人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


湯治客 アーベル

―→自身の客室―

[一先ずと戻ったのは、ここ数日を過ごしている客室。
ベッドに膨らみを作る、その頭の方へと腰を下ろした]

……終わった、よ。

[背に疼いていた熱はいつの間にか消え去っていた。
つまり、多分。終わったと云う事なのだろう]

[つめたく冷えた髪を指先でなぞる]

でも、まだ道が拓けていないんだ。
帰るのはもう少しお預けだね。

[答えは返らない。返る筈も無い。
判り切っていることに小さく苦笑を零した]

(776) 2014/01/20(Mon) 22:20:06

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