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[辺りの喧騒もまるで気にならないふうに、ベアトリーチェは一点を見つめていました。けれども訊ねられれば、わずかに首をかたむけます。知らない筈もありませんでしたが、素直に答えてはいけないのはよくわかっていました。]
……それは、元は天聖界にあったものだよ。
[ゆっくりと言葉を選んで、紡ぎます。
アマンダの声が耳に、右手で袖の上からそっと左の手首の辺りを押えました。]
ひゃはっ、上等!!
じゃあ、俺を楽しませてくれや。そして美味しく食べさせてくれよな!
[そう言うと、目にも止まらぬ速さでダーヴィッドに袈裟斬りに斬りかかる]
[ふと胸騒ぎが強くなって、エーリヒに近寄り]
やな、かんじ……
どんどん強くなってきてる……
[その服の端をぎゅっと掴んだ]
[オトフリートの説明には、視線は闘いの方に向けながらも一つ頷く。
永き時を見てきた竜の言葉は、静かな重みが詰まっていたから]
そう…ブリジが、
いないから…
ハインも、エーリヒも、アーベルも、イレーネも…皆いない…
神父は…迷宮から出る術を知っているのかな…
だったら、内側から…みんな出てこれないのかな…
[容易く解く事の出来ぬ迷宮。
その内で生きてはいるだろうとの影の王の説明の後からは、あまり口には出していなかったけれど、心配して居ない訳ではなく。
鍵の書を探すしかないとの言葉を忘れ、つい、そんな弱気な呟きが零れた]
騎士 ダーヴィッドが「時間を進める」を選択しました
[ほんの一瞬だけ、アマンダへと眼が向けられます。]
大丈夫だよ。
きっと、大丈夫。
[なにをもって大丈夫というのか、それもやはり、定かではないのですけれど。]
[左手首を押さえる姿に、僅かに首を傾げるものの。
返ってきた答えには、さすがに驚きは隠せずに]
天聖界……に?
何故、そんな物が、人の世界に……。
[天聖界。
ある意味では、人の世界に最も近く、そして遠い場所。
そこに存在していたものが、何故、ここにあるのか。
それは、ごく自然な疑問と言えた]
ま、今はとりあえず『迷い込んだ』連中を集めている最中なんだが。
……この迷宮、出口はあるのか?
[不意に、沸いて出た疑問。]
…くっ!!
[早い!
咄嗟に受け流すべく剣を凪ぐ。
高い金属音。 焔を纏っているとはいえ、素体はただの剣。
刃は耐えられず砕け散り、肩へと迫るその黒い刃。
だが、左手は既に、腰の拳銃を抜いている。
鋼の筒へと込められてあるのは、幾千度もの熱い息吹。]
んぁ……。
まぁうん、いるね。
[ちらと視線をイレーネに向けた後、言っていいものかどうか…躊躇って結局は言葉を濁し。]
未だ欠けぬ対は風と地、天と時のみ、か……。
[アマンダの呟きに、一つ息を吐いて]
……結界は、もし破られたなら、その様相を変える。
あのおっさんがどんな方法で入ったかはわからんが、少なくとも、同じ方法では開けられない。
……書を返還しようとすれば、迷宮自体が口をあけて……まあ、こう言うとなんなんだが。
自分にとって不要な存在は、弾き出すだろうが……な。
[肩へと刃は深く喰いこみ、肉迫した至近距離から、
引き金によって解き放たれるのは、
鉛の玉ではなく、火竜の咆哮。
がら空きの腹を狙って火球は飛び出す!]
少女 ベアトリーチェは、シスター ナターリエ を投票先に選びました。
……それは、ベアトリーチェは知らない。
ただ、それを追って来たのだと、云っていた。
そのために、永き時を巡って来たのだって。
[主語のない、誰かから聞いたような言葉。]
だから、返して欲しい。
少女 ベアトリーチェが「時間を進める」を選択しました
風と地、天と時……。
そもそも、天と時って対だっけか?
お互い干渉していなかった気もするが。
[誰だっけな、その属性持ち。とも聞いたりする。]
[文字通り火花散る、激しい剣戟。
オトフリートの鎖がとった護りの型に、少し安堵して後ろを見やる]
…天聖界? ベアは…よく知ってるんだね。
[精霊にとってはごく当たり前の【界】の話。
ただ、何を指すかはわからずに不思議そうに問う]
【これ】って、なに?
[呟きはオトフリートが持っているらしい、ベアトリーチェの視線の先にあるらしいものに対して。
けれど、アマンダの視線は偶然、抑えている左の手首の辺りを見ているように思えたかもしれない]
/中/
襲撃。どうしようか。GJ狙いでもよいのだけれど。
指環を返して呉れたら、アマンダ、返して呉れなかったら、オトフリート?
……ダーヴィッドで両殺(死んでいない)でもよいのだけれど。
[眼だけを向けたベアトリーチェにアマンダの見ている先をきちんと知ることは出来なくて、弾かれたように顔を挙げました。]
……なんでも、ないよ?
[それは、不自然に見えてしまったことでしょう。]
[アマンダは、一瞬だけ向けられたベアトリーチェの視線と言葉に、微笑んだ]
……うん。そうだね、信じてあげないと。
みんなに、怒られちゃうよね。
[元気付けてくれてるのだろうと、茶色の目を細めて]
…………。
[どこか、遠くから聞こえてくるような言葉に、左の手をポケットに入れて、指輪を取り出す]
天聖界にあるべきもの。
それを、あるべき場所に返そうとする者がいるなら、それは均衡を、安定を保つために必須だけれど。
でも。
何故、君がそれを?
少女 ベアトリーチェは、教師 オトフリート を能力(襲う)の対象に選びました。
さぁて、どうだろね?
そもそも、この迷宮自体何処なのかもわかんないしなぁ……。
まぁ、書さえどうにかしてくれりゃ出れるとは思うんだけども。
…ってそうじゃん。
あー、なんかボケてんのかなぁ?
[頭をぽりと掻きつつ]
天はベアトリーチェ、そして時がオトフリート、だね。
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