69 赤き燈灯る崖の上で
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使用人 グレン
……母は、殺されたんだ。
アーヴァインに。
[二人に背を向け、月を見上げる。
襟首に人差し指を引っ掛け、指先で喉を触った。]
本当の所は如何かは知らない。
夜盗が、母を襲った時、
アーヴァインから送り込まれた。
そう聞いただけで…、
[其れが本当かはアーヴァインに確かめてはいない。
だから例えば、それがアーヴァインに対して
敵意を持っている者の仕業だという事は十分に考えられた。
事実、]
アーヴァインがそんな事が出来るか、
俺には、判断出来なかった。
[この邸を包んでいた柔らかい音々の中では。]
見習いメイド ネリー
/*
グレンさんとオードリー様の会話に横レス。
ハーヴェイ様が人狼なら、ソフィー様を第一に襲撃してなきゃおかしいってことじゃないでしょうか。
アーヴァイン様を金づるにしてたって知ってたなら尚更、アーヴァイン様襲うのはおかしいですし。
書生 ハーヴェイ
すがた？
[鏡にも映らない己の姿は見えない。
いや、鏡に映れたとして、それを認識できるほどの自我は残っていただろうか]
それよりも なぜ、ここに。
それに、なぜはなせる？
……シんだ はずでしょう。あなた、は。
[同じ笑みのまま言葉を続ける彼には、彼女が死んだことや己の能力に関する記憶はあっても、
自分が同じ存在になったという認識はなかった**]
見習いメイド ネリー
[こちらの名を紡ぐ声>>585と共に、また、ぱり、と音がした。
それがどこから聴こえるかは、まだ解らない。
少しして、聞きなれた口調が彼の口から出て、やっぱりハーヴェイ様なんだ、と胸の内で思う。
それでもやっぱり、自分の知るそれとは変わり果てた姿は別人のようで。
どうしてと思ったけれど、返答>>595を聞けば本人の自覚はないのだと察しそれ以上は聞けなかった。]
見習いメイド ネリー
え…
[ハーヴェイから向けられた、いくつもの何故。
それが表すことは、一つ。
彼は、自分の姿の変貌だけでなく。
自分がどうなったのかも、自覚がないということ。]
書生 ハーヴェイ
/*
人狼ハーヴェイがアーヴァインを襲う理由……
急に金貰えなくなって逆ギレ→ころしてでも うばいとる
もしくは
ちまちまもらいにくるの面倒くなったからまとめていただくぜ！
とかだろうか。
……だめだどう考えても金絡みしかない。
執事 ヒューバート
─ アーヴァインの部屋 ─
[納得した態のオードリー>>574に一つ頷きを向けて。
続く言葉にはただ耳を傾け、グレンの返答を待った。
自分の言葉を肯定するグレン>>589は、オードリーの問いには否定を向けていて。
次いで耳にしたのは、以前にも聞いたグレンの境遇>>591だった]
……………。
[その実行主に挙げられた名に、僅かに瞳を見開く。
まさか、とは思えど、自分の与り知らぬところで主が何をしていたかは確かめる術は無く。
けれど、恨まれることは多かった主のことだから、名を勝手に使われた可能性の方を高く感じた]
旦那様が、貴方の母君を襲わせる理由はあったのかは。
確認出来たのですか？
使用人 グレン
[男は、ぽつりと落とすように話す。]
俺の母は―――…、
昔、ここに勤めていました。
[一つの名前を告げる。苗字は省かれて―――。
男が生まれる前の、昔の時代。
月を見上げる黒曜石の眸は何時しか薄赤く染まって。]
見習いメイド ネリー
──えぇ。
私は、死にました。
…ここに来たのは、確認したいことがあったからで。
こうして、話せるのがどうしてかは。
私にも、わかりません。
[少し悩んで、事実だけを返す。
向けられる笑みに、微か目を伏せると、ぱり、とまた、音が聴こえた。
時折聴こえる、その音が。
彼の身体から聴こえるのだと、気づくことはできただろうか。**]
使用人 グレン
理由は、あったのかどうかは、
尋ねていない侭だし、分からない。
[ヒューバートの問いに答える。
傍でずっとアーヴァインを見ていた。それだけは確かで。]
見習いメイド ネリー
/*
ハーヴェイ様おやすみなさーい！
リミット超えさせてしまってごめんね…！
ていうか私もそろそろ観たいアニメが始まるからテレビの前にいかないと（ぉ前
執事 ヒューバート
/*
人狼ハーヴェイがアーヴァインを襲う理由。
甥っ子じゃないってバレた→口封じ+金強奪
後はこのくらいかな、とか。
[結局金]
ハーヴェイお休みぃ。
使用人 グレン
― アーヴァインの部屋 ―
[視線を、今は主を持たぬ机に落とした。]
ずっと、本当は聞かされていた。
俺の父は、アーヴァインだと。
[其れは、告白。]
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