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…少なくとも、この翼が無くなれば。
俺が……ケイジと一緒に居る事は、なくなるんじゃないかな。
大嫌いな人間に隷属するような事は無いだろうね。
[肯定するような言葉。
けれど、濁して。
浮かべた笑みで、何かを押し殺す]
虚の力を……自分に向けてみましょうか。
鷹の目殿の目の前で。
[ 集中しようとする。]
幻視をかけながら、やらなければならない。
かなりの根性が必要そうです。
これで疑われないはず。
とりあえず――――――、やってみましょうか。
[ 両の手に微かに力が入った。]
傭兵 カルロスが「時間を進める」を選択しました
………それは言われずとも。
[ケイジの事は昨日の内に長老に進言していた。
微笑みに鼻を鳴らし、疑いの言葉には口を歪めて見せる。
睨む目は右から左のヴァイオレットへ移る。]
だが堕天尸を探すには出来るだけ情報を集める必要がある。
………カレンの事は、誰に聞いた?
[近づく二つの白翼に気付く事なく。更に声を低くした。]
……聞きたくたって……。
逢えなきゃ、無理だろっ!
[苛立ちを込めた叫び。
それすらも愉しむが如き狐面の哂い。
冷静さを失して、感情を表に出している自分が、悔しくて、また唇を噛んだ]
……聖殿まで、来てもらう。
アンタは『堕天尸』じゃないかも知れんが……それ以上に、危険な存在。
抑えさせてもらう……。
[低く、呟いて、聖殿へと向かう。
狐面は相変わらず、愉しげなままか。
それでも、逆らう様子は微塵もなく]
隷属――……、
[つ、と。
指先が震えるように、紺碧の上を滑る]
ほんとう、に?
生きられないから、それだけの、理由……?
[眉は寄せられたままに。
逆に、相手の顔を、覗き込んだ]
猟師 スティーヴが「時間を進める」を選択しました
猟師 スティーヴは、御令嬢 ロザリー を投票先に選びました。
くの一 アヤメが「時間を進める」を選択しました
[ 息を深く吸い込む。]
術は…2つ。
幻視と…移動の術。
できるかどうかじゃありませんね。
虚も煩く喚くなら、力を貸しなさいな。
[ 一気に力を開放する。]
[ 破壊の衝動は自らを壊すことも厭わない。]
――――――…。
カレン殿のことは……。
[ そこまで言ったところで女の足元から闇が昇る。]
――――――…ッ!!!!
[ 虚は女を包むかのように昇る。
全てを隠してそれから、霧のように散った。
羽根が1枚、ひらりと舞い降りる。
それは、地上に落つる頃に金から黒に姿を変える。
見ていた白い翼の持ち主もこの光景を見たか。]
─聖殿─
[儀式の準備の進む聖殿。
集まる人々は、現れた姿にざわめくか。
それらに意識を向ける事無く、長老の許へと赴く]
……長老、今日の封印。
『堕天尸』じゃないが、この旦那をおさせてもらう。
[何故、との問い。しばしのの沈黙の後、答えを告げる。
強き『虚』を宿しつつ、しかし、翼の色を失わぬもの。
それは、決して飲まれる事無く、正負の均衡を大きく乱す要因となり得ると。
母から聞いた話を、伝えて]
ま、結界樹に押し込んだ所で、この旦那は変わらんかも知れんが。
……存在がローディの結界に干渉して、挙句、『堕天尸』に逃げられるような下手は打てないだろ?
[だから、と促せば、スティーヴからの進言があった事もあってか。
『天将の血脈』の言葉に裏付けられた選択は、すんなりと受け入れられた]
御令嬢 ロザリーが「時間を進める」を選択しました
[滑る指先に呼応して、震えるような息を吐く。
ケイジ以外に触れさせるのは、やはり怖くて。
けれど、そうでもしなければ、何も話せなくなりそうで]
だって、「生きる」って、約束を守らなくちゃ…。
…もういない人との約束は、裏切れないよ。
[掠れた声で呟いた。
そうして、色々な事を諦めて疲れたような、無理やりな笑顔。力無い声]
……エリカちゃん、そんなに顔を近づけられたら、キスの一つもしたくなっちゃうよ?
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