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『はあ……。
まあ、反省しているならいいのですけど。
それで、次は特技披露ですが、何を見せてくれるのでしょう?』
……アタイは、人に見せれるような踊りとか、感動させられるような歌唱力なんてものは持ってない。
だから、今から、戦闘の型をやらせてもらうぜ!
『せ、戦闘の……?』
[呆気に取られた審査員には目もくれずに、レナーテが流暢な戦闘の型を取り始めた]
『お、おおおっ!!?』
[水着姿でそんなことを始めたものだから、動くたびにその激しさに比例しておっぱいがたゆんたゆん揺れるのを、男性陣が嬉しそうな瞳で見つめる]
[―――だが、それも最初のうちだけだった]
……ハッ!……ハッ!
[楽しそうに、汗を飛び散らせながら、まるで神楽のように型を取り続けるその姿に、人が魅入られはじめる。
一人でそれをやっているはずなのに、そこには何人もいるように見えて、それをレナーテが綺麗に打ち倒してく姿が目の裏にありありと映った。
そして、最後に―――]
―――ハァー!ハッ!!
[華麗に、飛び後ろ回し蹴りをしたところで、演舞は終わった。
腕を十字に切って、レナーテが深く頭を下げる]
……お粗末さんでした。
[―――その途端。
会場から「うおおぉぉぉぉぉぉぉっっ!!」という激しい歓声]
『すげえ!なんかすげえよ!』
『この為の前フリだったのかよ、アレ!』
『なんか、鳥肌たった!』
『おっぱいすげえ!』
─裏通り・収容所─
[ハンスを先導する形で路地裏の奥のさらに奥に向かう
直に傍目には倉庫にしか見えない場所にたどり着く
そこで足を止め、肩越しにハンスに振り向くと]
はい、到着
ああ、ちなみに。私はここへ運び込んでいただけだから、『依頼主』様が運び込まれた人をどうしてるかは知らないんだよねー
まだ、無事だといいけど
[その言葉が言い切られる前に、ハンスは扉の方へ駆けて行く
やれやれせっかちだね、と言いたげに『彼女』は溜息を吐いた]
/*
あ、ベッティ。
もし忙しかったら、うっかり絡んでしまってごめんだよ(汗
そしてコンテスト。
エルザもやったわけか。そうか……(溜息
[だが、ハンスが扉を開けると同時、霧散する魔力に目を細める]
(!? ………あれって遠隔投影の魔術? 嗚呼、となるとまさか)
[そう呟き、ガリッと爪を噛んだのは、『彼女』を遠隔操縦するゲルダ
何人かを運び込んだことはあれども、その存在には気付くことなく
恐らくは霧散のタイミング的に映像がゲルダを捉えたのは一瞬であろうが]
[ちりん、という音に続いた言葉。え、と短く声を上げる]
……それって……。
ちょ、まさかいたの、あん時!?
[思い出すのは、ベッティに頼まれて行った、広場の小さな独奏会。
奏でる事の楽しさを伝えたくて鳴らした鈴の音]
……楽団で、みんなとやるのも、キライじゃないんだけど。
[でも、と。言葉を切って]
多分……俺がやりたい音は、楽団のとは、少し違うんだと、思う。
[零れたのは、ずっと考えていた事]
[だが、淡い期待も飛び出して来たローザの言葉で水泡と帰す
はぁ、とゲルダは溜息を吐くと、『彼女』の口をローザの耳元に寄せ]
……見ていたことはもう少し内緒、ね
そのお詫びとして……期待しないで待っていてあげるよ
頑張って、私を改心させてみることだね
ん、私もローザのこと好きだよ
…………そりゃもう攫っちゃいたいぐらいに
[にこりとそれだけ告げ、スッと身を離した
頭のひとつでも撫でてやりたかったものの、残念手は塞がっていた]
[奥からかけられた声に振り返り、笑顔を作る]
あははー。
ほら、アタシってば根回しとか出来ない性格ですから。
あ、でも花の乙女になれば宣伝効果抜群、商売繁盛間違いなしかぁ。
[空を見上げる。少し離れた場所からも、ざわめく声が風に乗って聞こえてくる]
それより師匠はいいんですか?お店はアタシに任せて、審査や演奏聴きに行っちゃって良いですよー。
/*
……ここまでやるんか、春の乙女(笑。
予想を遥かに超えてるんだよ!
>>809 ヴィリー
選択肢ってナニ!? と思いつつ、楽しみにしていよう。
[かくして、今回の騒動で捕まっていた人物の多くは解放され、思い思いの場所へと帰っていた
そして今、『彼女』は今回の黒幕たる『上』の情報を聞き出さんとするギュンターほか自衛団の面々から事情聴取を受けているのだが]
「今回の事件について、知っていることを話せ」
「どのようにして、今回の仕事を請け負ったのか」
「直接、依頼主とは会ったのか」
[などと聞かれる質問目して何も語らない
だが、唐突に「……くふ」と吐息を漏らし]
うふ、うふふふふ
あは、あははははははははははははははは
はぁっはっはっははっははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ
ふっふっふ。
姉は何でも知っている――なんて、ね。
知ってても、伝えなくっちゃ、意味ないんだけど。
[肩を竦め、鈴をしまうとアーベルの向かいの席に着いた。
手を組んで頬杖を突き、その上に顎を乗せる。
先を促すように、向けられる眼差し]
─祭り当日・花の乙女審査会場─
[ややあって壇上へと戻って来る女剣士]
[飛ばされる野次に頭を下げ、特技披露をする様を見やった]
………───。
[洗練された動き]
[周囲の男達は最初こそ揺れる胸の動きを見て声を上げていたが]
[次第にその声すらも減り、辺りが静寂に包まれる]
[男は無言のまま、為される演舞を隻眸を細めて見つめた]
[演舞が終わると歓声が沸き起こる]
[それだけ、女剣士が観客を魅了した証拠でもあった]
……やるじゃねぇか。
[それは歓声に賛同するものでは無く]
[披露された演舞の内容に関して]
[女剣士がかなりの腕を持つことを、改めて認識していた]
[突然の笑い声に彼らは驚愕を隠せない様子
しばし、その嘲笑は聴取室に響き渡ったが、ピタッとそれが止まったかと思うと]
…………残念でした
その子は私のお人形。私はとっくの昔に街の外ですので悪しからず
[そう言ってくすくすと笑う
暫く後、思い出したようにポンと手を打ち]
ああ、ちなみにその子。私の『とっておき』の一体なんだけど、キミたちにプレゼントしてあげるよ
もったいないけど、『私のローザ』を勝手に連れてっちゃったお礼としては妥当だしね
じゃあね、小父様方
―――控え室―――
[控え室に戻ると、ベア母が嬉しそうな表情で駆け込んできた]
『お疲れ様!
もうすっごい!期待以上!これで今年のグランプリは決まりね!』
……ははは。
さすがにそれはねえだろ。
アタイ以上に綺麗な人も、すごい人もいっぱいいたさ。
[照れたように頭をぽりぽりとかいた]
『ううん!大丈夫!この手ごたえは間違いない!
一体私がこの街に何年住んでいると思っているの!
見てなさい。最後に誰の名前が呼ばれるのかを』
はっ、はは。
さすがにこれ以上恥っさらしは勘弁してほしいんだけどな。
ま。期待しないで待っておくよ。
[呆然とする彼らを尻目に、『彼女』はにっこり満面の笑みを浮かべ]
……ちなみに、このお人形は証拠隠滅のために30秒後に半径3メートルを巻き込んで自壊しまーす
逃げるならお早めに♪(キラッ☆
[その宣告(と謎のポーズ)と同時
『彼女』を中心に半径3メートルの魔法陣が展開
しばし、顔を見合わせていた自衛団員たちだが、15秒前ほどでキュンキュン魔法陣が回り始めたくらいで我先にと聴取室を後にする]
[そしてきっかり30秒後、この世から聴取室がひとつ消滅した]
―広場・露店―
別に根回しとかしなくても。
人気は出ると思うけれどね?
[それは本心だった]
[何も大人っぽい女性ばかりが選ばれるわけでない]
[多少無理もしているのだろうが][それでも笑える少女の強さ]
[本人は気づいていないかもしれない魅力がそこにはある]
まあ、今年は色々ありすぎたし。
次の機会まで大切にとっておくことにするか。
[悪戯っぽく笑う]
[言われて同じように空を見て]
ああ、演奏は今年は会場で聴きたいと思っているけれど。
……どうせなら一緒にいかないか?
[視線を戻して問いかけた]
……。
[遠くで、レナーテの姿を見ていた男が、口元をニヤリと歪ませた]
……やっと。普通に笑えるようになったか。
少しは、あん時のことを受け止められるようになったかね。
[―――今から何年も前のこと。
ある街で、レナーテと少年は出会った。
それは、見ているこちらのほうが恥ずかしくなるような、ゆっくりと進行していった淡い恋愛。
男からすれば、どちらも純粋で、それでいて本気でつながりを深くする二人の姿はとても微笑ましいものだった]
[それが、断ち切られるまでは]
[その出来事が起こったのは、降り積もる雪の降る日。
レナーテと男は、次々と刺客に襲われた。
色々と敵が多い男にとっては、その刺客がどこからのものなのかはさすがに分からなかった。
だが、その刺客の腕はとにかく高く、レナーテもまだ青かった。そして男もまたそれを守れるほどの余裕を持てるような相手でもなく、彼女は段々と憔悴し、傷が増えていった]
[それでも、レナーテは泣き言一つ言わずによくやったほうだった。
例え、ここで倒れたとしても誰にも文句一つ言わずに倒れただろう。
ただ一つの心残りを除けば]
[そんなレナーテを疎ましく思ったのか刺客から話された衝撃の言葉。
彼女達がこのような状況に陥ったのは、少年が彼女達を売ったからだという。
提示される証拠は事細かに一致しており、それは間違いのない事実だと思った。
―――それでも。
彼女は泣かなかった。恨み一つ上げなかった。動き一つ変わらなかった。
ただ、目の前の敵を倒し、そして、彼女は静かに少年を倒すとそれだけ言ったのだ]
[はたして刺客の放った言葉が真実だったのか。
結果から言えば、真実もあり嘘もあり、人を騙すには最高の比率だったと言えよう。
それでも、少年を信じ続けたのならば、その後がどうなっていたのか分からない。
いや。まず間違いなくレナーテは死んでいたはずだ。
刺客は気付けなかったのだ。少年がいることにより、彼女の動きに生彩が無くなっていた事に。
そしてまた、レナーテも気付けなかった。
少年は少年で、守るべきもののために必死に戦い続けていたことに]
[それに気付いたのは、まさに今わの際。
レナーテとその少年の最後の別れの場面でのことだった。
そして、少年は強かった。それは、物理的な力のことではない。ただひたすらに心の強い男だった。
何一つ恨み言を残すわけでも、言い訳をするでもなく、最後までずっと笑っていた。その手に持っていた花をレナーテに差し出し、残したセリフは、ただの一言だけ]
『幸せになって』
[その後のレナーテはひどいものだった。
たがが外れたかのように暴れ続け、襲い来る刺客全てを叩き潰し、その黒幕さえも叩き潰し、そして、全てが終わった後に初めて泣いた。
今でも、その時のセリフは忘れない]
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