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ええ、大きな夢。
マテウスさんにとって大切なひとをどうにかしたいと、
そのためには彼自身の力だけでは、ちょっと足りなかったみたいです。
[難しい話も深刻な話も、無垢な彼女にするのは憚られて、
比較的オブラートに包みながら、彼一人では無理なら皆の力をと彼女は言うのだろうかと思いながら]
大事なことだからこそ、なかなか話しにくいということもあるんですよ。
たとえば、相手に心配をかけないようにとかですね。
[擽ったがる彼女の頭頂部あたりを、頭髪の流れにそって今度は指先つっとなぞるようにしたり]
[イヴァンに一歩遅れて駆け出した。
速度ではもっと遅れて、天馬の方へ弾き飛ばされた騎士を追う]
やっぱり。
今のマテウスさんには預けることできないよっ!
[途中で槍をくるっと返して。
石突の側を向けて宝珠持つ手を狙い突き出す]
お前、莫迦じゃねぇのか!
それ本気で思ってるなら、ねぇのか、じゃなくて、莫迦だ!
[吠える様に叫び、腕を振りぬいた姿の侭
マテウスを睨み上げる。
眇めた眼 小さく震え]
勝手にしろ、なんて言うと思ってんのか!
[漆黒の天馬の胴に縋り、うつむいたまま]
この期に及んで…俺を、友と呼ぶか…本当に、お前達は…
[あまりに無邪気だと、以前、ゼルギウスに零した。そのことを思い出して、男は乾いた笑い声をあげる]
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上手く出し切れなくて凹んでいるのだが。
何気に、今回の騒動に関わるナタルの行動には、『感情』が関与していなかったりする。
第三者視点から、動いているのだよね、常に。
うむ、狂信者はやはり難しいな。
マテウスおにいさん…
だから、ヒホウが、ほしかったのね。
[秘宝を持っている人がまだいることを、ゼルギウスに聞いていたから。
大きな夢を叶える為に、足りない力を補うために。
それは容易に当てはめられた。
無垢な色は、ただ透明にその言葉を口にして。]
…でも、それは。
ゆるされない、こと。
[小さく紡いだ声は、悲しげな色を帯びた。]
……関わり無い、な。
これだけ多くの者を巻き込んでおいて。
[淡とした声で呟く。
水盤越しに理由を聞いても、同情の念はあまり浮かばなかった]
ボクは今もそう思ってるよ。
だからこそ、止めたいって思う!
[それなり、でしかない攻撃はやっぱり通じない。
がしっと掴まれて、わっとバランスを崩しかける]
……ふ。
いやはや、本当に、これは。
[水盤のあちらとこちら。
そこで紡がれる言葉に、ふ、と笑みが浮かぶ]
……本当に、揃いも揃って、優しいものばかりだね。
[騎士殿も含めて、とは。
口に出す事はせず]
[槍を掴み取ろった手を見て
蜥蜴は顔を向尾をふると ごう!と轟音と共に
口から焔を噴きだした。
少し痛い眼をみてもいいと思ったのは 本音]
じゃあ、やっぱり返せ。
オレとゲルダで 王に返す!
[狙ったのは火炎の力を彼の持った秘宝。
力のバランスを もっと潰す事が天聖への痛みと
ならないか との思いで]
まぁ、すべての行動が理にかなったものになるとは限りませんし。
時には『感情』が優先されることもあるのでは。
[ナタルにそう言葉を返しながら]
たとえば、友達を心配する心とか、ですね。
[マテウスは自分にとって、あのときから友達のつもりでいる。
それから、ビーチェの言葉、理解を示したらしい彼女]
きっといいように、してくれますよ。
[ゲルダがいるから、彼女に対する自分の信は大きい。
悲しげなビーチェの様子に、そっとやさしく頭を撫で]
ビーチェちゃんが悪いことだって思うのなら、後でめってマテウスさんを叱ってあげないといけませんね。
無理を、すれば、歪みが、生まれる。
生まれた、歪みを、直す事、は、安い、事じゃ、ない。
だから、やっぱり、宝珠は……
[ちょっとだけ貸してくれ、って願いならまだ良かったのに。
宝珠の行方がどうなるにしても、アイツ…王は騎士のおっさんをそう簡単にゃ許さねーだろうな多分。]
王は、見てるの、かな
[流石に感知してるた思うけど。]
[イヴァンの噴き出した炎を避けようと、槍から手を離し、飛び下がる。
だが男ではなく秘宝を狙った炎の端は、芽を出すように秘宝から浮き上がった蔓草の文様に届いた]
[そこに将級と見習いの差があっても。
同じく武器を手にする仕事に就くものではある]
あっぶ。
[刃を自分の方に向けていたからいつもと勝手は違ったけど。
すんでの所で手を離して。
くるんと後方へ宙返ると火炎の余波も避けた]
なんか、自暴自棄にも見えるんだよっ!
[それは勝手な感想だけど。
槍を手放してしまった右手で左手首に触れる]
[ただだまって三人のやり取りを眺めている。
火炎の気配が強まっているように見えるのには、そっと左手首を押さえ。
こちらまで気配が届かなくて良かった、と少しばかり思考を逸らし。
けれどすぐにマテウスの行く末を見届けるために集中するのだった]
うん。
イヴァンお兄さんと、ゲルダお姉さんがいる、から。
だいじょうぶ、だよね。
[榛名の膝の上に座ったまま、彼女を見上げ頷いた。
いけないことはいけないと言える優しさをあの二人は持っていると、幼い瞳にはそう映っていたから。
優しく頭を撫でる榛名の言葉には、頷きかけて。]
め、ってするより、なにより。
はやく、お兄さんたちに、あいたい。
あっ!
[マテウスの手から転がり落ちた宝珠。
慌てて駆け寄り左手を伸ばす]
うわぁっっ。
[蔓環は綱状になって右手の中にある。
秘宝の力に負けて、ぼんっとけぶるように姿が変わる]
お、王様の所に届けなきゃ…!
天聖 マテウスは、翠樹 ゲルダ を力(襲う)の対象に決めました。
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