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―結界内/西殿―
[繰り返される言葉と沈黙。それを経て返ってきた疾風竜の問いに、青年は口元の笑みを苦笑に変えて頷いた]
……えぇ、本気ですよ。
ですが貴方に問うた私が迂闊でした。
貴方には…きっと本当の意味での『自由』が判っていない。
[しゃらり瀟洒な音を立てる鎖にかけた手が眼鏡のレンズを少しずらして、紫紺の瞳を覗かせる]
置き土産を一つあげましょう。
貴方に起こりえたかもしれない『自由』のない夢を。
[覗いた紫紺が少年へと白昼夢を映す。
生まれた時から竜でありながら人の姿しか取れず、ただ仲間が飛ぶのを見ているだけの――…悪夢にも似た幻]
[それが見えるのは、否、疑似体験するのは少年の意識のみ。
体よりも大きな翼を持ち風に乗る事の出来る疾風竜が、竜となれぬ故に飛べず、ただ空を見上げているだけの夢]
……少しだけでも、わかってもらえるといいのですが。
[白昼夢は短く、少年が現実に返るのは瞬きほどの時間。
それを待たずに青年は目を伏せて、少年の夢を渡り消える]
「――…逃げると約束しましたから」
[背後にて構えていた月闇の竜へと哀しげな眼差しを*残して*]
……っつか、わかってねぇのはどっち……。
[『自由』の領域に身を置く者故に。
それに伴う『律』は、この場にいる誰よりも強く知る。
即ち、『自由』であるとは『束縛』されている、という事を。
呆れたのは、それ故のこと。
まして、『力』で強引に得たならば、それは何よりも強い『束縛』を生み出すのは容易に知れて。
だが、それを伝える間もなく、閃いた幻に]
……え?
[きょとり、と瞬き一つ]
[瞬間、閃いて消えたそれ。
風に拒否された事は、一度だけある。
即ち、封じられし記憶の後に。
それ故か、否、それ故に]
……バカだ。
[きっぱり言った。言い切った]
……ま、あれか。
頭のいいヤツに限って、物事小難しく考えすぎて。
簡単なコトが見えなくなるもんなんだな。
[単純直情に言われたくはないだろう。やっぱり]
……剣の力で得られる『自由』。
その程度のものがほんとの『自由』だと思ってんだとしたら、年齢のわりにどんだけガキなんだよ。
……やっぱ、付き合いきれねぇ。
[そも、同調する気なんてさらさらないだろう、と。
突っ込まれたら、きっと、盛大に頷く訳だが。
金色の髪をがじ、と掻き、ため息一つ。
風は未だ、周囲を巡る]
アーベル殿
[ぽつりと 名を零して。]
[ああ、心の声が伝えられたら良いのに、と思った。
哀しみのまなざしに、抱いたのは――何の感情なのか。]
[それから、すぐに現実へ戻る風の竜。]
今、一体、何が?
[問いかける。
何があったか見ることも叶わなかったから。]
/*
やはり間違いなく反りが合いません。
説得役には絶対合わないだろうなとは思って襲撃しましたが。
風に拒否されて飛べなかったとかと次元が違うんだ!
飛べないを全面に出しすぎて失敗した予感。嗚呼。
[何が、と言う問いに、軽く肩を竦め]
あー。
良くわかんないけど、なんか押し付けてった。
飛べずに、空眺めてる様子とか。
[大雑把に説明して]
……やりたい事ができねぇのがキツイ事くらい、オレにだってわかるけど。
だからって、なにやってもいいって訳じゃねぇ。
自分だけが我慢してるとか、自分だけが辛いんだとか。
そーゆー考え、はっきり言ってムカつくんだよな。
[吐き捨てるよな口調で言った後、盛大にため息一つ]
ま、あんたに言ってもしゃーないのかも知れねぇけどな。
……ま、いいや。
さて、んじゃ、当初の目的地に行くか。
[さらりと言って、歩き出す。
それから、ふと、思い出したように]
……歩き回るのは勝手だけど、ヘンなとこでぶっ倒れんなよな。
妙な勘違いであっちに暴れられたら、こっちが迷惑だからよ。
[素っ気無い言葉に宿る感情は、さて何か。
旧知故か、気遣う意思は多少はあるやも知れないが。
ともあれ、風を連れたまま、疾風の竜は*中庭へと向かう*]
[さすがに大雑把過ぎて、理解に時間はかかった模様。]
飛べずに?
[アーベルの居たところを見るけれど、今はいない。答えもない。]
わたしの願いはもっとひどいですね。
きっと。
[苦笑して]
あなたにとっては、考えられないことでしょう。
それに、アーベル殿は、自分だけがとか、そういうことは思っていないと思いますよ?
/*
ここらで自重しないと、本気でコアタイムにさびしいことに。に。
しかし、やっぱオレ、墓下はいるとりみったーさやうなら、だなあ……休みってのもあるんだけど。
でも、ここを外すと、あべくんと絡めんかったもな……。
てことで、少し倒れよう。
むしあつい。
ええと、いってらっしゃい
[ゆるりと手を振り、
そして気付かれていたのかと、苦笑する。]
暴れるなんていうことはないと思いますけれど。
でも、気をつけます。
ありがとうございます。
心配してくれたんですね?
[微笑んで見送り、少し考える。
集中を高めた体は、やはり少しの休息を必要としていた。]
< 主なき剣は真の姿を現さない。
鎖を手首に巻き、宝飾の部分を握り、その手で結界に触れる。
話したい、と。
ただ、それだけ。
ほんの僅かな願いを篭めて。
見えない波紋が広がる感覚。伸ばした手は敢えなく弾かれ、しかし干渉を加えた所為か、振動が伝わってくる。石が熱い。肌がちりついた >
……どうして、
< 焼けつく痛みに目を向けず、結界の彼方に視線を注ぐ >
名など与えてくれなければよかった。
< 王に対しての、小さな恨み言 >
< 螢火の丘。
薄闇の中、揺れる光から生まれる仔。
記憶を包む殻となるべき、影。
幾度も繰り返されて来た事。
――それにも関わらず >
―中庭―
[夢を渡り青年が姿を現したのは中庭だった。外していた連なる腕輪指輪を付け直して西殿の方角を見る]
――…剣を。
[ただそれだけを呟き、青年は東殿へと歩き出した]
戻りましょうか。
[寝ていた部屋へと歩を進める。]
[そうして、そっと鱗を一撫ですると、ベッドに腰掛けた。
そのうちに、まぶたが落ちてゆく**]
/*
あ、ティル殿に対して目的をぼかしたのは、こういうのは表で言うべきだと思っているからですよ。
墓下からは地上見えるけど逆は見えないので。
……イズマルーム。
王としてのお前と、一竜としてのお前と。
他に渡したのは、伴って来たのは、其故か。
[ 答えは返りはせず ]
―東殿/回廊―
[求めるのは剣、故に青年が向かった先は腕輪――精神の属を感じる方向だった。まだ眠りに落ちている者が多いのか、感じる気配は少ない]
剣は…大地殿は何処に?
[回廊は水の気配が濃い。眉を少し寄せて集中を高める]
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