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ん。
つまり、虚竜王が上手くターゲットを捉えられれば……。
[機嫌は戻る、と。
そうなれば、大分状況は変わるはず、だが]
それはそれで、この中がどうなるのか、って心配もあるよなー。
っていうか、出入りできてた連中だし、逃げ出さないともいえねぇし。
[自己診断モード。
永久機関「E.L.I.X.I.R.」……正常動作
情報蒐集サーキット「ガルバ」……正常動作
厄災予測システム「阿頼耶識」……正常動作
O.S.「アスクピレオス」……言語変換機能に障害あり
解決策……O.S.の再インストール
はぁ、とひとつ溜息をつくと、ごそりと起き上がる。]
それが問題なのでございますこと。
その権限は主様がお持ちになっているでございます。。
[我が言葉ながら頭を抱えつつ、部屋を後にした。]
ノーラ、つかれてる?
…へいき? おみず、もってくる?
[前に見た様子と異なる影竜殿の様子に、仔は困惑に似た色を見せる。
外で騒ぎがあった事は知れど、何が起こったかまでは幼子に知る由は無い。]
…あのね、オト、さがしてるの。
しらない?
……供給源が、減った?
つまり、結界自体が、弱まってる、って事?
[首を傾げる火炎の竜の言葉に、そちらを見つつ、問う]
[ブリジットに声をかけ、『力ある剣』に関しては何も出来ないだろうと悟ったナターリエが、アーベルへと意識を向けかけたとき―――その姿が消えた]
―――逃げられたか!
『力ある剣』が暴走を始めるならば、近くにいる必要性は無い、ということか!
くっ……こうなると、大地と、氷頼みになってしまうかしらねぃ。
[歯噛みして、それでも、何か役立つことがあればと、ザムエルの近くに移動して、*その安否を伺った*]
―東殿・回廊―
氷破が六花に名を連ねし、ブリジット=S=フルラージュの名の下に――!
[老地竜の腕へ、細い両の手を重ねるように置いて、叫ぶように言葉を紡ぐ]
冷徹なるは氷――、氷がもたらすは、封ッ!
[重ねた両の掌の上で、ひとつの氷の粒が踊るように回り始めた。
徐々にそれは、歯車の形を成して行き――回転速度を上げていく]
[水をこくりと飲むと、口の中に残るタバスコに清涼感が重なる。
目を瞑るエルザに視線を向け]
…それが「ねこまっしぐら」という事は、虚竜王はそれを望んでいたという事?
ということは、揺らされたものがこちらに来れば、不機嫌が治る…つまり、この状況が打破出来る、という事…?
…でも、変わって無い…?
[推測を呟き、目線を天井へと向け**]
[邪魔をした機鋼であっても、彼はまだ仔竜で。まっすぐな感情は精神の竜である青年の心を酷く揺らした。
心を凍らせても温かなそれを思い起こせば容易く緩み、ぶつけられる悲しみは青年が今抱えるものだけでなく、心の奥底の『願い』にも共振して不安定を引き起こす。
結界を主に維持しているのが彼独りになった今、その不安定は劇薬に等しいと判断して退いたのだった]
――…すみません、奪えませんでした。
[謝罪を告げても、あの温かな心の声は返らない]
乱れし力よ凍て尽きて、暫し眠りに付き給え――!
[氷で出来た歯車は、徐々にその回転速度を落としていく。
回転が緩やかになるに連れ、力の暴走が少しずつ、少しずつ収まっていくだろうか]
[対なる剣の力の乱れにより、腐食は静かに進み、やがて有機と無機のはざまの命をも侵し始める]
[それを知るは、意識を喪い倒れ伏す機鋼の仔、そして彼に繋がる、兄弟達のみではあるが…**]
< 顔に手を当てたまま微かに首を振りかけ、紡がれた名に露な左の瞳が瞬く。
今度はゆっくりと、確り、左右に振る。
「知らない」の意ではなく >
……オトは、いないの。
中に、いっちゃたから。
―東殿・騒動元―
[アーベルが消えたのは分かった。が、その前に居たはずのもう一人が見当たらない。
だが死んだとは思っていない。生命が途切れれば、容易く感知出来るはず。
なら、何処へ。
そうこうしていれば氷竜は大地の元へとかけていき。
軽く、息をつく。
契約、ではないが。約束があった。
第一に己の力を優先的に使うと。
万一二人が傷を負っているなら、そちらに向かわなければならないのだが。
苛立ちを覚え軽く眉を顰める。]
そもの問題としてさぁ。
虚竜王の不機嫌の原因って、揺らすもののちょっかいだったんじゃね?
それなら、その影響とか、干渉を抑えるなりなんなりできれば、止まるよな。
ほら、あれ。
痒いとこに手が届いた、って感じで。
[なんて例えだ]
…アーベル。無事か、怪我は。
それから、オティーリエは何処に。
[短く問う。安否は尤も気にかかる所。
目の前にいるエーリッヒも気にかかるし、力を使いたいが。
約束だけは違えないよう。
奪えなかったことへの謝罪は、おそらくオティーリエ宛てだろうから黙しかけたが。
小さく、お疲れさんとだけ告げた。]
[アーベルが消えたことにより、ほんの少しだけ、腕輪に籠る精神の力が弱まるか。それでも蠢く力は収まることは無く、尚も己が精神力は削られ行く]
……ぐ……。
……ブリ、ジット……?
[傍に駆け寄るブリジットの姿。座っても尚ふらつく視界でどうにかそれを捉え。己が手に添えられし手、紡がれる言葉。封印に呼応するかのように、増大した精神の力は少しずつ弱まり行く]
ぬ、ぅ……。
[僅かばかり、削られる精神力が減った。力んでいた全身から力が抜けて行く]
…、いないの?
[影の言葉に幼子は僅かに眼を見開いた。
想定こそしていたが、其れこそ信じるに足りぬと思っていた故に。
無意識にか、胸元が小さな手にぎゅうと握り締められようか。]
どうして?
――…ととさま、いっしょに出そうって、いったのに。
オトは、じぶんで行ったり、しないよ。
…だれが、とじこめちゃったの?
―結界内―
[血に濡れたオティーリエの側に膝をつき、足の傷に指先を伸ばしながら届く心話に囁き返す]
「オティーリエは結界内に。怪我を。」
[まず先にそれだけを告げて、自分は大丈夫だと労いに首を振る]
虚竜王様の不機嫌の真なる理由にも寄りますが。
開放に至らないのは、まだ半分、だからでしょう。
[瞼を開いてミリィに頷く]
干渉されたのは複数。
その供給源となりうるほどなのは恐らく二人。
そうでしたよね、ダーヴィッド様?
[グラスに手を伸ばし、水を一口飲む]
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