人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


司書 ライヒアルト

─ 自室 ─

[ゆらゆらと安定しない意識は、それでも現に留まるを望み。
以前もその楔となったもの──藍玉抱いた銀十字架が手に戻る事で、その意思はより強くなる。
それでも、傷を受けた身体は意識をふわふわと眠りと覚醒の合間漂わせて]

……ん……。

[不意の目覚めを呼び込んだのは、何だったか。
ふと開いた視界が捉えたのは、ランタンの小さな灯りとその光に浮かぶ姿。>>648
向けられた苦笑には、ふる、と首を横に振りつつ、渡された水で喉を湿らせて]

……話?

[きょとり、と瞬いた天鵞絨は、低く落とされた声が紡ぐ問いに、僅かに伏せられた]

(692) 2014/01/20(Mon) 10:05:10

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