えられた話題に、こて、と首を傾げた]
……ああ、確かに、俺が引いたんは、霊能。
状況も、よーわかっとるさ。
一手のミスも許されない状態……ゲームの村なら、迷わず真確定した占い師の黒だし先、吊る場面だぁな。
[淡々と言いながらも、そのために動く素振りは見せない。
割り切ってはいるものの、やはり。
こんな時に機械的に動けるような質ではないから]
知っていたら、いけない?
[あの場所、ボクは本当は聞いていなかったはずなのに、ボクは彼が占い師だと知っていた]
どっちだろうね?ボクにももうわからない。
なんでこうなっちゃったのかとか、いろいろとね。
[悲しみとか落胆とか、いろんなものを混ぜた吐息交じりの言葉をユウイチロウに返して]
そう、じゃあ、一応間違いがないか、確認してくるよ。
真崎さんと、桐谷さんが狼で、ハルが狂人なのかどうかね
真崎さん、霊能者だって言ってたみたいだから。
[告げられる言葉、それでもボクは確認に行くことはやめない。
ついでの言葉、ボクにはもう答えは見えていて別に不思議はないから、彼ら二人は人間なのは間違いのないことだから]
桐谷さんが、狼、か。
彼女の姿、見ないね。
[ぽつりと、ボクはさらに狼に襲われたらとの言葉を強めるように、二人にそこにいることを薦めてるようにも見えたかもしれないね?]
─調理室─
…うっさい。
[らしいと言われて>>58、少し口を尖らせた。
この辺りのやり取りは以前と変わらないようにも見える。
けれど、想いで動く獣を必死に抑えなければいけないくらい、友梨は危機を感じていた]
そう、人狼はまだ2人残ってる。
残った村側は、3人。
──村側が1人、減るだけでゲームが終わるんだよ。
[慎太郎の眼を見詰めて、はっきりとした声で言葉を紡ぐ]
しんちゃん、選んで。
役職を全うするのか、ゲームを終わらせることを念頭に置くのか。
しんちゃんだけじゃ無い。他の人にも選んでもらう。
[紡ぐ声は淡々としていて、感情が込められていない]
―→生徒会室―
[布のかけられた絵、布を取るとそこには青い背景のなか、描かれるキャラは5人分。
それをつかむ、どこにもなにも、キャラが減っていること以外の変化はない]
あっ…
[そこでボクはまだ血にぬれたままなことにようやく気づく、
絵と、ボクのキャラのかかれたところが血に汚れて]
まぁ、いいか、そこまで大切なものじゃないし。
[別にそれが多少汚れたところでボクには何一つ困る要素はない。
描きかけの絵の方に視線がいく]
ああ、それも、後でちゃんと、やっておかないと。
[ボクに時間が、後どれくらい残されてるか、わからないけどもね?]
[絵が血に汚れて、そのことに、もっと注意深く考えていれば、
もっと早くに気づけていれば、ひとつの可能性を見出せていたかもしれない。
これ以上、犠牲者を出さずに終わらせられるかもしれなかった可能性を]
[ボクは血にぬれた手を洗い、服は、そのままにした。
着替えを持っていないのもあったけども、ハルがまだそばにいるようなそんな気がボクは感じられたから]
ああ、こっちも忘れないようにしないと。
[ノートパソコンのメモ帳に文字を打ち込む]
─宿直室─
[佑と二人、春と桜子を宿直室に寝かせ、沈黙が降りた時。
春陽を抱えた誠がその場にやってきた。>>39
今日死んだ二人のことを、今気付いたように口にして。
そして、霊能者だと言ってきた誠を驚いて見つめたのは、慎太郎が霊能者だと言っていたからだけれど。
彼にはそれがどう伝わったろうか。
人狼はまだ吊れていないといい、宿直室を後にして生徒会へと向かう誠を引き止めることもできず、この場に残るようにと言われた幼馴染の顔を見て。
幼馴染の疑問を聞きとめ、またこの場に残るように念を押し出ていった誠の背に向けてかけた言葉は。]
…あなたは、キユリちゃんのところにいかなくていいの?
──…仲間、でしょう?
[それに答えは、あったろうか。]
― 少し前/宿直室 ―
[誠の返事にゆると首を振る]
いけないことはないさ。
春はあの場所で、言ってたからね。
[春がそれ以前に誠に話しているとは考え難い。
佑一郎にさえなかなかそれを言わなかったのだから。
それに、あの時聞いていたのなら――
霊能者である誠は春陽ではなく友梨に刃を向けるべきだった。
霊能者という立場だけでなく春陽との関係性を考慮すれば
そのほうが佑一郎にとっては納得のできる行動で――]
分からない、か。
――…ああ、如何してこうなってしまったんだろうね。
[確認すると言う誠から慎太郎の事を聞けば
ゆる、と目を伏せる。
春が『ignis』を気にしていた理由がわかったような気がした]
[メモ帳に追加するのはすでに書いていた一文の隣にもう一文を]
『・二人で選んだ時は?→襲う気持ちが、強いほうが優先される?』
[人狼ゲームでは、LiGでは、無作為に選ばれる。
もう、それを試す機会はありそうにないので、推測する材料は足りない。
そこで、ボクは、もともと何をするつもりだったのか、気づくべきだったのかもしれない。
あえてゲームに乗ったのは、それをただ進めるだけじゃなくて、ボクは見つけようとしたものが…
今は思い浮かびもしない、そんな余裕もなにも、なくなっていたから]
― 宿直室 ―
慎太郎くんが人であるなら――…
この状況は少し、拙いかな。
[思案げに呟いて扉の脇にひっそりと掛かる弓袋に手を伸ばす。
桜子を運んだ際に念の為に持ってきていた弓具は
教室に弓道着と共に置いていた予備のもの]
蛍の見解も、同じみたいだね。
[誠の背へと紡いだ蛍子の言葉にポツと呟いた]
─宿直室─
ゆー、君。
[話しながら、足りなかったピースを組み立てていく幼馴染の名を呼ぶ。
誠の言う通りなのだろうとは思う。
ここに二人でいれば、きっと、彼も自分も、死なないで済む。
ここにいたい、佑も一緒に居て欲しい。
でも、それは慎太郎を見捨てるという、ことだ。
幾度か逡巡した後、幼馴染を見つめて、震える声を出した。]
……行こう。
真崎君が、殺されちゃう。
―少し前・宿直室―
[仲間じゃと聞くケイコにボクは振り返ることなく]
信じてもらえないのは、慣れてるから……
[寂しそうなな声を残して]
どうするか決めるのは、どっちにせよ君たちのようだしね。
[信用してもらおうという気はまったく無い、それは平時のボクのプレイスタイルを知る人ならば別段不思議に思わなかったかもしれないけども、二人はどうだっただろうね?
ボクからの言葉は二人には、それ以上何もない]
─調理室─
[>>60 淡々と綴られる言葉に、僅かに目を細める]
理屈の上では、それで終わる、な。
……それは、間違いない、が。
それ、色々と問題ある提案だぃなぁ。
[空白を経て、零れたのは、ため息と。
どこか、困ったような口調の、言葉]
なんつーか、な。
ここまでシステム綺麗にトレスしとると……シスメも完全踏襲するよーな気ぃ、するんよな、俺。
実際、俺が受け取ってる判定は、シスメそのまんまだし。
……例えば、なぁ。
ここで、俺が一人死に選んだとする。
んで、それで、残りの村側二人が生き残れるか?
その保障って、あるんかね?
狼勝利のシスメがそのまま適応されたら?
どうなるかなんて、誰にもわからんけど……俺にとっては、それは、だいぶ分の悪い博打に思えてならん。
……だから。
[ここで、一度、言葉を切る。
視線が一時、床に落ちて、それから]
……だから……俺は、応、とは言えん、な。
そっちは、どうかな?
[ユリを心配するコエ、別に『仲間』のもとにと、さっき宿直室でいわれからじゃないけども]
もう、皆には、会えた?
[立ち去る前に、ボクの言葉は気にせず二人はでていこうとする雰囲気だった気もしたので、そう、確認をするために]
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