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[ 羽根を大きく広げる。]
―――――…っぅ…。
[ 痛みが走る。
昨夜、術を使いすぎたせいだろうか。
まだ完全に力が戻っていなかった。]
まだ動けませんね…。
[ 誰が封じられたかも気になる。
かといって、誰かに会うのも危険である。
もう一度、目を閉じた。]
……ラウル?
[耳に届いたのは、聞き慣れた相棒の声。
そして、ラウルがいる、という事は]
オーフェン?
いるのかい?
[周囲を見回しつつ、そう、と声をかける]
[奇妙に穏やかな心地の侭、顔や服に付いた草を払えばまた歩き出す。
背に出した侭、仕舞われることのない羽根は変わらず揺れる。
羽根の開く音、小さく零れた声を聞いた気がして足を進める]
あ…。ロザリーちゃんだ。
やっほー。
[まるで何も起きていないかの様に笑みを浮かべ、常のような挨拶。ひらひらと手を振った]
うん、いる……よ
……その声、アヤメ、さん?
[呼びかけに答えた後、自分の格好に気づいてわたわたと慌てる。激しい水音が辺りに響く]
[……そして今、
少女は背に異形の銀を、
手に金のひかりを携え、森の中に在った]
やはり―― いない。
[独りごちて、顔を上げた]
...ethisagas.
[揺らめくように舞うひかりは、
声を受け、いつかのように漂っていく]
−ホルスト家−
[戸惑う様子で出てきた女主人に、淡々とロザリンドが虚に襲われた事を告げる。]
………行方はわからない。
堕天尸を捕まえれば、何か手掛かりがあるかもしれん。
……失礼する。
[動揺する姿に背を向け、玄関を出る。
いつもの様に近くの木を足場に飛び立とうとして、何か光るものが視界を掠めた。]
……なんだ?
[四翼を交互に羽ばたかせ、目を眇める。
以前ロザリンドの姿を見かけた事のあるベランダに、硝子の欠片が光っていた。]
[ 聞こえた声に強張った。]
――――――…!!
[ 警戒しようと羽根を広げる。
だが、声をかけるときょとんと瞬く。]
………どうも、カルロス殿。
[ とりあえず、様子を見てみることにした。]
[返る声と、水音にきょとり、と瞬く]
って、ちょっと、落ち着きなってば!
[周囲を見回し、その姿を捉えたなら、ふわりとそちらへ]
わ、だめ……っ
[近づく足音にパニックに陥り、動きの鈍い足はもつれ、身体はばしゃんと派手な音を立てて湖の中へ。身体に続くように、白い翼がゆっくりと水の中へ引き込まれていく]
ダメ、じゃないだろっ!
っとに、何してんだい!
[声をかけたのが原因とはさすがに、思わず。
自分が濡れるのも構わずに、湖に沈んで行く身体を救い上げようと手を伸ばす。
運良くつかめたなら、そのまま引き上げようと]
なんだか、久し振りに会った気がするねぇ。
美人さんに会えない日々は淋しかったわけですが。
お隣、ご一緒しても宜しいですか?
[軽薄な口調。上辺だけの笑み。どこか空白さの目立つ、態度。
広げられた羽根に視線を流して、]
それとも何処かにお出かけの予定が御ありでした?
……ぅ……?
[アヤメの伸ばした手が腕にかかれば、そのままずるりと関節が伸びるような感触が残る。顔を上げると、焦点の定まらない瞳は、アヤメの顔の周辺を彷徨い。岸まで引き上げられるまでに、胸から腹にかけて皮膚を移植したような大きな傷跡が見えるだろうか]
………何かあったか。
[奇妙な勘に、躊躇う事なくベランダへと舞い降りる。
硝子の欠片を拾おうと歩み寄り、部屋から感じた気配に総毛立った。]
――――っ、これは…!
[術を使えない代わりに耐性のある身でも判る、強い虚の気配。
本能に近い段階で理解する。]
……ただの人間がこの中で普通に過ごせるはずがないな。
随分と手の込んだ真似をしてくれた事だ。
[容易く騙された事に舌打ちし、ベランダの手すりを蹴り飛び立つ。紫紺の翼が大きな音を立てて空気を打った。]
……っ!?
[目に入った思わぬものに眉を寄せるも、それは今は意識の外へ置き、小さな身体を岸へと連れてゆく]
大丈夫かい? ほら、しっかり……。
[声をかけつつ、背中をさすってやる]
ええと、この子の着るもの……は?
[ 昨日の自分の話は聞いていないのだろうか。
それを、自ら聞くことはできない。]
…あ、いえ。出かける予定は…。
[ 広げた羽根を静かに戻す。
淡く金色に光るそれは翼胞に吸い込まれる。]
……つかぬことをお聞きしますが。
昨夜は誰が…長老に?
[ 気になっていたことを、いの一番に訊ねる。
相手の様子を察する余裕はなかった。]
……ぅ?
[アヤメに背中をさすられるうち、虚ろな瞳にやがて光が灯り。枝にかけてある服の近く、ラウルの白い翼がぼんやりと視界に映る]
[ぴぃぱた、と羽ばたく慣れた気配にそちらを見やる。
すぐ側にあるのが何かを察したなら]
ラウル、それ、もっといで!
[短く言いつつ、ぽんぽん、と宥めるように背を叩く。
身体を包めるようなタオルはさすがに持ち合わせていないから、せめて身体が冷えぬように、確りと抱え込もうと]
そう、それは良かった。それじゃあ、お邪魔します。
[翼が翼胞に仕舞われる様子を見て、ロザリーの隣へと。
足取りは、熱に浮かされたように軽い]
あれ、ロザリーちゃんは知らないんだ?
結構ロザリーちゃんは仲が良かったみたいだし、心配の一つでもするのかな。
ケイジだよ。抵抗すら、しなかったんだってさ。
[さらりと告げる言葉は、明るくて余裕のある響き。]
[背を叩かれると、生気を取り戻した瞳を見開いて]
あ……あり、がと……
[抱え込まれると、その温もりにすぅと瞳を細め。アヤメの肩越し、枝にかかった服を器用に背中に乗せて飛んでくるラウルの姿を見る。身体の震えはやがて収まっていく。聞こえる鼓動と微かな花の匂いに、頬を軽く上気させた]
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