人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


司書 ライヒアルト

……呆れてる、かな。

[ぽつり、呟く。
思い返すのは、己を育ててくれた修道院長。
教会の者を追い返す際、有力者でもあったその名をちらつかせもしたから、多分、自分がここにいる事は知られているだろう]

でも……さ。
俺、ようやく見つけられそうなんだ。

……俺が、俺として、生きてる意味。

俺が、本当に歌いたい、願いたいものが。

[だから、と言いつつ手を触れるのは、胸から下げた銀十字架]

だから……俺は。
ここで、生きます。

[言いながら、銀色を握り締めて。
それから、空を見上げて、呼吸を整えた]

(827) 2014/01/20(Mon) 23:10:36

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