─ リンゴの樹傍 ─ぅわかんない。[笑うような声>>195に、仔狼は黒狼が傾いだのと同じ方向に首を傾ぐ]………おにいちゃ……ぅうわぁああぁあぁああぁあぁぁあああぁん[穏やかな声色、労う声に結局また泣いてしまった。今度は癇癪ではなく、慣れ親しんだ者が傍にいることに対しての安堵。一人でも頑張れると気を張っていたものが、ふつりと切れてしまったらしい。伏せた黒狼の両前足の間に頭を埋めて、甘え縋るようにして泣いていた]