情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
−西の桜の大樹−
[アマンダはあっさり甘味を食べ終え、桜の樹へとやってきていた。
ミハエルには普通女性は食べられないどうこう言われていたが、アマンダは女性じゃないので気にしない]
…うん、大丈夫。
ティルはちゃんと生きてるよ。無事…ではないけど。
[アマンダに樹の言葉は判らない。
大地を通して感じた不安にも似た何かを宥めるように、幹を撫でる]
[アマンダは大地に片膝を付き、手の平を当てる。
花曇りゆえか人影はほとんどなかった。嵐が来るのかも、しれない]
…さあ、落ち着いて……、あれ?
[微かな違和感。
桜の樹の根元。
意識を伸ばして、撫でるように優しく触れる。硝子の感触]
[その硝子から伝わるのは、結晶の間に沁み込んだ――翠樹の力。
アマンダは細心の注意を払い、その硝子を手元へと引き寄せる。
手の平に収まったそれを良く見れば、ティルがいつも首から下げていた硝子の小瓶だと、わかった]
…どうして、ここに…?
ううん、そうじゃない…君はまだ、ここにあるべきではないんだよ。
[アマンダは、何かを内へと秘めた小さな硝子の小瓶に語り掛ける。
そして、大地と風の場を整えて。
それを終えれば、持ち主の下へと*小瓶を運んで行くだろう*]
[ゆると目を開く、苗床は、何を見るのか。
ダウン状態の火の竜は見ていないだろうか。
その頬に透明なしづくが伝い、]
“ ”
[昔あいした人の名がこぼれた。
*小瓶は今は手元になく*]
─喫茶室─
[とろとろと見るのは、浅い夢。
色とりどりのおはじきを乗せた天秤。
ちいさな指が、それをつまみあげ、
揺らいで傾ぐ秤に首を傾げる気配。
下がった方をひとつ摘むと、もう片方へと秤は傾いで。
ひとつとり、ふたつとり、右へ左へ秤は揺らぎ。
揺らぎが止まったその時には、秤の上はどちらも空っぽ。]
−→Kirschbaum−
[アマンダは、ゆっくりと扉を開ける。
けれども来客を告げるベルは、小さく空気を振るわせる]
…こんにちは。
起こしちゃった、かな…?
[ソファーの二人に視線を投げる]
[未だ癒しの夢の中にある火の竜の邪魔はせず、小瓶の持ち主へと近づいていく。
瞬きに気付けば微笑みを。既に零れ落ちたしずくには、気付かない]
おはよう、ティル。
気分はどう? 何か、欲しいものはある?
[冷たいものでも、と傍にかがみこんで問う]
[アマンダは片手を伸ばし、ティルが起きるのを手伝おうとする。
ちょうど視界の端で、ダーヴィッドが手を額へと運ぶのが見えた]
…あ。…ゴメン、ダーヴ。起こしたかな?
[倒れないよう背を支えたまま、首をかしげて声を投げる]
[アマンダはティルが少しでも楽なように、その背をソファーへと凭れさせる。
そうしてから、彼の視線に気づき小首を傾げた。その表情の意味までは判らない]
ん? どうかした…ああ、先に水分かな。
ハーヴ、何か飲み物を…
[乾いた唇と小さな声に、水分補給が先かと判断し立ち上がろうと]
[アマンダは首を振るティルに、不思議そう。
けれど、手際よくカウンターに準備された二つのグラスの涼しげな音が小さく響けば、受け取るために足を踏み出し]
あ、そうだ。これ、届け物
[手が埋まっていてはグラスが持てぬと、ティルの手にそれを渡して]
もう、失くさないようにね
[それだけ言って、ソファーに背を向ける]
−中央部・広場−
[ベアトリーチェは広場に置かれたベンチのひとつに座って居りました。膝の上にはスケッチブックがあり、手の中には鉛筆がありましたが、肝心の紙はまっ白で、そこにはなんにもありませんでした。
眼は行交う人びとに向られていましたが、ここではないどこかを見ているようでもありました。]
[返された小瓶を見て、その瞳からふたたび涙があふれる。
それはしあわせそうでも……かなしそうにも*見えたかもしれない*]
ありがとう
[そうしておりますと、黒の猫がするり人ごみを抜けて、足もとまでやって来ました。左の手を延ばして触れ、ベアトリーチェはゆっくりとまたたきをしました。生きたものではないそれはあたたかいのかもよくわからず、ただ、きみょうな感覚がありました。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新