人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


湯治客 アーベル

[落ち着くのには暫くを要して。
目元をきつく拭い、顔を上げて、乞う]

……マテウスさんから聞いてるとは思うけど。
エミーリアは、聖堂の方に居る。

でも、それじゃあ、エミーリアが帰れないから。
……連れて来たんだ。

[上着から引き出す白い布。
布の端を払って行けば彼女の目元にあった其れが現れる。
それから、視線を少しだけ自身の傍に投げた]

[道が拓くまでの数日、幾度か気配を身近に感じた。
そちらを見ても誰も居なくて、気配も霧散していて。
でも、多分。これは彼女なのだろうと思った]

[その気配は今もついてきていただろうか]

(801) 2014/01/20(Mon) 22:40:34

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