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……。
[アマンダは払われた手の冷たさに、微かな息を吐く。
霜が降りる事をも優しく受け止める大地は、冷たさに傷つかない。
けれど、心が痛まぬわけではない。
否、払われた事ではなく、優しい影輝の少女が消えて哀しくとも、涙流す事ない彼を元気付ける事も出来ぬ無力さが、だが]
…友を心配するのに、理由などないよ。
[友(もしくはそれ以上)と思う相手が消えれば、それは当然なのだと小さく囁き、目を閉じる。
全ての均衡を司る影輝、その精霊たる少女が消えた今、教会は不均衡な力の残滓で満ちていても、宥めるものはなく。
かといって、大地の精であるアマンダは、屋内ではうまく力を使えない。
ただ、出来るだけ揺らがぬように、受け入れて、支えて――自らの周りだけでも安定させようと試みるのみ]
……ユリアン。
[声をかけられてから応えるまでには、わずかに間が空いたでしょうか。ぱっと顔を挙げると、いつものような笑顔を浮べます。]
また途中でねむくなってしまったから、来るのが遅れちゃったよ。
[それはもちろん、嘘なのですけれども。家に送るという申し出には、少し迷った様子がありました。……いっしょにいたら、ばれてしまわないだろうかと。]
……「Kirschbaum」に行くのなら、デザートを奢って欲しいな。
[...は意地悪な笑みを浮かべた]
はいはい。デザートね。
今の時間から甘いもの食うと豚になってしまうけど、
それでもよかったらおごってやるよ。
じゃあ、Kirschbaumに戻ろうか。
歩きながら途中で寝るんじゃないぞ。
二人はさすがに運べないからな。
[...は片手でティルを支え、余った左手をベアトリーチェに差し出した]
友。
心配?
[何度か瞬きを繰り返して]
[くつくつと、小さく嗤った。]
[その場を鎮めることなど到底、己の範疇を越えたことだから、ミハエルもアマンダのするように自分の周りの均衡を保つだけ。ただしそれは”揺らぎ”を無理矢理に封じただけなので、揺れはしないが本来の在るべき空間からは、大きくその自然さを欠く、引き攣れたような場でしかないが。]
─遺跡─
…ぅ……。
[小さく呻いて、身じろいだ。
うっすらと目を開ける。視界が赤くぼやけている。
鈍い頭痛に手をやると、指にはぬるりと生暖かい感触。
霞のかかったような意識を、ゆっくり引き戻す痛み。
どうやらあちこち打ちつけたらしい。]
[アマンダはミハエルの嗤い声に、怪訝そうに眉を寄せる。
けれど、アマンダは四季廻るを是とする大地の精霊だから、氷の精霊の心がわからないまでも、否定することなく。
幾分か身の回りが安定すれば、先へと帰った人々を追おうとして、ふと振り返る]
そういえば…シスターは? どこに…?
[夜を狩場とするシスターが居ない事はさほどおかしくはない。
されど、住処とも言える場所での狼藉を赦さぬ誇り高き一族のはず]
何か、あったのか。それとも…
[呟きは風に消えて。アマンダはKirschbaumへ行くべく足を向けた]
豚になったら、食べられてしまうよ。
それは、あまり嬉しくないことだ。
[差し出されたのが左手だったのはさいわいでしょうか、ベアトリーチェは右の手をそっと乗せました。左手首の腕輪は袖に隠れて、よく見えないかもしれません。]
大丈夫だよ、寝たりなんてしないもの。
[ユリアンは気付いただろうか、
ベアトリーチェが「何があったのか」を問わない事に。
彼女から伝えられている少女に、その必要はなかったから]
[手ごたえは掴めた気がする。
力の流れが、なんとなく。
…そのときに捉えたものが、なんだったのか、誰だったのかは、
まだ、よくわからなかったが。
よろりと手をついて立ち上がり、顔半面を血に染めたまま、ゆっくりと遺跡をあとにする。]
くっくっく…。
そんなものは、私に最も関わりのないものではないか。
下らない。
[そう言った声は、アマンダへ届いただろうか。ミハエルはそのどちらであれ、構わない。それは己にむけて発した言葉だったから。
アマンダの後について、オトフリートもKirschbaumへ向かったのだろう。彼らの後ろ姿が遠ざかる。]
[空になった聖堂に、笑い声が響いた。]
[教会をふらりと出て行くオトフリートの姿が見えましたが、こちらには気附いていないのか、ひとりでどこかへと向っていったのでした。その手のうちに天聖の力を持つ指環があることは、今のベアトリーチェにはよくわかりました。けれども声をかけることはなく、代りに左の手で無限のかたちをした輪をなぞります。]
[ぎゅっと握る手から流れ込むは天聖の気だろうか?
...にはよくわからないが、取りあえずにやりとし]
ベアトリーチェが豚になったら、おいしいカツ丼にして食ってやるから安心しな。
[物騒なことをいいながらも、三人と一匹は家路につく]
―……→Kirschbaum―
[力を得た影響だろうか。
足りなかった感情が、少しずつ埋められていく。
それは今に置いては、逆に危ういかもしれないが]
−Kirschbaum・一階−
[カランカラン、人の少なくなった店内にベルの音が響きます。二度目の「こんばんわ」の挨拶をして、ぺこりと頭を下げました。二階へとゆくのでしょうユリアンから手を離して、カウンターのそばまで寄ると、いつものように椅子によじのぼります。]
なにが、いいかなあ。
[そのまま、メニューとにらめっこ。]
―教会―
[ひとしきり笑い終えて、息を吐く。
笑ったことなど、久しく無い。ましてや声をあげて。
残響は高い天井を上へ上へとのぼっていき、やがて消えた。]
[再び静まり返った聖堂に、足音が響く。]
[教会をあとにした。
広場へ出る。夜空は澄んで、不穏さの欠片も残していない。]
―Kirschbaum―
[出たときと打って変わって静かに扉を開け。
出迎えたハーヴェイに...は手短に教会での出来事を話した。影輝の精霊が捕らわれた話を聞いたときのハーヴェイの表情の変化を読みとれるほど、...は経験を積んでいない]
[...はベアトリーチェの手を離して二階に登る]
−→Kirschbaum−
[アマンダはオトフリートがいつの間にか後ろから消えていたことに気付かない。
先を行く三人と一匹の後を、ゆっくりと追ってKirschbaumへと着く]
…おかえり。
[三人が扉を開けた時に零れた言葉は、ベルの音にかき消され、届かなかったかもしれない。
アマンダも、それに続いて店内へと入る。何か水分が欲しかった]
[赤い髪をみとめ、後ろ姿に向かって歩きながら、声をかける。]
無事だったのだな。損なわれたとは、思っていなかったが。
いや、無事では無いか。血の臭いがするな。
[ダーヴィッドの顔の半分、殆どを濡らす血の、香りを夜風が届ける]
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